クライスラー 300 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/2)

クライスラー 300 試乗レポート/渡辺陽一郎
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昔のアメ車のイメージを彷彿とさせる佇まい

クライスラー300

“やはりアメ車は大胆なLサイズのセダンが一番!”

と痛感したのが、装いも新たに登場したクライスラー300だ。厚みのあるフロントマスクの中央には、大きなメッキグリルが収まり、視覚的にズシンと重い存在感・高級感が漂う。

日本に輸入されるアメリカ車といえば、今はSUVが多い。ジープ・グランドチェロキー、フォード・エクスプローラーなどは見上げるような大きさだが、60~70年代を知るオジサン世代としては、どうしても物足りない感じが残る。

理由は昔のアメリカ車のイメージが、豊かだった時代のアメリカに対する記憶と一体になっているからだろう。

個人的には1973年まで横浜に住んでいて、市電(横浜市内を走る路面電車)の車窓から眺めた本牧のフェンスの向こう側を思い出す。こっち側は「ウサギ小屋」なのに、向こう側では緑の芝生に大きな平屋の家屋が点在し、フルサイズのクライスラーもあった。もちろんSUVではなく、セダンやステーションワゴンだ。

豊かで幸せそうに見える人達に対する、羨ましさと妬ましさ。その象徴がアメ車だったから、悪路を走りまわるSUVではイメージが合わない。

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インテリアデザインも往年のアメ車を連想させる

GMのキャデラックは今でもセダンを輸入しているが、ボディは比較的コンパクトで外観も欧州車風だ。ズシンと重い存在感・高級感ではない。

その点、クライスラー300は全長が5070mm、全幅が1905mmとかなり大柄。全高も1495mmと比較的高めで、メッキグリルも付いてアメ車らしさを濃厚に漂わす。

開発のベースとなったのは、日本では「300C」の車名で販売されていた従来型になる。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の数値を含めてプラットフォームは共通だが、全長は60mm長く、全幅は15mmワイド化された。フロントピラーは少し細くなり、ウインドーと併せて角度も寝かされている。マイナーチェンジの域を脱した新型と表現して良いだろう。

特にインパネのデザインは新しい。先代型は直線基調のオーソドックスな造形だったが、新型ではインパネの上面が緩やかな曲面で構成され、カーナビの画面を高い位置に装着。視認性の向上を図りながら、中央にはシルバーの縁取りも施されて質感を高めた。

メーターはかなり派手。LEDを使った明るいサファイアブルーで、メッキのリングも装着した。この鮮やかなデザインも、往年のアメリカ車を連想させる。もちろんLEDはなかったが、メーター、ラジオ、時計と、あらゆる部分がメッキで輝いていた。

その一方でATレバーは今日的。レバー操作を電気信号に変換してトランスミッションを操作する。試乗した上級グレードの300Cラグジュアリーには、パドルシフトも装着されて使い勝手は良い。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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