日産、GT-Rをマイナーチェンジ -サーキット専用モデルなど新設定-

日産 GT-R 2011年モデル

日産は、「日産 GT-R」の11年モデルを11月17日より全国一斉に発売すると発表した。

今回発売するGT-Rの11年モデルでは「World of GT-R」を完成させ、ユーザーが様々なニーズにあったGT-Rを選択できるよう、「Pure edition」「Black edition」「Premium edition」「Spec V」を進化させることに加え、サーキット走行専用の「Club Track edition」、ユーザーの合わせた専用セッティングが可能な「EGOIST」をラインナップに追加した。

GT-R 2011年モデルは来年の2月以降、北米、欧州、その他地域でも順次発売する。尚、EGOISTについては今後欧州、中近東での販売を、Club Track edition は欧州での販売が検討されている。

GT-R 2011年モデルの概要

GT-R 2011年モデルは「世界最高のマルチパフォーマンスと意のままに操る快感」をテーマに開発。

エクステリアは独創的なGT-Rデザインに空力性能向上アイテムを織り込みながら安定感と迫力を向上。また、インテリアはよりスポーティなものとされている。

エンジン、トランスミッション

・燃費を8.5km/L(10・15モード)、8.6km/L(JC08モード)に向上させながら、最高出力を 390kW(530ps)/6,400rpm、最大トルクを612N・m(62.5kgf・m)/3,200~6,000rpmと大幅に向上。また、高性能感を演出するためエンジンカバーも赤色とした。

・超低貴金属触媒や大容量マイコン搭載のECMを採用することで「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」(SULEV)に適合するクリーンな排出ガスを実現。

・高速道路や一般道の走行時に実用燃費の向上や、足首の疲労軽減のため、駆動トルクを最適化し、シフトスケジュールを変更するSAVEモードを新設。

・トランスミッションとVDC-RでRモードを選択した際の発進性能を向上。

・ハンドルを切りながら発進する際に発生することがあるタイトコーナーブレーキング現象を緩和するため、一時的※に 2WDに変更することが可能な2WDモードを追加。

※10km/h以下、かつハンドルを半回転以上切ったとき

ボディ

・エンジンルームの隔壁に高剛性・軽量のアルミハニカム入りカーボンコンポジット製ストラットサポートバーを設定。運転操作に対するレスポンスを向上。

・キャビン側ダッシュパネルにサポートメンバーを追加。車体のレスポンスを向上。

・車体パネルの合わせ精度をさらに向上させ、より厳密な生産精度を追求。

サスペンション、ブレーキ

・スプリングとショックアブソーバー及びスタビライザーのレバー比を変更。フロントキャスター角を増加。(5°35→6°00)

・リヤサスペンションは、旋回時の内輪グリップ力の向上とドライバーの感覚のつかみやすさを向上させるため、リヤサスペンションのロールセンターの高さを下げ、トー特性を変更。

・常に安定したタイヤの接地とドライバーの意思に素早く反応する荷重移動を実現するため、より高精度な減衰力を発生させるアルミ製フリーピストン仕様のショックアブソーバーを新開発。さらにショックアブソーバーのフリクションを低減させることで、上質で滑らかな乗り心地も両立。

・制動力と高温時の耐フェード性やペダルコントロール性、さらにスポーツ走行時の寿命をも向上させるため、日産独自開発の「薄型大径ローター」(Φ390)を採用。

タイヤ、ホイール

・ダンロップ製「SP SPORT MAXX GT 600 DSST CTT」は、タイヤグリップ力向上のために新コンパウンドを採用。また、内部構造を刷新。

・軽量化と高剛性を実現した新デザインのレイズ製アルミ鍛造ホイールを採用。

エクステリアとエアロダイナミクス

・より精悍で安定感あふれるフォルムとしながら、世界トップレベルの空力性能をさらに向上させた。ダウンフォースを約10%向上させながら、空気抵抗係数をさらに低減。(Cd値0.27→0.26)

インテリア

・新形状のナビゲーションモニター周りのパッドとフィニッシャーを採用し、ステッチラインも変更。

・リアルカーボン製のセンタークラスターフィニッシャーを採用し、スイッチ類はマットブラックに統一。

・ステアリング中央のGT-Rエンブレムにベロアメッキを採用。パドルシフトにはマグネシウム基材露出塗装を採用。

・コンソールやエアコン吹き出し口のリング部等、クローム加飾を施した部分にブラックスモーク処理を施す。

シート

・「Pure edition」「Premium edition」用のシートは、座面の形状変更、座面長の延長、クッションストロークを一新することで、コーナリング時の腿や腰のホールド感を向上させると同時に疲労度を軽減。また、シートバックにも新デザインを採用し、フィット感を向上。

・「Black edition」用のシートは、「Pure edition」「Premium edition」用のシートの基本骨格を用い、RECAROのデザインと本革を採用したバケットシートを設定。

GT-R 2011年モデル SpecVの変更点

・エンジンは基準車と同様の変更で、最高出力、最大トルク、燃費を向上。

・リヤのブレーキパッドの材質を変更し、制動時のVDCバランスを変更。

・ダンロップ製「SP SPORT MAXX GT 600 DSST CTT」を標準設定。

・SpecV専用イズ製軽量アルミ鍛造ホイールのカラーをメタリックブラックに変更。

GT-R 2011年モデル Club Track edition

「Club Track edition」は、公道では体験できないGT-Rの真の運動性能を楽しむために開発したサーキット走行専用のGT-Rで、特約サービス工場協会(Authorised Servicefactory Association)*がサーキット専用部品を装着して販売する。

また、本車両を購入したユーザー同士が集い、プロドライバーのマンツーマン指導によるレーシングスクールを受講したり、専用のレースを楽しむことができるなど、様々なプログラムが用意される。これらのプログラムの運営はNISSAN GT-R特約サービス工場協会を中心に行われる。

GT-R 2011年モデル EGOIST

「EGOIST」は、最高の技を持つ匠の手で、ユーザー一人のためだけに造りあげられる世界で一台だけのGT-R。20種類の組合せから選択できるインテリアやユーザー一人一人のドライビングポジションにあわせて専用セッティングされるBOSEオーディオなど、ユーザーの要望に応えたいと願うGT-Rの想いが実現されたという。

GT-R 2011年モデル 価格

GT-R Pure edition/8,694,000円

GT-R Black edition/8,694,000円

GT-R Premium edition/9,450,000円

GT-R Spec V/15,750,000円

GT-R EGOIST/15,000,300円

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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