三菱『アウトランダーPHEV』、アジアクロスカントリーラリーにてクラス優勝

三菱『アウトランダーPHEV』/、アジアクロスカントリーラリー2014

三菱自動車が技術支援するラリーチーム「ツーアンドフォーモータースポーツ」の『アウトランダーPHEV』が、8月9日(土)~15日(金)、タイ~カンボジアで開催された国際自動車連盟(FIA)公認のクロスカントリーラリー「アジアクロスカントリーラリー2014」にT1Eクラス(電気自動車クラス)で出場し、総走行距離約1986kmの過酷なコースを19時間17分12秒で走り切り、総合14位、クラス優勝した。『アウトランダーPHEV』は同ラリーで2年連続の完走を果たし、信頼性・耐久性及び走破性の高さを発揮するとともに、プラグインハイブリッドEVシステムが過酷な道路状況にも十分耐えることを実証する形となった。

競技車両概要

三菱『アウトランダーPHEV』/、アジアクロスカントリーラリー2014

『アウトランダーPHEV』の競技車両は、競技専用サスペンションの採用や電池搭載部の加工などにより2013年よりも車高をアップして悪路での走破性を向上させた。そのうえで、車両運動統合制御システム「S-AWC」の制御を競技向けにセッティングし、トラクション性能を高めた。また、ロールケージやアンダーガードの装着、ボンネット、リアゲート、内装部品などの軽量化、各部のシーリング強化やシュノーケル(吸気用ダクト)などの水回り対策を実施。尚、プラグインハイブリッドEVシステムをはじめ、ハード面では市販車とほぼ同様の仕様で参戦した。

競技結果概要

三菱『アウトランダーPHEV』/、アジアクロスカントリーラリー2014
三菱『アウトランダーPHEV』/、アジアクロスカントリーラリー2014三菱『アウトランダーPHEV』/、アジアクロスカントリーラリー2014

『アウトランダーPHEV』は、初日となる8月9日(土)、公式車検後のプロローグランで総合11位となり、タイのビーチリゾートであるパタヤからセレモニースタートを切った。翌10日(日)より本格的な競技がスタートし、10日(日)のレグ1を総合13位、11日(月)のレグ2を総合12位で走りきり、深い轍や泥濘路による過酷なタイでの2日間の競技を総合12位で終えた。

12日(火)のレグ3はタイからカンボジアに入国し、世界遺産アンコールワットへと向かう比較的フラットな高速コースで競技が行われ、『アウトランダーPHEV』はモーターによる力強い加速や、「S-AWC」の効果を発揮して総合11位に浮上。13日(水)のレグ4はアンコールワットからスタートする高速コースでさらに順位を上げて総合9位となった。

14日(木)のレグ5は同ラリーで最長かつ深い轍がある過酷なコースで競われ、『アウトランダーPHEV』は最低地上高が足りないため後半のコースを回避せざるを得ず総合15位に後退。しかし、最終日の15日(金)のレグ6はカンボジアの首都プノンペンを起点とするフラットな高速コースを2番手の好タイムで走りきり、総合14位に挽回してゴール。2年連続の完走とクラス優勝を果たした。

テクニカルディレクター田中泰男氏のコメント

「初参戦となった昨年はアジアクロスカントリーラリー特有の極悪路に苦しめられましたので、車高を上げて悪路走破性を向上させました。『アウトランダーPHEV』が非常に過酷な道路環境を、2年連続で無事完走しただけでなく、昨年よりも上位でゴールできたことを嬉しく思います。また、当社のプラグインハイブリッドEVシステムの信頼性・耐久性や、ツインモーター4WDと車両運動統合制御「S-AWC」の実力を十分に示すことができて満足しています。今大会ではより高いレベルで走行した分、昨年よりも貴重なデータを得ることができました。今後の電動車両開発に役立てていきたいと思います」

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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