日産、GTアカデミー卒業生がFIA GTナバーラ戦で表彰台

・2012年GTアカデミー、ヨーロッパ勝者のライプと米国勝者のドハティがナバーラで 表彰台フィニッシュ

・ELMSでは日産エンジン搭載車両がチャンピオンに

FIA GTシリーズ第5戦が、スペイン北部のナバーラサーキットで開催され、ニッサンGTアカデミー・チームRJNのウォルフガング・ライプとスティーブ・ドハティが日曜日の決勝をPro-Amクラス2位でフィニッシュ、表彰台に上がった。

ライプとドハティは、わずか12ヶ月前にGTアカデミーのヨーロッパ、米国でそれぞれ優勝したばかりだが、国際シリーズでトップ争いを展開する活躍を見せた。

ルーカス・オルドネスにとっては、2008年にGTアカデミーで優勝して以来、初めて母国で迎えたレースであったが、苦しい展開となった。オルドネスとチームメイトのアレックス・バンコムは、週末を通して上位争いに食い込んでいましたが、決勝ではPro-Amクラス5位に留まった。

予選では共に速さを見せたオルドネスとバンコムであったが、ターボにトラブルが発生したため夜を徹してエンジンを交換。予選レースは10番手からのスタートとなった。さらにエンジン交換に対してドライブスルーペナルティが科されたため、このレースでは大幅な追い上げを余儀なくされた。

予選レースではオルドネスが素晴らしいスタートを決め、第1コーナーまでに10位から3位まで浮上。しかし、ペナルティを受けたため、レースが終わった時点で決勝でのグリッドは13番手に。一方、ライプとドハティは、持ち前のペースで好走、11番手につけた。

ドライコンディションとなった決勝レースでは、2台のNISSAN GT-R NISMO GT3が気合いを入れて臨んだ。この決勝では、ドハティがロケットスタートを決め、11番手から一気に5位に浮上。さらにアウディのフランク・スティップラーをかわして、4位につけた。さらに10周目までには、総合3位に上がる。

その後方では、もう一台のスタートを担当したバンコムが9位に浮上。さらに、前方で競合っていた2台がワイドランした合間を悠々とすり抜け、ふたつ順位を上げる。

ピットタイムの時間帯には、ドハティとバンコムはPro-Amクラスでそれぞれ首位、3位につけていた。しかし、コミュニケーションのトラブルで2台が同時にピットインしてしまい、オルドネス/バンコム組がピットアウトに時間を要してしまう。

ピットストップを終えて、#32 GT-Rのライプは7位、#35 GT-Rのオルドネスは14位でコースに戻った。ここからライプが快進撃を見せ、ランボルギーニのマルク・バッセンをかわして6位に上がると、フィニッシュまでに2位に上がってチェッカーを受けた。

「今日はスタートがうまく決まり、6台くらい抜かしました」とドハティは述べた。「マシンはとてもバランスがよかったので、前にいたアウディを追いかける際にも、とても走行を楽しみながら4位に上がることができました。自分のスティントが終わるまでには総合3位、Pro-Amクラスでは首位につけたので、今日の自分のパフォーマンスにはとても満足しています。トロフィーを持って家に戻るのは、いいものですね」

「スペインでいい結果を出せず、残念です」とオルドネスは述べた。「終盤はプッシュしてファステストラップを出すことができたので、いいことも残して終われました。目指していたリザルトを得られなかったのは悔しいですが、スティーブ(ドハティ)とウォルフィ(ライプ)が素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたのは、とてもうれしいです。予選のスタートでは、10番手から3位にまで一気に上がったことは、すぐには忘れられそうにもありません。終わってみれば浮き沈みはありましたが、スペインのファンに暖かく歓迎してもらえましたね」

「FIA GTシリーズでは、我々にとってベストのレースとなりました」と日産のディレクターオブグローバルモータースポーツ、ダレン・コックスは述べた。「GTアカデミーの卒業生はみんな、レース参戦の初年で大活躍を見せてくれています。ウォルフィはスパ24時間で、そして今日はドハティでした。レースでのデビューシーズンでこのサーキットに参戦し、アウディのワークスドライバーと競り合っているのですから、いかにアカデミーの勝者の成長が早いかがお分かりいただけると思います」

FIA GTシリーズの最終戦は11月23-24日、アゼルバイジャンのバクー・サーキットで開催される。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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