“小沢コージと学生カーソムリエが行く!”超小型モビリティ「チョイモビ」の未来は!?(3/3)
- 筆者: 小沢 コージ
- カメラマン:茂呂幸正
「超小型モビリティ」にはクルマともバイクとも違う住処がある!
小沢「ということは、ちまたで言われてたように2015年以降にバイクやクルマのように普通に発売されるという話ではないんですね」
柳下「車両カテゴリーの新設という意味では国交省が言っていて、当初は2015年でした。でもそれは確定ではなく、今は各所の実証実験からデータを集めてるんです」
小沢「現実は簡単じゃないですよね。我々クルマ好きは、単純に超小型モビリティはクルマとバイクのいいとこ取りで、これが100万円以下どころか、50万円前後で発売されたらとんでもないことになるとか思っていますが、安全の問題や道路の走行区分を含めて、そんなに上手く行くわけがない」
柳下「我々もそうなればいいな・・・と思いつつ、国交省は車両規格を作り、警察は道交法、税金面は財務省と色々な省庁が絡んでいます。単純に軽の下にこのようなカテゴリーを作った時にどう差別化するのか。税金をいくらにして、どの地方自治体に納めるのかなど、決めるべきことが沢山あります」
小沢「物凄いバトルですよね。なんとなく想像が付きます(笑)」
柳下「我々日産としても軽とどう差別化するのか、軽を作っている手前、簡単にはいきません。かと言ってバイクメーカーもいますし、独自のコンパクトさを活かして、従来の車両では入っていけない場所における移動手段と考えているんですよ」
小沢「そうか、既存の移動手段に対してすべてWin-Winの関係じゃなきゃダメなんだ」
柳下「別にこれで日本全国を巡る必要はなく、チョイモビもさしあたり横浜限定でいいと思うんです。ただ、性能的には60キロ道路を走れるモビリティの1つのカタチであって、ホンダさんは当初リア2人乗りというのを考えてましたが、国の少子高齢化政策に敵う、子育て世代の人が使う乗り物という面もあるし、高齢者に最適という話もある。高齢ドライバーの免許年齢が下がっていますが、これなら実質的年齢を5歳程度上げることが出来るのではないかという話も出てるんです」
小沢「政治的にも魅力であると」
柳下「チョイモビは都市型モデルですけど、まだまだ地域に応じた使い方を現地の人が考え、行える可能性を持っています。例えばバス路線が廃止された交通が不便な地域にチョイモビのような乗り物を市が貸し出す、という話もあります」
小沢「既存の車やバイクの代わりになるというより、何かを補完すると考えた方がいいと」
吉田「新しい乗り方じゃないですか。置き換わるだけじゃ面白くないし、トレードオフじゃないですよ。それとまずはみなさんに“便利だね、必要だね、当たり前だね”という風に認識されていくことが大切で、チョイモビのような取り組みが大事になります。実際、横浜の方はだいぶ見慣れてきたんじゃないかなと。見慣れているということは、この車を認識しているわけですから。
リスクは常にあるわけで、自動車で事故を起こしてしまう方も相当数いる中で、車を世間から排除しようとはならない。この車もちろん安全に作って運用しているわけですけど、まずは楽しさを知って頂くのが大切なんです」
一同「なるほど」
ということで、あくまで既存の乗り物とのWin-Winの関係を狙う「チョイモビ」。その道は、まだ始まったばかりなのであ~る。
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