住友ゴム、グッドイヤー社とのアライアンス契約および合弁事業解消が完了
経営の自由度の大幅向上に期待
住友ゴム工業は、2015年6月4日にThe Goodyear Tire & Rubber Company(以下グッドイヤー社)とのアライアンス契約および合弁事業の解消について合意に達していたが、2015年10月1日(米国時間)ですべての手続きを完了したと発表した。
グッドイヤー社とのアライアンス契約および合弁事業の解消に伴い、「ブランド展開」、「各地域における事業展開」の双方において、経営の自由度が大幅に向上するとしている。
「ブランド展開」については、高品質かつ低燃費なプレミアム・タイヤとしてグローバルに認知されたダンロップと、モータースポーツで活躍し、高性能タイヤとして主に欧州と北米を中心にその性能が高く評価されているファルケンの両ブランドを効果的に活用することで、多様化するユーザーニーズにきめ細かく対応し、グローバル展開を一層加速させる。
「各地域における事業展開」については、北米では、ダンロップブランドタイヤの日系自動車メーカー向け新車用タイヤおよびモーターサイクルタイヤを新たに展開できるようになることに加えて、生産、研究、開発等の拠点を独自に保有することも可能となり、競争力の向上につながる。
アライアンス解消に伴い取得するバッファロー工場(ニューヨーク州)も、今後の北米における事業展開に役立つと期待しているとのこと。
また、欧州では、グッドイヤー社とのアライアンス解消により、生産、研究、開発等の拠点を独自に保有することが可能となる。
同社は、長期ビジョン「VISION 2020」で、2020年に売上高1兆2,000億円、営業利益1,500億円を目標に掲げており、今回のアライアンス解消により、成長のための活動項目を追加し、目標の超過達成を目指すとしている。
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