究極のプレーンさが魅力。何にでも染まってくれるカスタムホイール「TC01」|ESB【Vol.6】
「オーバーフェンダーにマッチするホイールが欲しい」から始まったTC01
2016年に誕生、オールスチール製ホイールとして販売が開始されてから一貫して白一色のラインアップを貫く貴重な存在のホイール「TC01」。その製造元はクルマを遊びつくすブランドであるESBだ。スチール製ゆえに価格も驚くほどリーズナブル! シンプルなデザインと白オンリーの潔さもあって、ホイールで主張するというよりはボディメイクとトータルにまとめ上げるようなホイールだ。
通常カスタムのホイールは、人と同じなのは嫌なはずなのに、このTC01は付けているオーナー達同士に不思議な連帯感が生まれ、「真似した!」、「真似された!」って印象が本当に無い。“あ、おんなじTC01じゃん! 集まってみんなで写真撮ろうよ!”というような仲間意識が生まれる不思議な魅力が詰まっている。
元々、ESBには先にオーバーフェンダーの「バトルワークス」という大人気パーツがある。そのオーバーフェンダーが4枚で4万円なのに対し、合わせて気軽に履けるワイドサイズのホイールが無い…というのがこのTC01ホイールが開発に至ったきっかけだ。
シンプルに見えてカスタム好きにササるホイール「TC01」のディテール
こちらのTC01、サイズは13/14/15/16/17インチとバリエーションが豊富で、太さは5Jから10J、さらに穴数は4穴から6穴までを網羅。2ピース構造を採用することで、ここまでのサイズラインアップを可能にしている。全てのサイズで段付きリム(リム部分に段をつけた形状)になっており、これは高級なアルミ素材のホイールと同じ形状。
まさにカスタム派には最高に使いやすいホイールなのだ。スチール(鉄)という素材のメリットを生かし、ディスクを薄くキープできるためアルミ製ディスクよりも奥にディスク設定ができるので深リムに見えるのもメリットだ。
意外と外車フリークにファンも多く、足回りのセッティングにアームを入れたり、エアサスを入れたりと、このTC01を履くために、足回りをゴッソリと変更したりするマニアもいるほど。
外車、コンパクト、バン、軽カー、その他含め車種を問わずに履けるホイールとして大人気。意外にもプリウスやBRZ、86といったスポーツカーにも17インチサイズがとっても似合うと人気なのだ。
また、ハイエース系では200系のオーナーが「100系みたいにしたい」と敢えてこのTC01を選ぶことも多い。旧車系のネオクラ路線とはひと味違う、サーフ系や引っ張りタイヤ系、ハミタイ系など、そのスタイルに合わせていかようにもマッチングしてくれるのはこのTC01という素材の最大の魅力だろう。
ハイエースとジムニー向けに車検対応ホイールもラインアップするTC01
このようにカスタムフリーク御用達のTC01だが、太いタイヤ&ホイールをつけるためにアクスル加工やフェンダー加工などなど…様々な加工が必要な場合が多い。ならばと、車検対応を気にするフリークのことも考えて約2年前に車検対応サイズの15×5J+40のTC01をリリース。こちらは軽自動車のカスタムフリーク達に大人気のモデルとなっている。
そうした多くの声に支えられ、今年はハイエース用の車検対応サイズ、16×7J+42/P.C.D.139.7の6穴のTC01、さらにJB64ジムニー用として、16×6J+25/P.C.D.139.7の5穴のTC01を相次いで追加設定することに。実はこれまでオーバーフェンダー装着前提のワイドサイズしか設定されていなかったのだが、車検対応サイズへの要望が非常に多くそれに応えてくれたというワケだ。もちろんイベント仕様の極太&激深TC01を履いている人が、愛着のあるTC01の普段履き用として使うのもアリなサイズ。
TC01と合わせたいクロモリ製鍛造レーシングナット
また、ホイールの話しからは少し脱線するが、スチール製のテッチンホイールであるTC01には同じスチール製のホイールナットかクロモリ製のナットでの装着を推奨している。それというのもアルミ素材のホイールナットだとアルミ素材が柔らかいためナットを舐めてしまうから、というのがその理由。そこでESBでは「CLSクロモリ鍛造レーシングナット」(2,800円/4本)を用意。
これはクロームモリブデン鋼という最高強度を誇る材質のレーシングカーなどでも使用する耐久性の高いナットで、一般的なレーシングナットの約9倍もの強度を誇る。しかも価格もリーズナブル。これならハブボルトと同じ素材なので舐めてしまう心配がない。貫通式なので深く締められるメリットも。またナットにはレーザーの刻印でおしゃれなデザインも入っている。ぜひTC01と一緒の使用がオススメだ。
万能感が抜群に高いカスタムホイール「TC01」
TC01の魅力は“頑張っている感がないトコロ”とも言われる。ロングセラーとしてずっと愛されているカタチ。メーカーとしても色やデザインにも変更の予定も一切ないのだと言う。まさにいつまでも履いていられる安心感。余談だが、手元に届いた瞬間から、即カラースプレーで自分好みの色に塗れるというメリットもあるのだ。まさに自分で使いこなす相棒のようなホイール。ぜひ自分色に染め上げて使い倒して欲しい。
- 筆者 木村隆之
- 自動車カスタム誌編集長を経てフリーランスへ。多くのドレスアップカーやカスタムシーン、アフターパーツを取材し、ウェブ・雑誌媒体に寄稿。アウトドアやキャンプ好きで、自ら改造した軽バンでキャンプに出掛けることも。
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Brand Info - CLS
CLSはストリートな雰囲気たっぷりのスタイルを作り上げるカスタムパーツブランド。CLSがプロデュースするカスタムホイールTC01は、シンプルなデザインでどのようなスタイルにも似合う人気のアイテム。オーバーフェンダー対応サイズと車検対応サイズをラインアップする。オシャレな足元のドレスアップにぴったりのホイールだ。