ドリフト始めたい人にも最適な“軽トラドリフト”とは? 低予算&ドラテクが身につくパッケージも必見/ESB【Vol.11】

莫大にかかる費用のためにドリフトを諦めてない?

白煙を上げて路面を滑るドリフトマシン。フィギュアスケートのアスリートのような美しいラインを描くドリフトマシンの映像を見たことがある人も多いはず。今やD1グランプリをはじめ、メジャーなモータースポーツのひとつになったドリフトを、いつかは自分もやってみたいという人は確実に増えている。

しかし、ドリフトを始めるには高いハードルがある。それが、費用。ベースとなるクルマを所有していなければ、ドリフトに適しているFR車(後輪駆動車)を探すことから始めなければいけない。最近ではドリフトのみならず旧車の人気も相まって、日産 シルビアや180SXなど定番のベース車両の価格が高騰。100万円以下でベース車両を見つけるのはなかなか厳しい状況だ。

キャリイ ドリフト仕様/ESB

クルマを手に入れたとしても、ドリフトを楽しむならばチューニングしたくなるのは必至。左右輪の回転差を制限する機械式LSDや、カーブでハンドルの切れ角を上げるナックル、微細な調整が可能な全長式車高調サスペンションなどに加え、カラダを支えるバケットシートや小径のステアリングなど、欲しいパーツはどんどん出てくる。さらなるステップアップするならば、エンジンチューニングという禁断の世界へと突き進むことになる。こうなったら、お金はいくらあっても足りない状況に。

せっかくドリフトの世界に興味があったとしても、莫大にかかる費用を前にドリフトを諦めなければいけないとしたら悲しい限り。そんなドリフトへのハードルをグッと下げるのが、ESBが提案する軽トラをベースにしたドリフト、その名も「軽トラドリフト」なのだ。

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タイムだけでなく、ライン取りやアングルの美しさを競うのがドリフト競技

軽トラドリフトを語る前に、ドリフトをよく知らないという人のために簡単に解説しておこう。

ドリフトとは、カーブに入る時に進行方向にハンドルを切り、アクセルやブレーキ、クラッチを操作してタイヤを滑らせながら、カーブに突き刺さるような美しいアングルを描くというドライブテクニックのこと。

カーブを曲がる際に、クルマの向きを素早くスライドし、次の加速に向けての体勢を整えることで、ヘアピンカーブなどではタイム短縮につながる場合もある。ただ、タイヤを滑らせるための技術や、滑り出したクルマをコントロールする技術など、高度な技術が求められる。

競技としてのドリフトがほかのモータースポーツと違うのは、タイムだけでなく、ドリフト時のクルマの角度やライン取りの正確さやアングルの美しさを競うところ。そんな要素もドリフト人気を高める理由なのだ。

※ドリフト競技は、公道では行わず、サーキットなどのクローズドコースにて許可を得てから行ってください

軽トラにはドリフトマシンに必要な要素が詰まっている!

「そもそも軽トラでドリフトなんてできるの?」

そう考える人は多いかもしれない。しかし、考えてみたら、軽トラはドリフトマシンに求められる要素が詰まっている。

軽量なFR(後輪駆動)レイアウトの2シーターマシン。マニュアルミッション車が多く、ドリフトがしやすい長いホイールベースも備えている。そう、ドリフトするために用意されたようなパッケージングなのだ。

ESBが提案する軽トラドリフトマシンのコンセプトは、『働く男のスポーツカー』。「普段使いできて遊べるのが、軽トラドリフト車のいいところ。なによりお金がかからないので、ドリフトを始めるのにピッタリ!」と語るのはESBの梶谷代表だ。

農家ならば一家に1台はある軽トラ。農作業や運搬などで普段使いする軽トラをベースに、お金をかけずにドリフトして遊ぶというスタイルは、そもそも九州で始まったものだという。そのスタンスに共感した梶谷さんが、軽トラドリフトに本気で乗り出したというわけだ。

チューニングにお金がかからない理由!

梶谷社長をはじめとした軽トラドリフト仲間たちで決めた“かる〜い”レギュレーションがある。

それが、この3つ。

・エンジンには手を加えないこと

・後輪をスタッドレスタイヤ履き替え

・デフロック加工

通常ドリフトするならばパワーを上げるものだが、軽トラドリフトではエンジンチューンは御法度。そこで、非力なパワーでもドリフトできるように、リアタイヤに滑りやすいスタッドレスタイヤに履き替える。空気圧を3kpaと高めに空転しやすさを高めている。

さらに駆動輪となる後輪の左右差をなくすため、デファレンシャルギアをロックするデフロック加工を行う。ESBに純正ディファレンシャルギアを持ち込めばデフロック加工が可能。価格も1万6500円〜と低価格でお財布に優しいのもいい。

「ポテンシャルの低いクルマなので、ちょっとパーツを交換しただけですぐに効果が体感できます。原付バイクのような感覚で、変化が楽しめるのが軽トラドリフトの魅力です」と梶谷さん。

ESBでは軽トラドリフトのためにオリジナルサスペンションをプロデュースしている。車高と乗り心地を両立する全長式車高調で、フロントにはピロアッパー有/無の2タイプを用意。キャンバーが付けられるピロアッパー有と、ゴムアッパー付で耐久性のあるピロアッパー無が選べるようになっている。リアはショートストロークな減衰力調整式ショックアブソーバーを用意。リーフは純正を組み替え、フロント同様のバネレート(約8kg/mm)に仕立てることで、ドリフト仕様が完成する。

「純正のままだとロールするが、足まわりをカッチリと固めることで、クイックに動けて、ドリフトがさらに楽しめるようになります。この違いをぜひ体感して欲しいですね」

雨の日は仲間を集めて、ドリフトを楽しむ!

梶谷社長はじめ、軽トラドリフトの仲間たちがサーキットに集まるのは、路面がよく滑る雨の日限定だ。

「非力なエンジンなので、全開でも40km/hくらいでドリフトを楽しめるんです。ただ、角度を保って車両の体勢を維持するのは難しい。通常のドリフトマシンなら3割くらいしかパワーを使えないのに対し、軽トラならば100%のチカラを使い切らないといけない。もちろん踏んでもパワー出ないので、一般的なドリフトマシンよりも難しいくらいです」

キャリイ ドリフト仕様/ESB

スピードが出ない軽トラドリフトならば、クラッシュをすることはほとんどない。持っているポテンシャルを100%使い切ったら、あとは自分のテクニック次第というところも面白い。そう、軽トラドリフトにはドリフトの醍醐味を詰まっているのだ。

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ドリフト仕様コンプリートカーが破格の値段で手に入る!

キャリイ ドリフト仕様/ESB

ESBでは、軽トラドリフトのベースとなる仕様(車両/CLSボディキット/ホイール&タイヤ/ダウンサス)を50万円台〜という価格で販売している。

そのうえで、前述の全長式車高調やデフロック加工、バケットシート、小径ステアリングといったパーツ&加工をセットにした「ドリフト仕様」は20万円弱。車両代込み70万円台〜で軽トラドリフトを始められるのだ。なによりこれ以上チューニングする必要はなく、ポッキリ価格というのも嬉しい。

低予算で始められ、ドライビングテクニックがしっかり磨ける軽トラドリフトは、これからドリフトを始めたい人にとって、ハードルを大きく下げる新たなジャンル。クルマを意のままに操る楽しさが低予算で始められる軽トラドリフト。その発信基地であるESBの動向に、今後ますます注目が集まるに違いない。

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筆者   岡本 晃
元自動車雑誌編集者/編集長。現在は「オフィス・アヘッド」という屋号で、ライター/編集者として活躍している。自動車雑誌、カスタム系雑誌への寄稿が多く、関西エリアを拠点に活動中。ジャンルを問わず、面白いモノ・コトを掘り起こして執筆することに力を注いでいる。
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