タウンエースをメルセデス ベンツ トランスポーターに変身させるお手軽フェイスチェンジキットがESB「CLS FOXシリーズ」より登場!/ESB Vol.18
すべてのエアロパーツを取り付けても15万円(税別)というプライスは必見。しかも車検対応!
“働くクルマ”としてはもちろん、アウトドアや車中泊仕様としても存在感を高めているトヨタ タウンエース。一番の魅力は、トヨタ アクアとほぼ同じボディサイズによる、取り回しのよさ。
トヨタ ハイエースだと大きすぎるし、軽バンではコンパクトすぎる……という方にまさにピッタリな1台なのです。さらに室内長2045mm(2名乗車時)という広大な荷室により、仕事からソト遊びまで自由度の高い使い方ができるジャストサイズなバンとして、ますます注目を集めています。
そんなタウンエースやライトエースのフェイスをガラリと変身させるお手軽キットが、気鋭のカスタムメーカー「ESB」より登場。同社人気の化け系カスタムシリーズ「CLS FOX」の第3弾となります。
今回、モチーフとなった車種は、キュートなフェイスが特徴の通称「ベントラ」、1977年〜1995年まで製造されたメルセデス ベンツ トランスポーターです。なによりすべてのエアロパーツを付けても15万円、2色塗装して約25万円程度というリーズナブルなプライスが魅力です。しかも車検対応となっています。
また、「CLS FOX タウンエース&ライトエース」は、東京オートサロン2024で実施された「東京国際カスタムカーコンテスト2024」ドレスアップ・コンパクトカー部門で優秀賞を獲得。多くの来場者の注目を集めていました。
今回は、他のタウンエースとスタイリングを差別化する「CLS FOX タウンエース&ライトエース」の魅力にじっくり迫ります!
「CLS FOX タウンエース&ライトエース」の主なパーツリスト
気鋭のカスタムメーカーが送り出す“化け系カスタム”シリーズ「CLS FOX」
ESBといえば、レーシング、ドリフト、アゲ系、旧車など、明確なコンセプトをもとに多彩なシリーズを展開する気鋭のボディパーツメーカー。カスタムマシン御用達の鉄ちんホイール「CLS TC01」をプロデュースするホイールメーカーとしても、カスタムシーンで確固たるポジションを確立しています。
そのなかにあって「CLS FOX」シリーズは、“FOX=化け狐”という意味を持たせた遊び心を、精緻なデザインと卓越したクオリティにより、別のクルマに変身する“化け系カスタム”がコンセプト。
これまで想像を超える変身を遂げてきたボディキットを発表してきましたが、なかでも昨年に発表したランドローバー・ディフェンダーに変身したトヨタ プロボックスとホンダ N-BOXは、クルマ好きのみならず、女性やお年寄りも巻き込んで注目を集めたばかり。その最新のCLS FOXシリーズが、今回登場する「CLS FOXタウンエース」なのです。
タウンエースの顔立ちから、メルセデス ベンツ トランスポーターへと行き着いた!
CLS FOXシリーズとしてタウンエースをターゲットにしたのはどんな理由があったのでしょうか? その理由をESB代表である梶谷さんにお伺いしました。
「タウンエースは取り回しの良く、使い勝手の良いコンパクトボディであり、車中泊仕様の4ナンバー車として、仕事だけでなく遊びのベースにもピッタリなこと。最近ではディーラーから2トーン仕様や、フェイスチェンジキットが登場するなど、外装への関心も高まっています。
今のところ、フェンダーやボンネット、ヘッドライトを交換する大がかりな変身キットはありますが、手軽にフェイスチェンジできるお手軽なキットはない。そこでお手軽なフェイスチェンジキットを作ろうと考えました」
モチーフになったメルセデス ベンツ トランスポーター。どんなところで繋がっていったのでしょうか?
「タウンエースといえば、ピラーからボンネットが出ている顔立ちが特徴。このフェイスに合いそうなクルマを探していた時に出会ったのが、メルセデス ベンツ トランスポーターでした。まあ、街で見かけることはありません。なんせ製造は1995年までですから。だけど、ピラーから伸びるボンネットと、切り落としたような顔立ちは再現できるかもしれないと思って開発をスタートしました」
ポン付けで取り付けられ、最低地上高を変えないことを追求!
開発を進めていくうえで、気をつけたところはどんなところでしょう?
「穴あけや切り取りなどの加工をすることなくポン付けで簡単に取り付けできることと、車中泊やアウトドアに使えるように地上高を換えないことですね。純正ヘッドライトをそのまま使えるようにもしています。現時点では前期ハロゲンヘッドライト専用となっていますが、現在後期LEDヘッドライト用グリルセットも開発中となります」
デザインが完成するまでに、苦労したところは?
「フェイスパネルボンネットと、グリル&ライトカバーのつながりですね。タウンエースの顔はもともと丸みがあるのに対し、トランスポーターはボンネットからストンと落ちた平面っぽい顔立ちなんです。その雰囲気を出すため、ヘッドライトカバーを含めて左右を立ち上げることで、できるだけ平面っぽくしています。最終的には塗り分けによりトランスポーター感を出しているのですが、正直仕上がるまでは不安でした(笑)」
3つのパーツのみで、トランスポーターっぽいフェイスに!
では、詳細をチェックしていきましょう。まずはフェイス。フロントバンパーと、ボンネットカバー&ライトパネルセットの3つのパーツで構成しています。
フロントバンパーは、グリル下の3連ダクトを備えた部分と一体となっているのが特徴です。バンパー中央にはパンチングメッシュを付属。純正ではヘッドライト&グリル下までバンパーになっている部分をパネル風に仕上げることで、純正感を払拭しています。ボトムをスッキリと内巻きに仕上げ、最低地上高は純正と同じに仕立てています。
グリルと一体になったボンネットカバーは、純正ボンネットに貼り付けて装着します。純正ヘッドライトに貼り付けるライトカバーは、角目ヘッドライトとウインカーを別体に見せつつ、グリルと面を合わせることで、トランスポーターのような平面っぽい顔立ちに仕上がっています。ちなみにウインカー部をオレンジに塗装しているのも欧州バンっぽさを引き出しています。
ボンネットカバー&ライトカバーなしで、VW ヴァナゴン風に!
もう一つ、特筆すべきところが、ボンネットカバー&ライトカバーなしで、フロントバンパーのみでもフェイスが成立するところ。VW ヴァナゴンT4を彷彿とさせるフェイスとなり、好みでフェイスをチョイスできるようになっています。
サイドにはあえてアイテムは用意せず、リアのテールレンズカバーのみをラインアップ。純正レンズに手軽に貼り付けるタイプで、ブレーキとウインカー&バックと別体のように見せてくれます。ゴム枠風にマットブラックに塗り分けることで、旧車のような雰囲気に仕立てます。
タウンエース専用サイズのTC01&リフトアップキットを用意!
ホイールには、タウンエース専用サイズに新たに製作したESBのオリジナルホイール「TC01」(14×6J +48 5H/P.C.D.114.3)を用意。リフトアップしてもフェンダーからハミ出さないので、安心して装着できます。
ちなみに撮影した車両には、純正タイヤよりも一回り大きなブロックタイヤ(195R14)をセットすることで、最低地上高をあげてワイルドなムードを高めています。
リフトアップスペーサー(40mmアップ)もオリジナルで用意。フロントはストラットの付け根に40mm厚ブロックをかませ、リアはバネにスペーサーを入れ、ロングタイプのショックを用意。タウンエースの丸みのある顔に対し、両サイドを立ち上げることで平面っぽいバンパー形状とすることで、スッキリとしながらタウンエース感を払拭しています。
中古車をベースに、コンプリートで仕上げるのがお勧め!
車中泊仕様のタウンエースはなかなか中古車市場に出回らない人気ぶりですが、ノーマル仕様のタウンエース自体は流通数が多く、手に入れやすいのが特徴。ただ、安いクルマは仕事で酷使したものが多いので、程度のよい100万円前後のベース車を見つけ、自分仕様に仕上げるのがお勧めです。
CLS FOXシリーズのフェイスチェンジキットならば、塗装代込み約25万円で取り付けが可能。タイヤ&ホイール、アゲキット、さらに車中泊仕様にしても、200万円あればスタイリッシュで遊べるアゲ系タウンエースが手に入ります。塗装が必要なため、取り付けはお近くのカスタムショップで行うのがお勧めです。
詳しくは、ESBの「CLS FOX タウンエース&ライトエース」のページをチェックしてください。
CLS FOX タウンエース&ライトエースに関する詳細や価格はこちら
CLS FOX タウンエース&ライトエース プライスリスト
製品名 | 価格(税込) |
---|---|
フロントバンパー | 8万8000円 |
ボンネットカバー&ライトパネルセット | 5万5000円 |
テールレンズカバー | 2万2000円 |
ホイール/TC01(14×6J +48 5H/P.C.D.114.3) | 1万5400円/1本 |
リフトアップスペーサー(40mmアップ) | 6万0500円 |
LEGANCE アームレスト(運転席/助手席) | 2万3100円 |
※記事内容や商品価格は記事執筆時点のものです。最新の情報は下記のメーカーオフィシャルサイトでご確認ください。
- 筆者 岡本 晃
- 元自動車雑誌編集者/編集長。現在は「オフィス・アヘッド」という屋号で、ライター/編集者として活躍している。自動車雑誌、カスタム系雑誌への寄稿が多く、関西エリアを拠点に活動中。ジャンルを問わず、面白いモノ・コトを掘り起こして執筆することに力を注いでいる。
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Brand Info - CLS
CLSはストリートな雰囲気たっぷりのスタイルを作り上げるカスタムパーツブランド。CLSがプロデュースするカスタムホイールTC01は、シンプルなデザインでどのようなスタイルにも似合う人気のアイテム。オーバーフェンダー対応サイズと車検対応サイズをラインアップする。オシャレな足元のドレスアップにぴったりのホイールだ。