日産は、ドコモとシャープの3社共同で、日産のインテリジェントキーの機能を携帯電話に搭載させた「インテリジェントキー搭載ケータイ」を世界で初めて開発した。
日産のインテリジェントキーは、2002年の同社「マーチ」への搭載を皮切りにこれまで幅広い車種に採用されてきており、既に95万台以上が出荷されている。このシステムは双方向のワイヤレス技術により、キーを携帯するだけでドアの施錠・解錠およびエンジン始動・停止を可能とするものである。
今回、新開発されたインテリジェントキー搭載ケータイ4は、生活必需品として多くの方がいつも所持している携帯電話にこのインテリジェントキー機能を搭載することで、ユーザーの利便性を向上させ、また将来的な携帯電話の拡張性により、さらなる実用性を持たせることを目的としている。
今回、ドコモは携帯電話とインテリジェントキーの連携を想定した商品性のシミュレーションを、シャープはインテリジェントキー搭載携帯電話のハードウェア開発を、日産は携帯電話へのインテリジェントキー内蔵化の技術支援と車両適合開発をそれぞれ担当した。本技術は、日産とシャープによるインテリジェントキー電子素子の小型組み込み技術、ワイヤレス交信性能技術、各機能間での電磁環境両立性(Electromagnetic Compatibility)技術の確立によって、実現可能となった。
今後、3社は来年度早期の商品化に向けてさらなる開発を進めていく。なお、「インテリジェントキー搭載ケータイ」は、30日より千葉県幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2008」に出展され、各社のブースにて展示とデモンストレーションが行なわれる。
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