三菱は、アフリカ大陸から南米大陸に舞台を移して新たな局面を迎える2009年ダカールラリーの制覇を目的として、新型競技車『レーシング ランサー』(コードネーム:MRX09)を開発した。
同社では、ダカールラリーを『パジェロ』の車種PRの場としてだけでなく、エンジンや4WDシステムなどの技術開発の場として位置づけ1983年から25大会連続で参戦し続けてきたが、今後、当面のクロスカントリーラリー活動ではディーゼルエンジンの技術開発に主眼を置くことから、欧米をはじめとする世界戦略車でありディーゼルエンジン搭載車でもある『ランサー』(日本名『ギャラン フォルティス』)に、その役割を引き継ぐこととした。
ダカールラリーなどのクロスカントリーラリーを通じて培われるディーゼル技術のノウハウは、今後、市販車に搭載する新世代クリーンディーゼルエンジンなどにフィードバックしていく。また、同様に培われた4WD技術のノウハウもこれまでと同じく、市販車に採用している様々な方式の4WDシステムに、それぞれ最適化を図ったうえで取り入れていくこととなる。
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