2007/3/12 17:18
トヨタ、2007年モータースポーツ活動計画を発表
トヨタは、2007年のモータースポーツ活動および支援計画を発表した。
トヨタは、「フォーミュラ・ワン世界選手権(F1)」、米国の「NASCAR」、日本の「SUPER GT」・「フォーミュラ・ニッポン」等のトップカテゴリーへの参戦と、今後が期待される有望なドライバーの育成を活動の柱とし、2007年のモータースポーツ活動を推進する。
■フォーミュラ・ワン世界選手権
年17戦開催が予定されているフォーミュラー・ワン世界選手権。今週末にメルボルンで開催されるオーストラリアGPから今シーズンが始まる。富田務TMG会長は「2002年の参戦以来、着実に進化している、1年間全力で戦う」と話していた。
【活動概要】
・「パナソニック・トヨタ・レーシング(Panasonic Toyota Racing)」として、参戦6年目となる本年はTMG副会長(トヨタ自動車常務役員兼任)の山科忠 (Tadashi Yamashina)をチームの技術開発責任者に据え、コンスタントなトップクラス入りと初優勝を目指し活動を推進。
・2007年仕様車として、一新したTF107を導入。新開発のV8エンジン“RVX-07”を搭載。
シャシー面でも空力性能の向上、エンジンの搭載位置変更による重量配分の見直し、新しいギヤボックスの採用など、各部を一新。
・ドライバーは昨年と同様、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリを起用。なお、サードドライバー兼テストドライバーとしてフランク・モンタニーを新たに採用。またTDPで活躍する平手晃平と小林可夢偉は、予備テストドライバーとして起用。
・また、“ウィリアムズF1チーム”に、新型エンジン“RVX-07”を供給。
■NASCAR
米国トヨタ自動車販売(株)およびTRD−USAを通じ、2004年からの「クラフツマン・トラック・シリーズ」に加えて、最も高い人気を誇る「ネクステル・カップ・シリーズ」、それに次ぐ「ブッシュ・シリーズ」に参戦するチームを支援し、日本メーカーでは初のNASCARのナショナルシリーズ全てに参画している。
去年、厳しい結果に終わった「ネクステル・カップ・シリーズ」には、専用開発の5.8L V8エンジン(800HP)を搭載する カムリ で参戦する。
■SUPER GT
・国内レースのトップカテゴリー。GT500クラスに参戦する、V8 4.5L エンジン(3UZ-FE)搭載のレクサス SC430(2006年度年間チャンピオン)についてTRDを通じチーム支援を行う。また、GT300クラスでは、V6 3.5L(2GR)を搭載するトヨタ MR-S、及び直列4気筒2Lターボ(3S-GT)を搭載するトヨタ セリカが参戦する。
■全日本選手権 フォーミュラ・ニッポン
・日本におけるフォーミュラカーレースのトップカテゴリー。今年はV8 3Lエンジン(TOYOTA RV8-J)を7チーム14台に供給する。
その他、 F1への登竜門となる、フォーミュラ・カテゴリー「全日本F3選手権」。若手ドライバー育成カテゴリーとして定評のある初級フォーミュラカーレース「ESSO・フォーミュラトヨタシリーズ」。また、「FCJ(フォーミュラチャレンジ・ジャパン)」「Netz Cup ヴィッツレース」、レーシングドライバーの育成を目的としたプログラム「TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)」、ハイブリッドカーによるモータースポーツ参戦など、「クルマの限りない可能性を追求する(渡辺捷昭トヨタ自動車取締役社長)」活動をするとしている。