2006/5/11 13:07
クライスラー、「ジープ・コマンダー」を発売
ダイムラー・クライスラーは、ジープブランドのフラッグシップモデルである新型車「ジープ・コマンダー」を5月13日(土)より全国のクライスラー・ジープ正規販売店を通じ発売する。
ジープブランドのフラッグシップモデルとして開発されたジープ・コマンダーは、ジープブランド初の3列シートを採用した7人乗りSUV。3列シートを備えながら、その全長と全幅はグランドチェロキーよりもそれぞれわずか35mm、20mm延長、ホイールベースは2,781 mmと維持することで、グランドチェロキーと変わらない操縦性とオフロード性能を備えた7人乗りSUVに仕上がっている。
エクステリアは、アップライトなウィンドシールド、リアガラスや直立したボディサイドパネルなど、ジープ正統派ジープのスタイリングを採用。フロントにはジープのロゴが配されたクロームの7本の縦型スロットグリル、特徴的な縦に並んだ丸型ヘッドライトは底部がクロスするようなデザインで、精緻な印象のリフレクタを備える。フェンダー、ヘッドライトやテールランプには六角ボルトのアクセントが配され、よりメカニカルな外観を実現。
インテリアは、スタジアムのシートのように、それぞれ前列よりも高い位置にあり、2列目と3列目の乗員からでも優れた前方視界を確保。階段状のルーフにより、2列目と3列目の乗員の頭上に十分なヘッドルームが確保される。フロントシート上のパワーサンルーフに加え、2列目シート上部に「コマンド ビューTM」を備え、さらに開放感を高めている。新デザインのインストルメントパネルの上部には4箇所のエアコン吹き出し口、16個の六角ボルトが備わり、コマンダーの機械的でがっちりとした雰囲気づくりに一役買っている。さらに、居住性を高めるために、コマンダーはデュアルゾーン温度調節機能付きのオート エアコンディショナーから独立した3列シート専用の空調システムを持つ。また、2DINサイズのHDD(ハード・ディスク・ドライブ)ナビゲーションシステムを標準で装備し、多彩なメディアの再生機能を実現。HDDナビゲーションシステムに連動してステアリングに取り付けられたスイッチにより、音量/選局の操作が可能となっている。
エンジンは2種類。リミテッド 4.7に搭載される4.7L V型8気筒SOHCエンジンは、最高出力170 kW (231 ps)、最大トルク410 N・m(41.8kg-m)を発揮。リミテッド 5.7 HEMIには5.7L V型8気筒 HEMIエンジンを設定。最高出力240 kW (326 ps)、最大トルク500 N・m(51.0kg-m)を生み出す。約20 % まで燃費向上を可能とする可変シリンダーシステム(MDS)が採用されているだけでなく、最大トルクの90 % が2,400〜5,100 rpmの間で発生し、オフロード走行および市街地や高速時でも優れたパフォーマンスを発揮する。両モデル共通の5速オートマチックトランスミッションはドライバーがマニュアル感覚の操作を行える電子制御式レンジ セレクト(ERS)が装備する。
価格はジープ・コマンダー リミテッド 4.7が¥5,995,500、ジープ・コマンダー リミテッド 5.7 HEMIが¥6,730,500。