2008/3/12 19:01
GM、次世代ハイブリッドシステムを発表 【ジュネーブモーターショー】
GMは、第78回ジュネーブ国際モーターショーの会場で、高出力の新型リチウムイオン電池を使用した第二世代のGMハイブリッドシステムを市場に投入することを発表した。これは、燃費の改善および石油消費量と二酸化炭素(CO2)排出量の削減を図るGMの全社的なグローバル戦略の新たな柱となるものである。
この次世代GMハイブリッドシステムは、日立製作所の子会社、日立ビークルエナジーが開発した高性能リチウムイオン電池を採用。出力を現行の3倍近くまで向上させた。これにより、乗用車およびトラックの全体的な燃費は、最大20%改善する見込みとなっている。
次世代GMハイブリッドシステムは、サターン・ビュー、サターン・オーラ、シボレー・マリブに現在搭載されているベルト・オルタネーター・スターター(BAS)ハイブリッド技術に基づいている。実用性が証明されたこの技術を組み込むことで、GMのハイブリッドシステムの低コスト化がさらに進み、世界各地で展開する幅広いモデルに応用できるようになると、ワゴナー会長は説明した。
次世代GMハイブリッドシステムは、すでに市場で高い評価を得ているGMの2モード・ハイブリッドシステムを補完し、GMの高性能パワートレインにおいて一翼を担うことになる。2007年にシボレー・タホとGMC・ユーコンの2モデルに先行搭載された2モード・ハイブリッドシステムは、今年さらに、キャデラック・エスカレードと、ピックアップのシボレー・シルバラード、同じくピックアップのGMC・シエラの各モデルでも追加展開される。また、2009年モデルのサターン・ビュー・グリーンラインは、2モード・ハイブリッドシステムを前輪駆動車として初めて搭載する予定となっている。