2008/3/7 19:18
トヨタ、2008年モータースポーツ活動計画発表会速報
トヨタは、7日、千代田区紀尾井町のホテル ニューオータニで、2008年モータースポーツ活動計画発表会を行なった。会見で、「フォーミュラ・ワン世界選手権(F1)」、米国の「NASCAR」、そして日本の「SUPER GT」「フォーミュラ・ニッポン」等のカテゴリーへの参戦と、世界トップクラスで活躍が期待されるドライバーの育成を活動の柱とし2008年のモータースポーツ活動を推進すると発表した。
【F1】
参戦7年目となるF1では、安定した空力性能を追求した新型F1カー「TF108」を投入する。ドライバーについては、ティモ・グロックをレースドライバーとして新たに起用し、経験豊富なヤルノ・トゥルーリとの組み合わせで、念願の初優勝を狙う。トヨタの渡辺捷昭社長(以下 渡辺社長)は「今年こそは、絶対に初優勝の感動を皆様に味わってもらう為に、社一丸となって全力を尽くして行きたい。」と、強い考えを表明した。
【NASCAR】
米国のNASCARについては、最高峰のスプリント・カップ・シリーズ、並びに次位のネイションワイド・シリーズにおいて、引き続きトヨタ カムリで参戦する。新たな有力チーム、ジョー・ギブス・レーシングの参戦を機に、最高峰カテゴリーでの初優勝を目指す。また昨年マニュファクチャラーズタイトルを獲得したクラフツマン・トラック・シリーズにもトヨタ タンドラで参戦する。
【SUPER GT、フォーミュラ・ニッポン】
GT500クラスにおいては、引き続きレクサスSC430で参戦。今年移籍してきた伊藤大輔選手も加わり、タイトル獲得に拍車をかける。またフォーミュラカーのトップカテゴリー、フォーミュラ・ニッポンへのエンジン供給を継続する。
このほか、モータースポーツ振興の観点から、トップクラスからグラスルーツレベルまで、多様なカテゴリー・イベントへの支援を継続的に行っていくとする一方、世界のトップクラスで活躍するドライバーの育成を目指し推進中のTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)において、本年は、中島一貴選手、小林可夢偉選手、そして大嶋和也選手をはじめ、世界で14名のドライバーを選出。F1、GP2やF3など実戦での取り組みとともに、テスト走行など幅広い機会を捉え資質向上を図る。
さらに、モータースポーツにおける環境への配慮とともに、量産車両を含めたハイブリッドシステムの高効率化に向けた技術開発の一環として、ハイブリッド・モータースポーツへの取り組みも引き続き推進する。
最後に渡辺社長は、昨年の日本GPで起きた輸送管理問題や観覧座席等の問題に触れ、「お客様には多大なご迷惑をお掛けしたことを深くお詫びいたすとともに、このような事態が2度と起こらぬよう、再発防止に努めて行きたい。」とコメントを残した。
今年のモータースポーツはトヨタの動向に注目である。