2007/9/7 18:05
ポルシェ、フランクフルト・モーターショーにて「カイエンGTS」世界デビュー
ポルシェは、カイエンシリーズに新たなモデル「カイエンGTS」を追加する。
これまで世界中のマーケットで大きな成功を納めてきたカイエンは「カイエンGTS」の追加により、スポーツSUVのセグメントにおける優位性をあらためて明らかにします。IAAフランクフルト・モーターショーで世界デビューを飾ったこのニューモデルは、一層の性能の向上を図った4.8リッターV型8気筒エンジンを搭載、車高も24mm下げられ、シャシーは専用開発されている。シャシーの特徴としては、電子制御ダンパーシステムのポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)にスチール製スプリングを組み合わせている点が挙げられる。この組み合わせは、従来ポルシェではスポーツカーに対してのみ採用されてきたが、今回初めてカイエンにも採用された。
カイエンGTSの4.8リッターエンジンはダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)を採用しており、6,500rpmのエンジン回転数において、最高出力405PS(298kW)を発生。これはカイエンSの最高出力を20PS上回る値。一方、最大トルクは500Nm/3,500rpmでカイエンSと変わらない数値を保っている。
ポルシェのSUVの中で最もスポーティなこのモデルは、最終減速比をカイエンSに比べてローギアード化(カイエンGTS=4.1:1、カイエンS=3.55:1)。このためカイエンGTSは、わずか6.1秒で静止状態から時速100kmに到達する。これはカイエンSの記録をちょうど0.5秒上回るタイムである。
またカイエンGTSには、ポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)によって制御されるフルタイム4WDシステムに加え、ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)が標準装備される。さらにオプション装備としては、エアサスペンションの他に、ハンドリングと乗り心地を向上させるアクティブ制御のアンチロール抑制システムであるポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロールシステム(PDCC)も用意されている。インテリアも、新開発の12-wayスポーツシートの装備や、レザーやアルカンターラ素材によりスポーティ感が高められている。
カイエンGTSは、技術面だけでなくエクステリアも変更された。フロントマスクとリアのデザインは、カイエン ターボと共通となるが、ホイールアーチが14mm拡大されているため、カイエンターボよりも大きい295/35 R21タイヤを装着した21インチ アルミホイールが標準装備となる。カイエンGTSのカラーには、専用色としてGTSレッドとノルディック・ゴールド・メタリックの2色が用意される。
このカイエンに新しく加わったスポーティーバージョンは、ティプトロニックS仕様車の場合、走行距離100kmあたりの平均燃料消費量が13.9リッター(EU基準)となっている。
ポルシェ ジャパンでは、「カイエンGTS」の販売を9月18日より開始する。
車両本体価格(税込):
カイエンGTS 6速ティプトロニックS \10,620,000
カイエンGTS 6速マニュアル \10,200,000