2006/9/14 20:47
アウディ、アウディQ7に6リッター12気筒TDIエンジンを搭載
アウディは、パッセンジャーカーに初めてのスポーティな12気筒ディーゼルエンジン、6リッターV12 TDIをアウディQ7に搭載すると発表した。最高出力500ps、最大トルク1,000Nmに達するこの驚異的なパワーユニットとともに、アウディはディーゼル史に新たな1ページを書き加えるとしている。
新型V12 TDIは、今年のルマン24時間耐久レースで優勝したアウディR10に搭載されたエンジンを連想させる。新たなパワーユニットを得たアウディQ7は、トップクラスのスポーツカーに匹敵するダイナミックパフォーマンスを獲得。0〜100km/h加速はわずか5.5秒、最高速度は250km/h(電子リミッター作動)。強大な最大トルクは、1,750rpmの低回転域から発生。ボッシュ製コモンレールシステムは、世界に先駆けて2,000バールの超高圧噴射を実現。同システムから燃料供給を受けるハイテク ディーゼルユニットは、あらゆる回転域や状況下で、ハイパフォーマンスSUVにふさわしい余裕のパワーを提供する。また、最新のピエゾ・インジェクション システムにより、非常に印象的なサウンドを聞くことができる。V12 TDIのパワーとトルクは、新型6速ティプトロニックオートマチックギヤボックスとクワトロ・フルタイム4WDシステムを介して4輪に伝達される。
V12 TDIは、アウディのVエンジンファミリーに属していますが、このエンジンは、V12というエンジンレイアウトに最適な60°のシリンダーアングルを持っています。軽量かつ耐久性に富んだクランクケースとともに、このエンジンのハイライトとなるのは新しいチェーン駆動のシステムで、ここには、新開発されたコモンレール インジェクション システム内の高圧ポンプが含まれる。
12本のピエゾ・インジェクターの内部には、新たな革新技術により最大2,000バールの圧力が保持される。この高圧インジェクションにより、パフォーマンスと効率が最適化されると同時に、卓越したレベルのスムーズネスが約束される。エミッションも低レベル。ツインターボを搭載するV12 TDIは、そのパワーもさることながら、2010年に施行予定のEuro 5基準にも適合する低排ガスを実現、さらに100kmあたりの平均燃料消費を11.9リットル(約8.4km/リットル)に抑えている。ディーゼルのフロンティアであるアウディは、ハイテク12気筒TDIとともに、新たな展望を切り開くとしている。