2007/5/14 19:36
【F1 第4戦】 ルノー、トラブルもコバライネンが2ポイント獲得
第4戦スペインGP決勝で、ルノーは、コバライネンは自身最高順位の7位、フィジケラは9位でフィニッシュした。
■コメント
ヘイキ・コバライネンのコメント(7位) 「7位は私自身の最高の結果なので、個人的には良い結果だったと思うが、チームとしてみると、今日の自分には5位に入賞できるだけのスピードがあったが、それは果たせなかった。だが、全体として今日は良い感触が得られた。レース中マシン以外のことは順調に進んだし、マシンのハンドリングもだいぶ良くなった。1回目と2回目のピットストップでトラブルがあって、それで作戦を2回ピットストップから3回ピットストップへと変更しなければならなくなり、ソフトタイヤ(タイヤのゴムが柔らかいタイヤで、磨耗が早い)でとにかくアグレッシブに走らなければならなかった。その間、マシンは調子がよく、3回目のピットストップでハードタイヤ(タイヤのゴムが硬いタイヤで、ソフトタイヤに比べ長持ちする反面グリップしにくい=コーナーで速く走れない)へ交換した後も、それは変わらなかった。給油ホースのトラブルがチームの足を引っ張ったものの、ポイントが取れたし、マシンの開発の方向性が間違っていなかったことが証明できて良かったと思う。マシンは徐々にスピードを取り戻しているが、まだまだ道のりは長い。でも、必ず我々は「正しい」ポジションに戻れると確信している。」
ジャンカルロ・フィジケラ(9位) 「中団の混雑の中で我慢のレースをしなければならなかったことや、給油ホースのトラブルなど、とても大変なレースだった。スタートは良かったが、1コーナーへの侵入で行き場を失ってしまった。その後の9コーナーでは、突然のオーバーステア(クルマがカーブの内側へ切れ込もうとする状態)のため、コーナリングをミスし、ホンダのバリチェロの後まで、3つポジションを落としてしまった。ラップタイム(1周ごとの周回時間)ではバリチェロより速かったが、ストレートで彼を追い抜くほどのスピードがなかった。2回目のピットストップ後にようやく混雑した集団から抜け出す事ができ、マシンに十分なエアを取り入れることができ、マシンの調子もとても良くなった。だから、限界までプッシュし、最後の(予定外の)ピットストップまでに後を走るスーパーアグリの佐藤琢磨とのギャップを広げようと走ったが、フィニッシュでは僅かに佐藤に先に行かれてしまった。ポイントが獲得できる8位まであと僅かだった今日のようなレースは、フラストレーションが溜まる。でも、今日のレースでは、トラブルさえなければ5位に入れていた、ということを考えると、今後に期待が持てる。最初の3レースは結果が思わしくなかっただけに今日の結果は自信につながるステップだ。今後も、良くなっていくことを信じている。」
フラビオ・ブリアトーレ 「今日は、ドライバーにトラブルのことを謝らなければならない。マシンは、これまでの3レースよりも良くなっていて、ヘイキはこのレースウィークエンド中ずっと安定し、彼の能力を発揮していたし、フィジコは、困難な状況のにもかかわらず、ずっとライバルとやり合っていた。燃料ホースのトラブルについては、原因を究明し、確実に再発しないようにしなければならない。我々は良い方向へ進んでいるものの、抱えている問題はまだ致命的なものだ。シーズンのこの時期は、ずべてのレースで最大限のポイントを獲得していくことが必要だ。」