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業界ニュース・自動車ニュース 2007/7/17 20:25

ポルシェ、「ニュー911 GT2」530馬力で登場

 ポルシェは、今年9月に開催されるフランクフルトモーターショーにて、「911 GT2」のワールドプレミアを行う予定と発表した。ニュー911 GT2はこれまで市販された911としては、もっともパワフルなモデルとなる。

 ニュー911 GT2は、巨大なフロントのエアインテークとリアウイングなど、その佇まいだけで自身が特別なモデルであることを表現。リアドライブ、6速マニュアル トランスミッション搭載モデルのみとなるニュー911 GT2は、最高速度は329km/h、0-100km/h加速はわずか3.7秒を記録する一方、100キロメートルを走行する際に必要とするガソリンは僅か12.5リットル(NEDC方式での計測による)と、ハイパフォーマンス モデルとしては驚異的な好燃費も実現している。

 ニュー911 GT2のエンジンは、2つの可変ジオメトリータービン(VTG)を搭載した911ターボのエンジンがベース。水平対抗6気筒の3.6リッターエンジンは、最大出力530馬力 / 6,500rpmを誇り、最大トルク680Nmはポルシェエンジンの典型ともいえる 2,200-4,500rpmの幅広いレンジで発生する。車重1,440kgにより、パワーウェイトレシオは驚異的な2.72キロとなる。

 ニュー911 GT2は、大型化したコンプレッサーと2つのタービン内のエアフローをさらに最適化して過給圧を高めた結果、911 ターボより50馬力高い最高出力を絞り出す。革命的ともいえるエクスパンション インテーク マニホールドをニュー911 GT2のエンジンに採用している。

 エクスパンション インテーク マニホールドは、空気の振動原理を吸気サイクルに活用して、燃料と空気の混合気温を911ターボよりも低く抑えている。その結果、最大出力は大幅に増加しているにも関わらず、これまでと比較して最大15パーセントの燃費向上を実現している。さらに、ポルシェの市販モデルとして、初めてチタン製のリアサイレンサーとテールパイプを標準で装備。この高価な素材を使用することにより、約50パーセントの軽量化を実現し、重量はわずか9kgに抑えている。

 またニュー911 GT2はカーボンセラミック製ブレーキディスクローター、ポルシェセラミック コンポジット ブレーキ(PCCB)を標準で装着。この圧倒的な制動力と高い安定性を誇るPCBBの採用により、バネ下重量は通常の鉄製ブレーキと比べておよそ20kgの軽量化。ニュー911 GT2のシャシーには、PCCBに加えて、ポルシェ アクティブ サスペンション マネージメント(PASM)も標準で装備される。19インチの軽量ホイールに、フロントには235/35 ZR19、リアには325/30 ZR19のスポーツタイヤが装着される。



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