トヨタは、1月11日から25日まで、米国デトロイトで開催される2009年北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)に、新型プリウスを出展した。
プリウスは、1997年に世界初の量産ハイブリッド乗用車として発売開始以来、圧倒的な環境性能をはじめとするクルマの先進性から世界のハイブリッド車をリードするとともに、日本をはじめ、北米を中心に世界で40以上の国・地域で好調な販売を続け、累計販売台数は約120万台を突破(2008年12月末時点)するなど、ハイブリッド車の普及にも大きな役割を果たしてきた。
3代目となる新型プリウスは、「圧倒的な環境性能」と「走る楽しさ」のより高いレベルでの両立を目指し、システム全体の90%以上を新開発した1.8Lガソリンエンジンにモーターとリダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステム「THS II」を搭載。従来1.5Lだったエンジンの排気量を拡大したのは高速燃費向上のためだという。組み合わされるモーターも新型。出力が50kwから60kwに増大したほか、最高回転数が倍近くに跳ね上がった。エンジンとモーター、両側面から高効率化を図ったことになる。
また、高い空力性能(cd値:0.25)など車両全体でのエネルギー効率を向上させることで、世界最高レベルの燃費性能と2.4L車並の動力性能を実現している。
さらに、「ソーラーベンチレーションシステム」や「リモートエアコンシステム」、「タッチトレーサーディスプレイ」など高い機能性を持つ先進装備を採用し、時代をリードするプリウス(ラテン語で“先駆け”)の名に相応しい革新的な進化を遂げている。
「ソーラーベンチレーションシステム」は、太陽熱によって発電し、クーリングファンを回して車内のベンチレーションを得るというもの。夏季に車内温度が上昇したときに効果を得られるという。
さらに、新プラットフォームの採用により、後席膝元に従来比+20mmのスペースを確保。乗員の快適性も向上している模様だ。
新型プリウスは、本年5月中旬より日本を皮切りに、順次、世界各国・各地域での発売を予定している。
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