ポルシェは、ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)とダブルクラッチ式のトランスミッション「ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)」に加えて、新しい電子制御方式の 4WD システムを搭載した、第2世代タイプ997の4輪駆動モデルとなる911カレラ4、911カレラ4S 、911カレラ4 カブリオレ、911カレラ4Sカブリオレの価格を発表した。
ニュー911カレラ4シリーズのエンジンやトランスミッションなどのパワートレインには多くの新しいテクノロジーが採用されており、燃料消費量の大幅な削減と、これまで以上のドライビングプレジャーが約束されている。特に、新しい電子制御方式の 4WD システムは、その精度と素早いレスポンスが特徴的であるほか、ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)採用の新しいフラットシックスエンジンや革新的なダブルクラッチトランスミッション「ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)」とも絶妙なマッチングを見せ、今までにないエキサイティングなドライビング体験をもたらすとしている。
新しいエンジンの特徴や性能は、ボディや仕様によって若干の差はあるものの、新しい4WDモデルは、出力が最大8.5%向上した一方で、燃料消費量は12.9%抑えられており、CO2排出量も15.4%の低減を実現している(EU準拠)。特に3.6リッターモデルの最高出力は、先代モデルの出力よりも20PSアップしており、345PS(254kW)に達している。またカレラ4 クーペのPDK仕様車では、走行距離100kmあたりの燃料消費量が、わずか10.1リッターに抑えられている。こうした改良は、3.8リッターエンジン搭載の911 カレラ4Sに対しても同様に行われている。その結果、カレラ4Sの最高出力は、先代モデルを30PS上回る385PSを達成。カレラ4SカブリオレのPDK仕様車の走行距離100kmあたりの燃料消費量は10.7リッターという低燃費を実現している。
新世代のカレラ4とカレラ4Sには、従来のビスカスカップリング方式のマルチプレートクラッチを備えた4WDシステムに代わり、電子制御式のポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)が採用されている。このシステムは911ターボのために開発されたものですが、911カレラ4の各モデルに採用するにあたり改良が施されている。これに加えて機械式のリミテッド・スリップ・リアディファアレンシャルも標準装備されていることから、ポルシェならではのドライビングプレジャーに加え、走行安定性、トラクション性能、俊敏なハンドリング性能もさらに向上し、新たなレベルに達しています。
この新しい4WDスポーツモデルには、スポーティな6速マニュアルトランスミッションを搭載したモデルのほかに、従来のオートマチックトランスミッション「ティプトロニックS」に代わる「ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)」を搭載したモデルを用意。このPDKは、ティプトロニックSを凌駕する素早いシフトチェンジと優れた燃費性能が特徴。PDKは7速のギアを電子油圧制御して、一瞬たりとも駆動力が途切れることはない。
新世代の911シリーズは、印象的なデザインに仕上げられたフロントエンドや、新しいライティングシステムによって明確な個性を打ち出している。このほか、新たにデザインされたリアのライトユニットにもLEDが採用されていることや、ダイナミックコーナリングライトも911カレラシリーズに引き続きオプション設定されている。またこれまでと同様、カレラ4の各モデルは、後輪駆動モデルよりもリアのフェンダーが44mmワイドに設計。LED式のテールライトの間にはリフレクタートリムが新たに設けられていて、この車のリアエンドをいちだんとダイナミックな仕上がりとなっている。
なお、今回価格発表のこれらのモデルには、クラリオン製カーナビゲーションシステムが標準装備される。
911カレラ4S カブリオレ \17,350,000
911カレラ4Sクーペ: 7速PDK \15,720,000
911カレラ4Sクーペ: 6速MT \14,970,000
911カレラ4 カブリオレ \15,200,000
911カレラ4 クーペ: 7速PDK \13,590,000
911カレラ4 クーペ: 6速MT \12,840,000
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