2006/9/11 09:44
【F1 第15戦】トヨタ、J.トゥルーリがホームGPで7位入賞
イタリアGP決勝レースで、トヨタは、J.トゥルーリがホームGPで7位入賞。予選11位から着実に戦いポイント獲得。R.シューマッハは苦戦を強いられ15位。
■コメント
ヤルノ・トゥルーリ (7位) 「この結果は、今日我々に出来た最良のものだろう。その意味で、私は満足している。まずまずのスタートを切り、アクシデントに巻き込まれることなく1周目を確実に走り、その後も良いレースを戦うことが出来た。最初の給油までの間、前を行くR.バリチェロにペースを妨げられたことを除けば、全ては順調に進んだ。それがなければもう少し上位を狙えたと思うが、レースを通して“TF106B”のバランスは良かった。また、チームと、今週末、そして先週のテストで良い仕事をしてくれた全ての人々のおかげで、トラブルに見舞われることもなくレースを戦えた。残る3レースでも、さらなる向上が見られることを信じている」
ラルフ・シューマッハ (15位) 「今日のような後方グリッドからのスタートはいつも難しい決勝レースとなるものであり、それは分かっていた。この週末を通してバランスに苦しんでいたが、それは決勝レースでも変わらなかった。私は後方集団の中で戦うこととなり、ストレートで追い越しをするにも十分なスピードを持ち合わせていなかった。全てが私にとって困難なレースであった。幸運にも、ヤルノ・トゥルーリは上手くレースを戦い、2ポイントを獲得してくれた。我々は最近の数戦で速い“TF106B”を手にしており、今後のレースでもパフォーマンスがより改善されることを予測している。兄ミハエル・シューマッハの引退という決断についても語らなくてはならないだろう。確かに彼はこの決定のために長い時間悩んだことだろうし、その決断は尊敬に値する。私は兄とレースを楽しんで来た。そして、チャンピオンシップのためにも、将来のためにも最良の結果を祈っている」
新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター 「路面温度は40度を超え、予想通りドライバーにも車にも厳しい超高速レースだった。そんな中でヤルノ・トゥルーリは粘り強い走りでポイントを獲得してくれた。ラルフ・シューマッハはスタート直後の第1コーナーで行き場を無くし、順位を落としてしまったが、最後まで走りきってくれ、今後に繋がるデータを得ることが出来た。次は3週間後に中国GP、そして日本GPを迎えることになるが、いい結果を日本の皆さんへ持って帰りたい」
冨田務 TMG会長 兼 チーム代表 「モンツァでの今週末は、不安定な天候を予測していたが、結局3日間全て好天に恵まれた。また、この週末、我々はより良い結果を予想していたが、金曜日、土曜日ともにパフォーマンス面で苦戦を強いられた。予選で最終第3セッション進出を逃したことは残念であり、それは今日の決勝レースで常に厳しい戦いを強いられるということを意味していた。しかし、今日は予想以上に良い結果となり、我々のペースは週末を通して期待していたものに近いものであった。我々のグリッドポジションの条件下では、1回ピットストップという作戦しかなかった。そして全てが上手く行った。ヤルノ・トゥルーリは金曜日、土曜日から“TF106B”のバランスに満足しており、ただ、最高速が不足していた。しかし、今日は、グリッドポジションを考えれば、11番手から7位までポジションを上げるという、非常に力強いレースを戦ってくれた。彼はミスを犯すことなく、ポイント獲得へ向けてレース中ずっとハードにプッシュし続けた。一方、ラルフ・シューマッハはレースのほとんどを集団の中で過ごすこととなり、彼が何を出来たのかを判断するのは難しい。しかし、彼も最後まで走り抜いてくれた。我々のタイヤは安定しており、充分に速く、今日出来うる限り最良の結果を得られた。今シーズン残り3戦で使用する“TF106B”は異なる空力形状のものとなり、パフォーマンスレベルの改善が果たせると確信している。再びトップチームに挑むことを目標に上海へと臨む」