2007/6/11 12:07
【F1 第6戦】 ホンダ、セーフティカーで勝機を逃す
第6戦カナダGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは12位完走。ジェンソン・バトンはスタートできず、そのままリタイアを喫した。
■コメント
ルーベンス・バリチェロ (12位) 「今日は本当に波乱のレースだった。相次ぐアクシデントやリタイアがあったから、僕たちはポイントを獲得することができたかもしれない。しかし、最後のセーフティカーの出動は、僕たちの戦略に不利になってしまった。あれがなければ、5位を獲得できていたはずなんだ。レース中盤のクビツァの事故のあと、彼のことが気になっていた。あんな風に、目の前でほかのドライバーが傷つくのはもう見たくない。彼が無事だと聞いて本当によかったと思う。このレースのことはもう忘れて、次のインディアナポリスに集中しないといけない」
ジェンソン・バトン (リタイア) 「スタートで1速に入れたのだが、作動しなかった。グリッド上でニュートラルから1速に何度も切り替え、トラブルを回避しようとしたんだけれど、どうしても入らなかった。ピットレーンからスタートしようとしたときも同じだったんだ。僕のレースは、始まる前に終わってしまった。今言えることは、本当にフラストレーションがたまるレースだったということだけだ」
ジャッキー・エッケラート
Honda Racing F1 Team エンジニアリング・ディレクター 「私たちにとって、本当に残念なレースだった。まずはジェンソンのギアにトラブルが発生し、レースをスタートすることができなかった。ルーベンスは大混乱の中、すばらしい走りを見せ、3番手までポジションを上げた。当初の予定では、オプション(ソフト側)タイヤの使用を最小限にするため、2回目のピットストップをなるべく遅いタイミングで取ろうと計画していたが、不運なことに、まさにピットストップに入ろうとしたときに再びセーフティカーが出た。それでコース上に長い列ができてしまった。それがなければルーベンスは3番手から5番手になっていただろうが、最後のセーフティカーの出動で、彼は12番手になってしまった。よかったことといえば、あれだけのひどい事故にあったクビサのケガが深刻ではなかったことだ。私たちはそのことを聞いて、安心している」