【A】電気自動車は、基本的に家庭で夜間電力を使って充電すべき車だが、遠出の際など、外で充電するケースも多々あるだろう。
日産 リーフを新車で買うと、月2000円+消費税の会費で、各地の充電設備が使い放題になる「ZESP2」(日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2)というサービスを用意している(※2017年8月現在)。充電設備は、現在約1750個所ある日産ディーラーの急速充電器に加え、コンビニや高速道路のSA・PAなどの公共の急速充電器を含めると全国で合計約5600個所。さらに今リーフ(現行型モデル)の新車を購入すれば、ZESP2の会費が2年間無料という大サービス中だ。
そのうえでもっと大盤振る舞いなのが、リーフの中古車を日産ディーラーの中古車販売店で買った場合。なんと実質的に4年間ZESP2の会費が無料となる!
「実質的に」と書いたのは、初め2年間は無料だが、後半2年間は2000円+消費税の月会費を支払う必要があるため。その代わりに後半2年間の2000円×24か月分=約4万8000円分として商品券がもらえ、差し引きゼロとなるためだ。
またZESP2には日産レンタカーの基本利用料金が最大半額になるサービスなども含まれている。電気自動車ではまだ航続可能距離に限度がある。ロングドライブではレンタカーでガソリン車に乗り、近場は電気自動車に乗るといった使い分けも可能だ。利用価値は非常に大きい。
ちなみに「リーフを友人に借りたのだが、ZESP2のカードを借り忘れてしまった。バッテリー残量が少なくなってしまい、充電器は目の前にあって使いたいのだけど」というケースも、クレジットカードが必要で面倒ではあるが、ビジターという形で使うことはできる。
使い方は急速充電器に書いてある電話番号に電話し、ガイダンスに従ってクレジットカードの番号を入力すると、パスワードが音声で返答され(メモが必要)、急速充電器にパスワードを入力すると利用することができる。
ビジターの場合の料金は、急速充電30分で日産ディーラーの急速充電器は540円、その他のコンビニや高速道路のSA・PAといった公共の急速充電器の場合は1500円(1分50円、途中で切り上げれば50円×分数)だ。
仮に急速充電器で30分充電し、20kWhの電気を買うとし、これを家庭での電気料金を基準に考えると、日産ディーラーでの充電はまだリーズナブルだが、ビジターが公共の急速充電器で充電する場合、非常に割高になる点は注意が必要だ。
いずれにせよ充電インフラは日産ディーラーを代表に急速に整いつつある。遠出や馴染みのない地方に行く際には充電計画を想定した方がいいとは思うが、それでもほとんど不便なく使えるだろう。筆者個人は、EVでドライブする際の充電計画を考えることが案外楽しかったりする。
【A】日産 リーフのケースをもとに考えてみよう。夏場のクーラーだが、実は影響が少なく、航続距離にして5%マイナスといったところ。これは日産 リーフの前期型から変わっていない。
ただし、冬場のヒーターは、日産 リーフの前期型だと10%以上は航続距離が減少する。PTCヒーターという温水式のヒーターを使用するためだ。ヒーターがより高効率なヒートポンプ式に変わる中期型以降のX、Gグレードでは影響は劇的に少なり、クーラーと同じように、関東地方の寒さ程度なら航続距離で5%マイナスくらいだ(中期型以降のリーフに追加されたSグレードはヒートポンプ式のエアコンではないので、前期型に準ずる)。
そのため、中期型以降のリーフX、Gグレードであれば、よほどの時以外エアコンは我慢することなく使っても問題ない。
◆日産 リーフ(初代)の電費を詳しく知りたい方はこちら
>>日産 リーフ 電費(燃費)レポート|フルモデルチェンジ前にEVの性能をおさらい!慣れない単位に困惑!?
【A】電気自動車のバッテリーも劣化する。日産 リーフの場合、走行距離とバッテリーの使用年数を基準に判断される。1年で1.5%、1万km走行で1%の合計と言われている。そのため3年3万km使ったリーフのバッテリー容量は新車時の約92.5%、5年5万km使うと新車時の約87.5%となる。
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