開放的なポップアップルーフテント＆強力な充電・給電装備で快適な軽キャンパー「AMAHO（アマホ）」／ダイレクトカーズ【Vol.20】
狭い道でもラクラク、車中泊も快適な軽キャブコン「AMAHO（アマホ）」登場
ダイレクトカーズは、これまで本格キャブコンのTRIP（トリップ）シリーズを1、2とリリースし、つい最近もシリーズ最強充電能力を備えたTRIP3を登場させるなど、本格的なキャンピングカーブランドとして盤石なラインナップを揃えている。
またその一方で、ホンダ N-VANをベースとした軽キャンパーの「リトリートミニ」、さらに使いやすいミドルサイズの日産 NV200バネットをベースとした「リトリートNV POP」を誕生させるなど、ライトに使えるコンパクトクラスのキャンパーにも惜しみなく力を入れている。
このように多彩なラインナップを揃え、ユーザーにも支持されているダイレクトカーズだが、その開発スピードを一向に落とすことなく今回、さらに新たなモデルを登場させた。それがダイレクトカーズ初の軽キャブコン「AMAHO（アマホ）」だ。
ダイレクトカーズの新店舗「ショールーム ATSUGI BASE」が神奈川県厚木市にオープン！
2021年7月22日（木・祝）、神奈川県厚木市にダイレクトカーズの新店舗「ショールーム ATSUGI BASE」がオープン！ ダイレクトカーズでは、首都圏で初となる販売拠点だ。
店舗屋内には常時15～20台のダイレクトカーズが製造した各種ベースモデルが展示されており、実物を見ながら自身が求める「秘密基地」が可能。メンテナンス工場も併設しており、購入後の基本的な整備にも対応する。
▼詳細は下記記事をクリック！
FRP製の外装で軽トラベースの軽快さをそのままに、快適な軽キャンパーを実現
AMAHOのベース車両は、ダイハツの軽トラック「ハイゼットトラック」。乗車定員は4名で、就寝定員は3名だ。排気量は660ccで、登録は8ナンバーになる。
軽トラックがベースであるため、狭い道でも取り回しも楽。キャブコンならではのインテリアの使い勝手の良さが魅力。ターゲットとして想定したのは女子ソロキャンパーとのことだが、もちろんカップル・夫婦二人でも十分楽しめる仕様。
このAMAHOという変わったネーミングだが、これは開発に携わったFRP製作モデラーの名前をもじったものだと言う。そう、AMAHOの外装は軽量なFRP（繊維強化プラスチック）で出来ているのだ。
パワーが非力な軽キャブコンは、ちょっとした登り坂などでもストレスを抱えがち。特にキャビン部分を作り込んだキャンピング仕様だと余計にそうなる。そこでFRPを採用し、ボディの軽量化を図った。ボディの内側には断熱材が入っているので、外気温の影響も受けにくいようになっている。
軽キャンパーの限られたスペースながら、リチウムイオンバッテリー、ソーラーパネルにインバーターまでもが標準装備
次にAMAHOの特徴である充電能力、給電能力について紹介していこう。
まず驚きなのは、AMAHOにはサブバッテリーとしてリチウムイオンバッテリーが2基が標準装備されていることだ。軽キャンパーは収納場所が限られるため、容量の大きなサブバッテリーを備えるモデルは珍しい。
さらにルーフの185Wのソーラーパネル2枚に加え、2000Wのインバーターまで搭載しているので、素早い充電・余裕のある給電が可能だ。コンセントとUSB電源を2箇所ずつ（合計4つずつ）装備しているので、調理器具の使用やスマホなどの充電ができる。
このように、AMAHOは“電気に強い”軽キャブコンなのだ。
それというのも、軽キャブコンの開発としては後発メーカーとなるダイレクトカーズ。普通に出したのでは面白くないだろうと、色々と策を練ったひとつがこの電気という武器なのだ。
ピラーレスの3WAY式のポップアップルーフテントで開放感あり！
AMAHOでさらに特徴的なのが、「ポップアップルーフテント」だ。
最近でこそ、屋根の上にテントを積むキャンピングカーも増えたので特に珍しく感じないかもしれないが、なんとこのAMAHOには“完全開放型”のポップアップルーフテントが備わっている。柱のないピラーレス仕様で、なんと3面を全開放できる仕様なのだ。
これは軽キャンパーとしてはおそらく業界初だろう。遮るものが何もなく、圧倒的な開放感をルーフ上で楽しめる。
このポップアップルーフのベッドサイズは長さ2000mm×幅1200mm。こちらは大人が2人、楽に寝られるサイズだ。
しかも、このポップアップテントの先端（車両前方）には掘り込み式の収納スペースが3箇所も用意されている。貴重品や就寝時に置いておきたいものなど、ちょっとした隠しスペース気分で便利に使うことができる。
ベンチがベッドに早変わり！ 使いやすいベンチシートレイアウト
続いては、気になる車内レイアウトについて紹介をしていく。
後部スペースは非常に使いやすいベンチシートレイアウトになっていて、ソファースペースには横座りで2名が乗車可能。
またシート下からベッドマットを置く台をセットし、ソファーの背もたれをベッドとして横に追加すれば、ここがベッドへと早変わりし、大人1名がゆったりと寝られるスペース。
ポップアップルーフテントと合わせれば大人3名が就寝できるため、軽キャンパーでありながらカップルや夫婦、家族でも車中泊を楽しめるのだ。
カラフルなタイル調の家具がオシャレ！ 差し込み式テーブルも非常に便利
AMAHOの家具はタイル調のメラミン素材が使用されており、カラフルな色使いは外国風で、カジュアルな仕様だ。
ミニキッチンには、コンパクトながらシンクと給排水タンク（各10リッター）が装備されており、食器類を洗うことができる。
さらに、シンクに備わるシャワーヘッドを外まで引き延ばせばアウトドアギアや身体を洗うシャワーとしても使用できるなど、非常に使い勝手が良い。
しかも、この家具のテーブルの一部は着け外しが可能となっており、さっと取り外して車体外の金具に差し込めば、サイドとリアに1箇所ずつ、計2箇所をキッチンカウンターのようにも使うことができる。
本格的な移動販売車としての装備はないものの、オーニングなどと連携すればプライベートカフェのような楽しみ方だって出来てしまうのだ。
また、両サイドと後方に用意されるアクリル製のウインドウは、遮音性と断熱性に優れる2重ウインドウ。さらに網戸とシェードが備わっているので、虫を気にせず換気ができ、外からの視線もシャットアウトできる。
“ラブラブカーテン”って何！？ 500色から選べる内装色も魅力
さらにソファーベッド後方の頭上には、通称“ラブラブカーテン”とネーミングされたカーテンが設置されている。
こちら、カーテンで仕切れば、非常に小さいマルチルームのような秘密の小部屋となる。荷物を隠したり、様々な使い方ができる遊び心がある仕掛けだ。
また今回のデモカーは女子キャンパー向けを意識してピンクのベッドマット生地となっているが、生地は500色から選べるため、暗めな色を選べばシックなインテリアにすることも可能だ。
身の丈サイズがちょうどいい。カジュアルさと小回り、電気力を兼ね備えたAMAHOでクルマ旅を楽しもう
日本中どこにでも気兼ねなく走れる、泊まれる軽トラがベースの軽キャブコン「AMAHO」。
「身軽なクルマで旅はしたいけど、軽キャンパーだと狭いしなぁ」と悩んでいた人にオススメしたい。また、外で使えるシャワーや広いスペースなどを備えているので、ペットと一緒に旅をしたいという人にも最適ではないだろうか。
さらに、そのパワフルな“電気力”を活かし、災害時用の「動く小さな避難所」としても活躍してくれるだろう。
現在製作予定というAMAHOの第2弾では、車両後方からサーフボードなどを積めるようにしたり、内装色もガラッと変えようと企画しているとのことなので、新たな提案にも期待したい。
-
- 筆者 木村隆之
- 自動車カスタム誌編集長を経てフリーランスへ。多くのドレスアップカーやカスタムシーン、アフターパーツを取材し、ウェブ・雑誌媒体に寄稿。アウトドアやキャンプ好きで、自ら改造した軽バンでキャンプに出掛けることも。
ダイレクトカーズの関連記事
Brand Info - ダイレクトカーズ
ダイレクトカーズは、常時70台以上の展示車両が並ぶ東海地区で最大級の車中泊・キャンピングカーの専門店。神奈川県厚木市にも常時15～20台の各種ベースモデルが展示された「ショールーム ATSUGI BASE」を構える。同店では、車中泊車両やキャンピングカーを始め、ユーザーの希望を叶えるカスタマイズを加えた車両を開発・ラインナップ。自社工場・整備工場も併設されており、お好みに合わせたカスタムやアフターメンテナンスも可能。店内ショールームには500点以上のパーツやキッズコーナーもありペット同伴もできる。