500万円台で手に入る6人就寝の本格キャブコン! 必要な装備を加えて自分だけのキャンピングカーを作れる「伊勢志摩」/ダイレクトカーズ【Vol.16】

地域に貢献しながら、多くの人にキャブコンを楽しんでほしいという願い

伊勢志摩/ダイレクトカーズ

社会貢献を会社の目標に掲げている同社は、三重県いなべ市が推進するキャンピングカー活用法にも一役買っており、いなべ市が被災した有事の際には同社のキャンピングカーを仮設住宅として提供するという包括協定を結ぶことで、災害対策と地方創生の両面からもサポートしている。

そんなダイレクトカーズの次の構想として、地元三重県の観光を盛り上げて地域活性化に貢献すべく、新たなキャンピングカーを作り上げた。それが今回紹介する「伊勢志摩」だ。同社が先行発売しているカムロードベースの人気のキャンピングカー「TRIP2」に続くキャブコン第4弾となる。

当モデルは、キャブコンの広々と快適な空間を楽しんでもらえるように、必要最低限の標準装備でコストを抑えることで、多くの人の手に届くような価格を設定。多彩なオプションの中から自分が必要だと思う機能を追加できるので、キャンピングカー初心者はもちろん、ハイエースなどのバンコンからキャブコンへのステップアップ組にも最適な1台だ。

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地元伊勢志摩のデザイン・伝統工芸品をあしらった特別なキャンピングカー

伊勢志摩/ダイレクトカーズ

「伊勢志摩」は、全長が先行開発車両であるTRIPの5150mmよりも短い4990mmというライトキャブコン。サイズを若干コンパクトにすることで、取り回しも楽になった。使い勝手が良いことをに加え、5メートル未満であるためフェリー運賃を抑えられるメリットもある。

ボディ外観に伊勢の海をイメージさせる青いストライプがあしらわれた、排気量は2000ccのガソリン車だ。この新型車両、そのネーミングからも分かるとおり、ダイレクトカーズの本拠でもある三重への地元愛が詰まっている。。

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まず、車内のベッドマット生地やカーテンなどに、“伊勢木綿”(写真の青い生地部分)がアクセントとしてあしらわれている。この伊勢木綿とは、江戸時代から続く三重の伝統工芸品のこと。

伊勢木綿は、撚っていない糸で織るため扱いが難しく、最新の織り機では織ることができない。しかし柔らかく、通気性と触り心地の良いという特長をもつ生地だ。そんな伝統の伊勢木綿を唯一織り続ける織り屋「臼井織布」の生地をこの「伊勢志摩」の内装で使用している(※オプション設定)。

こちらの生地は柄や色などおよそ100種類以上を用意されており、好きな柄から選べるというのも嬉しい。

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そして“伊勢型紙”。こちらは、着物の友禅や小紋、浴衣などで生地に柄や文様を染めるために用いるもので、和紙を加工した紙を彫刻刀で丹念に彫り抜いたもの。この伊勢型紙をリアの2段ベッド上部にガラスに挟み込んであしらっている。ダイネットやベッドでくつろぎながら、和の世界に浸れる特別な装備品だ。これぞ「全国に三重・伊勢志摩をアピールしたい」というダイレクトカーズの心意気に他ならない。

快適なキャンピングカー生活に必要な装備が整った広々空間

伊勢志摩/ダイレクトカーズ

ボディサイズがコンパクトになったことは先ほど触れたが、装備の方も先行するTRIP、TRIP2に比べ、よりシンプルにスリム化されている。

とはいえ、シンク、コンロ、冷蔵庫、換気扇、リチウムイオンサブバッテリー(1個)、サブバッテリーを適切な電圧・電流で走行充電するシステム「CTEK」など、必要となる装備は標準搭載しているので快適なキャンピングカー生活を送ることができる。

L字型のダイネットは食事やミーティングスペースとしても使える。全体にハイエースベースのバンコンより、もっと広い室内空間が楽しめて使い勝手も抜群。

伊勢志摩/ダイレクトカーズ

ダイネットのアレンジも抜かりない。ボディ中央のテーブルの高さを下げて出入口付近に3本のフレームを追加し、ソファーの背当てをベッドマットとして使用すれば、1800mm×1400mmサイズのフルフラットベッドとしても展開できる。

そしてリアに設置の2段ベッドも上下で2名が就寝可能。つまりバンクベッドに2名、センターに2名、リア2段ベッドで2名の計6名就寝(乗車定員6名)ができる仕様なのだ。リアの2段ベッドは、ベッドマットを外せば大型のラゲッジスペースに早変わりする。

着替えやポータブルトイレの設置場所として使える便利なマルチルームも標準装備。外から荷物を入れることも可能なので、サーフィンや山登り等で汚れた服装を着替える際などにも利用できる。

しかし、この「伊勢志摩」ではFFヒーターやクーラーなど、コストの掛かる大型装備品の標準採用は見送っている。その分コストを抑え、500万円代後半に価格を設定する予定なのだという。TRIP、TRIP2が1000万円前後だったことを考えれば、これはかなりのスペシャルプライス。

ハイエース等のバンコンベースのキャンピングカー並みの価格なので、予算の関係でバンコンを検討していた人にも興味を持ってもらえるはずだ。これも多くの人に“この伊勢志摩に乗って旅に出てもらいたい”という思いの表れだろう。

もちろんクーラーなどのオプションを追加することも可能。自分にとって必要な装備を吟味して、使い方にあったものを装備すれば、自分色のキャブコンが手に入る。

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またTRIPシリーズで搭載していた32インチ大型テレビの搭載は見送ったが、バンクベッドの裏にプロジェクターの映像を投影可能。このコンパクトなAnker製モバイルプロジェクター「NEBULA CAPSULE2」はクロームキャスト対応でアンドロイドTV搭載、迫力のある映像が楽しめる。HDMIやUSBはもちろん、Wi-Fi、Bluetoothなど多彩な接続方法にも対応している。非日常感ということでいえばこちらの方が上かもしれない。

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ジャパンキャンピングカーショー2021でお披露目されるので要チェック!

伊勢志摩/ダイレクトカーズ

新生活様式からも見えてきた“新しいクルマ旅”としてのキャンピングカーライフ。いたずらに豪華装備に執着せず、本当に必要な装備を“足していける”この「伊勢志摩」なら、夫婦ふたりから、ファミリー、3世代の旅行までバンコンとは違うキャブコンならではの広々とした旅が楽しめるハズだ。

この「伊勢志摩」は、2021年4月2日(土)から3日間開催のジャパンキャンピングカーショー(千葉県千葉市:幕張メッセ 国際展示場4/5/6/ホール)のダイレクトカーズブースで出展・初お披露目の予定。ぜひ実車でその魅力を確認してもらいたい!

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筆者   木村隆之
自動車カスタム誌編集長を経てフリーランスへ。多くのドレスアップカーやカスタムシーン、アフターパーツを取材し、ウェブ・雑誌媒体に寄稿。アウトドアやキャンプ好きで、自ら改造した軽バンでキャンプに出掛けることも。
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ダイレクトカーズは、常時70台以上の展示車両が並ぶ東海地区で最大級の車中泊・キャンピングカーの専門店。神奈川県厚木市にも常時15~20台の各種ベースモデルが展示された「ショールーム ATSUGI BASE」を構えています。同店では、車中泊車両やキャンピングカーを始め、ユーザーの希望を叶えるカスタマイズを加えた車両を開発・ラインナップ。自社工場・整備工場も併設されており、お好みに合わせたカスタムやアフターメンテナンスを行うことできます。店内ショールームには500点以上のパーツやキッズコーナーもあり子連れやペット同伴での来店も可能です。

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