オシャレな内外装とキャンプでの便利さにこだわったキャンピングカー「リトリートアニバーサリーII」 DIYで自分好みの空間にできる無垢材の内装が魅力/ダイレクトカーズ Vol.27
リトリートアニバーサリーの第2弾。サイズアップ&冷蔵庫を設置
キャンピングカーは一般的なクルマと比べると、ボディカラーの選択肢など、バリエーションはそれほど多くありません。しかし、クルマは乗っている人の個性が現れるもの。キャンピングカーであっても自分好みのスタイルで乗りたい、と考えている人は多いと思います。
そんな声に応えるように、キャンピングカービルダーのダイレクトカーズがデザインにこだわった「リトリートアニバーサリーII」をジャパンキャンピングカーショー2023にて発表しました。こちらは、ダイレクトカーズ厚木店オープンの1周年を記念して作られた「リトリートアニバーサリー」の第2弾という位置づけのモデルです。
「リトリートアニバーサリーII」はベース車両はトヨタ ハイエースのワイドボディミドルルーフ。第1弾のハイエース標準ボディ標準ルーフからサイズアップし、さらに車内でも車外でも使いやすい冷蔵庫などを設置。乗車定員は5名、就寝定員は大人2名のキャンピングカーです。
リトリートの意味は“隠れ家”。車の中に入ると心が落ち着くような雰囲気が魅力のモデルですが、当記事ではそんな「リトリートアニバーサリーII」の内外装の特徴をご紹介していきましょう。
レトロでアメリカンな見た目! オシャレさにこだわったハイエース
オシャレさにこだわったデモカーの外観を見ていきましょう。
淡いブルーにウッドパネル調のサイドラッピング、そしてルーフは黒く塗分けが施された2トーンであり、そのカラーリングが目を引きます。
注目はフロントマスク部分。ノーマルハイエースとはまったく違います。ライトが少し小さくなっていて、80年代のハイエースを彷彿させるデザイン。どこかレトロな雰囲気を醸し出しています。
また、ボンネットが少し前にせり出しているような形になっています。フロントにボリュームがあるダッヂラムバンのような立ち上がり方です。このデザインのおかげで、少し控えめなアメリカンテイストが感じられます。
ハイエースのインテリアを無垢材でカバーしたくつろぎの空間
車内は無垢材で覆われています。壁から立ち上がった木材の板は、カーブを描いて天井につながり、美しいラインを見せます。DIYで装飾をしたり、フックをつけたりと自由にカスタムがしやすいのも板壁の魅力です。
リアの両サイドにベンチシートが設置されて、対面で座れるレイアウト。家具は少なく、とてもシンプルなインテリアですが、シートの下が大きな収納スペースとなっており、キャンプ用の小物なども十分に収納できます。
ベッド展開は簡単で、ベンチの背もたれをシートの間に置いていくだけ。車内の後ろ側全体がフルフラットになり、広々としたベッドが現れます。設置したベッドマットの下は収納として使えますから、荷物が多くてもベッドスペース全面を使って広々と寝られる環境です。
人によってはフルフラットの状態で使って“お座敷スタイル”を好む人も多いようです。また、ペットと一緒に旅行する時など、段差の少ないフルフラット状態が使いやすいと言うオーナーさんもいるとのことで、広いフルフラットにこだわったとのこと。
キャンプ好きにオススメしたいスライドキッチンなどの便利なギミックが盛りだくさん
車内、車外どちらでも使えるスライドアウトするキッチン
「リトリートアニバーサリーII」の最大の特徴は、このスライドアウトするキッチン。普段は車内でシンクなどを使えますが、キャンプサイトでは、シンクも含めてキッチンをそのまま外に出すことができるのです。
シンクなどがまとまったキッチンの家具にスライドレールが付いているので、サイドドアから外に簡単に引き出すことができます。
キャンプ場で朝を迎えた時、さっとキッチンを外に出して、朝日を感じながら、モーニングを作るのも気持ち良いのではないでしょうか。
美しくレイアウトされたクーラー
快適性の追求のため本格的なクーラーが標準装備されています。壁に取り付けられたこの小さなクーラーはDC12V仕様で電気のロスが少ないタイプです。
ハイエース、特にこのようなシンプルな家具やレイアウトの場合、配管の取り回しが難しく、インテリアへ空間へ配管などが露出してしまうのですが、リトリートアニバーサリーでは、壁の板を使って配管などを納め、きれいに仕上げられていました。
キャンピングカーの多くは、ボディのトップや後部などに室外機がむき出しで取り付けられていて、それが気になるという方もいるでしょう。しかし室外機を車体の底に収めているので、スマートな外観を実現しています。
あらゆるシーンで取り出しやすい冷蔵庫
リアゲート部分に冷蔵庫があります。ベンチシートに座っている時、外にいる時どちらでもドリンクなどが取り出しやすい場所といえるでしょう。ベッドを展開した時も、ベッドマットを1枚外すだけで扉が開くので、夜楽しむためのドリンクを冷やしておくのにも便利です。
上部とサイドは無垢材でカバーされ、扉とインテリアのカラーが合わせられているので、インテリアにもよく馴染んでいます。
お気に入りのデザインで“隠れ家”を作りたいなら「リトリートアニバーサリーII」がオススメ
ハイエースの車内をできる限り広く使って、さらに木材で壁や天井を覆うことで、快適な広さとリラックスできる、包み込まれるような空間を作り出した「リトリートアニバーサリーII」。
オシャレな外装をまとったその姿が、さらにオーナーのテンションを上げ、お気に入りのリトリート=隠れ家へと変化するのでしょう。
- 筆者 渡辺 圭史
- 1971年生まれ。アウトドアメーカー、クルマ系出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。その後、フリーランスとなり、アウトドア、クルマ系の媒体で執筆。日々のカーライフをInstagram(@keishi1971)で発信中。
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Brand Info - ダイレクトカーズ
ダイレクトカーズは、常時70台以上の展示車両が並ぶ東海地区で最大級の車中泊・キャンピングカーの専門店。神奈川県厚木市にも常時15~20台の各種ベースモデルが展示された「ショールーム ATSUGI BASE」を構えています。同店では、車中泊車両やキャンピングカーを始め、ユーザーの希望を叶えるカスタマイズを加えた車両を開発・ラインナップ。自社工場・整備工場も併設されており、お好みに合わせたカスタムやアフターメンテナンスを行うことできます。店内ショールームには500点以上のパーツやキッズコーナーもあり子連れやペット同伴での来店も可能です。