アクティブな趣味を持つキャンパーも必見! クルマ旅を快適にする装備が揃った本格キャンピングカー「TRIP2」/ダイレクトカーズ【Vol.14】
快適なクルマ旅も全力で楽しめる本格キャンピングカーが登場
車中泊車両やキャンピングカー製作を得意とするダイレクトカーズでは、ユーザーの要望に応えたキャブコンバージョンタイプ(キャブコン)のキャンピングカーを次々と発表している。
ダイレクトカーズ初のキャブコン「モビリティホーム」から、さらに長旅を楽しめるようにと改良を加えたキャブコン第2弾「TRIP(トリップ)」、そして「TRIP」登場から1年後に大幅なアップデートを行ったキャブコン第3弾を発表。それが今回ご紹介する「TRIP2(トリップ2)」だ。
このモデルは、スノーボードやサーフィン、サイクリングといった遊びを、もっと楽しめる仕様となっている。快適な車中泊をしながら、アウトドアも全力で楽しみたい方には要チェックの1台だ。
またハイエースベースよりも大きなキャンピングカーを検討しているというファミリーや、長時間クーラーが使えるような電気容量に余裕のあるモデルが欲しいと考えている方も必見だ!
長期のクルマ旅を快適に過ごせるキャブコン「TRIP2」
キャンピングカーの居住性を追求していくと、ハイエースなどのバンコンでは物足りなくなってくるユーザーも多い。
実際にキャンピングカーを使って慣れてくると、もっと居住性を高めたい、クーラーなどの快適装備を揃えたい、就寝人数を増やしたい、食事をするダイネットとベッドスペースは別にしたい…などの欲求が出てくるからだ。しかし、それらの条件を同時に満たすには、車内スペースが広くなければ難しい。
その点、「TRIP2」がベース車とするトヨタ カムロードはキャンピングカー専用の特装車であり、ボディサイズが全長5150mm×全幅2160mm×全高3000mmと大きい。
ハイエースの最大ボディサイズは全長5380mm×全幅1880mm× 全高2285mmなので、全幅は180mm、全高は715mmも大きいのだ。
さらに就寝スペースを運転席・助手席の上部にも確保しているため、室内スペースに余裕がある。
それにより「TRIP2」には
・6名の大人が就寝できる3箇所のベッド
・使い勝手のいい大型のギャレー(温水シンク・コンロ付き)
・135Lの大型給水タンク(※排水タンクは75L)
・148Lの大型冷凍冷蔵庫
・電子レンジ
・DC12V車載クーラー
・大容量の収納スペース
など、快適な長旅に必要な装備がフルに用意されている。バンクベッドを跳ね上げると32インチの大型TVも出現するなど、自宅のように過ごせる装備が揃っているのだ。
このように長旅を快適にしたいという方にとっては、バンコンよりもカムロードベースのキャブコンが最適だろう。
ちなみにカムロードのエンジンは2000ccガソリンと3000ccディーゼルから選択可能で、駆動方式は2WDと4WDから選択できる。
それでは、前作の「TRIP」と比較をしながら、「TRIP2」の主な進化ポイントを説明していこう。
就寝がより快適に! 常設セミダブル2段ベッド&センターベッド拡張
まずは就寝スペースの改良だ。「TRIP2」では6名の大人が就寝できるよう、余裕のある就寝スペースが3箇所用意されている。
・運転席上部にある大人2名が手足を伸ばして就寝可能な1900mm×1330mmサイズのバンクべッド
・ダイニング部をシートアレンジして作り出す2名就寝のセンターベッド
・車体後方にあるセミダブルサイズの常設2段ベッド
「TRIP」ではセミダブル1つのみだったリアベッドを、セミダブルの2段ベッドへと変更。車外の左右どちらからでもアクセスできる扉が付いており、ベッドの天板を取り外せば自転車などの長尺物を車体後部に直接運び込めるようになっている。
また「TRIP」ではセンターベッドの長さが1400mmと短く、子供用の就寝スペースだったが、「TRIP2」ではレイアウトを変更したことで、1830mm×1050mmサイズと大人2人が就寝できるサイズとなった。
スノボ・サーフィン好きにも嬉しい! 車外からもアクセスできるマルチルーム
次にマルチルームの出現だ。「TRIP」ではトイレ機能がメインだった個室スペースを、「TRIP2」では車体後部から中央にレイアウトを変更してマルチルームとした。このマルチルームには車外からもアクセスできるため、濡れたウェアや汚れた遊び道具などを直接ドーンと運び込めるというメリットが生まれている。
例えば、アウトドア遊びで汚れた身体のまま、外部からマルチルームに直接入れて身体を洗える。FFヒーターを組み合わせればマルチルーム内を乾燥室として使用し、スノーボードやサーフィンなどで濡れたウェアを乾燥させる…なんてことも可能だ。
リチウムイオンバッテリーを1つ増やして4つ搭載 長時間の使用に対応
次に目玉である「HIパフォーマンスハイブリッドシステム」の強化だ。
このシステムはこれはエンジンから電力を発生させるオルタネータから効率的に電力を回収し、サブバッテリーを適切な電圧・電流で走行充電するシステム「CTEK」によるもので、ダイレクトカーズのキャブコンに標準装備される装備だ。
充電先であるリチウムイオンバッテリーも増設。なんと「TRIP」では3つだった100Ahリチウムイオンバッテリーが、「TRIP2」では4つも搭載されている。つまり、300Ahから400Ahと電気容量が大幅にアップとなったのだ。
さらにソーラーパネルも1枚増えて2枚(165w/300W)となり充電能力もパワーアップしたことで、電化製品の長時間の使用に耐られるバッテリーシステムへとアップデートされている。
これにより、標準装備されているDC12V車載クーラー「クールスター」を使用しながら、電子レンジなどの家電の同時使用が可能となる。
安定して電力が供給されることで、夏場の車中泊はもちろん災害時の避難用シェルターとしても使用も可能だ。ちなみにFFヒーターも標準装備されているので、夏場だけではなく冬場も快適に過ごすことができる。
なんでもこなせるフル装備のキャンピングカーが欲しいなら「TRIP2」
「TRIP」から機能・装備を追加し、大幅なアップデートを行った新型キャブコン「TRIP2(トリップ2)」をご紹介した。
スノーボードやサーフィンといった遊びを、キャンピングカーで楽しみたいというアウトドア好きには最適なモデルだとお分かりいただけたはず。
また災害や夏の車中泊に備えて、サブバッテリー容量に余裕のあるモデルが欲しいと考えている方や、就寝人数の多いファミリーなど、バンコンからの乗り換えユーザーには一度検討してほしいモデルだ。
この「TRIP2」は名古屋キャンピングカーフェア2021スプリングでデビューし、さっそく注目を集めたようだ。興味のある方は、ぜひこのショーで実際に見て確認して欲しい。
オフィシャルサイトにはスペック等も記載されているので、こちらも要チェックだ。
▼動画はこちら
また「TRIP3」や三重ご当地仕様の新作キャブコン開発も進んでいるというから、今後もダイレクトカーズの動向から目が離せない。
- 筆者 木村隆之
- 自動車カスタム誌編集長を経てフリーランスへ。多くのドレスアップカーやカスタムシーン、アフターパーツを取材し、ウェブ・雑誌媒体に寄稿。アウトドアやキャンプ好きで、自ら改造した軽バンでキャンプに出掛けることも。
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Brand Info - ダイレクトカーズ
ダイレクトカーズは、常時70台以上の展示車両が並ぶ東海地区で最大級の車中泊・キャンピングカーの専門店。神奈川県厚木市にも常時15~20台の各種ベースモデルが展示された「ショールーム ATSUGI BASE」を構えています。同店では、車中泊車両やキャンピングカーを始め、ユーザーの希望を叶えるカスタマイズを加えた車両を開発・ラインナップ。自社工場・整備工場も併設されており、お好みに合わせたカスタムやアフターメンテナンスを行うことできます。店内ショールームには500点以上のパーツやキッズコーナーもあり子連れやペット同伴での来店も可能です。