ワゴンR以上、ジムニー未満のちょうど良いクロスオーバーSUV軽乗用車として、登場から3年以上が経過した今でも高い人気を維持しているスズキ ハスラー。
カッコよくもかわいくも乗れるということで、老若男女問わず多くのユーザーが支持している同車だが、「軽乗用車」であることに物足りなさを感じて購入を躊躇している層もいるとのことだった。そんな層に向けて登場したのが、この“XBEE(クロスビー)”だ。
スズキと言えば、過去に“ワゴンRワイド”や“エブリイランディ”など、軽乗用車をベースに小型車へ仕立て直した車両をリリースしていたことを記憶している人も多いと思う。
しかしこのクロスビーはハスラーを普通車に仕立て直したものではなく、普通車用のプラットフォームにハスラーテイストの外装を組み合わせたものと言える。
装着されているアルミホイールのデザインでピンときた人もいるかもしれないが、ホイールベースが2435mmと発表されていることからも、ベースはコンパクトクロスオーバーSUVのイグニスではないかと思われる。ただし、搭載されるエンジンはイグニスに採用されている1.2リッターエンジンではなく、スイフトに採用されている1リッターターボとなるようだ。
また、リアゲートに「HYBRID」のエンブレムが装着されていることからも分かるように、それにマイルドハイブリッドを組み合わせたものが搭載されている。
クロスビーもイグニスと同じく、前後輪に最適な駆動を自動配分するビスカスカップリング式の4WDシステムを採用。4WD車には「スポーツ」、「スノー」と言った変化する路面状況に応じた走りを可能にするモード切替スイッチを用意し、グリップコントロールやヒルディセントコントロールも備えてアクティブなユーザーに応える走りを実現した。
またスズキ自慢の先進安全技術デュアルセンサーブレーキサポートも採用し、自動ブレーキや誤発信防止機能はもちろん、アダプティブクルーズコントロールも装着され、安全性と快適性を両立している。
さらに、スズキ車初の装備として後退時の誤発進抑制機能の他、後退時に障害物を検知して衝突被害を軽減する自動ブレーキ機能もプラスされている。
通常のクロスビーと共に展示されたのが、「アウトドアアドベンチャー」と「ストリートアドベンチャー」と名付けられた2台のモデル。どちらもガーニッシュやデカールなどで内外装のイメージを変更したものだが、そのクオリティの高さから、オプション品として用意されることは間違いないだろう。ボディカラーやオプション品で個性を出せるのはハスラーから受け継いだ美点と言えそうだ。
さらにスイフトなどにすでに採用されている「全方位モニター」の進化版として、自車の周囲の状況を確認できるカメラを用意し、より一層安全性の確保を果たしているのも見逃せないポイントである。
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