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業界ニュース・自動車ニュース 2006/6/20 10:38

ポルシェ、ボクスターとボクスターSに新エンジン

ポルシェAGは、ボクスターとボクスターSのエンジンが、8月1日から切り替わるニューモデルイヤー2007から、よりパワフルに、トルクフルに生まれ変わり、従来にも増して優れたロードパフォーマンスと低燃費が実現されることを発表した。

ボクスターに搭載される2.7リッターエンジンの最高出力は5PS増えて245PS(180kW)、最大トルクも273Nm/4,600rpmに。EU準拠燃料消費量は9.3リッター/100kmで、0.3リッター/100km低減された。ボクスターの0-100km/h加速は6.1秒で、最高速度は258km/hに達する。オプションで用意される6速トランスミッションを選択した場合は260km/hにまで達する。一方、ボクスターSのエンジンは総排気量が3.2から3.4リッターに拡大され、最高出力は先代モデルに対して15PS増の295PS(217kW)/6,250rpm、最大トルクは340Nmを発生。ボクスターSの0-100km/h加速は僅か5.4秒で、先代モデルよりも0.1秒速くなっている。最高速度は4km/h向上して272km/hに。EU準拠平均燃料消費量は10.6リッター/100km。

どちらのフラットシックスエンジンにも、可変バルブタイミングシステム(バリオカム)と可変バルブリフトシステム(プラス)を組み合わせた「バリオカム・プラス」バルブコントロールシステムが備わる。吸気カムシャフトのタイミングは40度の範囲でロータリーベーンアジャスターによって制御される。可変バルブリフトシステムは、吸気側に組み込まれたバケットタイプの2ステージ電子制御油圧式可変バルブリフターによって作動する。

このバケットタイプのバルブリフターは、内側のタペットと外側のタペットで構成され、シャフトに油圧がかかると2個のタペットは固定される。このシステムにより、ボクスターとボクスターSエンジンは、低燃費と高出力を両立する。

オプションのティプトロニック S トランスミッションとスポーツクロノパッケージにも新しい機能が追加されることになった。

ボクスターとボクスターSには、油圧、電子制御系統そして可変シフトプログラムが見直されたティプトロニックSトランスミッションが用意される。スポーツクロノパッケージと組み合わせると、シフトアップとシフトダウンはエンジン回転数が3000rpmを超えたときにのみ行われ、エンジンブレーキのためのシフトダウンはタイムラグが短縮され、より高回転粋で行わる。マニュアルモードでは、エンジンがレブリミットに達した場合でも自動的にシフトアップされることはなくなる。

ボクスター、ボクスターSともにクーラントとエンジンオイルのフィラーキャップは開閉しやすいカバーの下に配置されたため、整備性だけでなくリアトランクの使い勝手も向上している。

また、その動力性能の向上と合わせて、ボクスターとボクスターSには、ニュー911ターボのために専用に開発された19インチターボ鍛造アロイツートンホイールも初めてオプションとして8Jx19(フロント)と9.5Jx19(リア)のサイズにて装着可能になった。


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