2017年9月の発表から2週間で4000台もの受注を集めた新型リーフ。先代よりも大幅に伸びた400kmというカタログ航続距離だけでなく、高速道路同一車線自動運転技術のプロパイロット、自動駐車技術プロパイロットパーキング、ノートe-POWERで好評のワンペダルドライブをさらに進化させたe-Pedalなど、電気自動車という枠を度外視しても気になる装備が満載されている点で、その数字も納得というものだ。
そんな新型リーフをベースに、「グランドツーリング」(GT)のエッセンスを加えた「LEAF Grand Touring Concept」(GTコンセプト)が2018年の東京オートサロンに登場する。
エクステリアは、ブラック&マットシルバーのツートンカラーを装い、オーバーフェンダーや大径ホイールなどを施したロー&ワイドなスタイリングを演出しているとのこと。バンパーやサイドステップのデザインは標準車と同様ながら、カラーの塗り分けで新たな表情を創造しており、ボンネットもNISMOとは異なる塗り分けで個性を演出している。
オーバーフェンダーは写真で見る限り貼り付けタイプのようで、どれだけトレッドの拡大に寄与しているのかは不透明だが、ノーマルに比べれば明らかにロー&ワイドに見える視覚効果は抜群といえそうだ。
インテリアは、ブラックの内装色にアクセントを加えて上質でスタイリッシュかつ洗練された空間を演出。週末に郊外などへのロングドライブで快適な、ツーリングカーに仕立てたという。内装はツーリングカーということもありシート形状の変更などはなさそうだが、純正の黒内装はあまり遊び心を感じられないものだけに、どのくらい手が入っているのかが気になるポイントだ。
リーフに関しては、すでに2017年の東京モーターショーで展示されている「NISMO」の登場も噂されており、今回の東京オートサロンにも展示が予定されている。果たしてGrand Touring ConceptがNISMOとどういった差別化を図ってくるのかが気になるところ。もしかするとNISMOに採用されると言われる専用チューニングがされたサスペンションや、どこからでも瞬発力の高い加速フィールを提供する専用チューニングコンピュータ(VCM)がこちらにも装着される可能性も捨てきれない。
そもそもグランドツーリングとは、大旅行に使える高速での長距離走行に適した自動車を指していることから、追加投入が予定されている大容量バッテリー(60kWh版)を搭載し、航続距離をさらに延長させたモデルの布石ということも大いに考えられるだろう。
[Text:小鮒 康一]
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