燃料電池トラック登場! 三菱ふそうは世界初公開モデルを中心に展示【東京モーターショー2019】
- 筆者: 遠藤 イヅル
開催会場が拡大した東京モーターショー2019で、三菱ふそうブースは新設された東京ビッグサイト青海展示棟に出展した。大型トラック「スーパーグレート2019年モデル」やコンセプトカーなど各種トラック・バスを展示する。
三菱ふそうブースには世界初公開モデルが続々登場!
今回は、市販車では大型トラック「スーパーグレート」2019年モデル(世界初公開)に加え、大型観光バス「エアロクィーン」、小型バス「ローザ」それぞれの2019年モデルが展示された。
またコンセプトモデルとして燃料電池小型トラック「Vision F-CELL」(参考出品車)が世界初公開で登場した。
全長が10mを超える大きな車体の大型トラック・バスは、屋内に置かれるとほんとうに大きく感じられるだけでなく、大型トラック運転席、大型バス車内への乗車なども可能で、日常ではなかなか触れる機会がないトラック・バスの世界を垣間見られることが嬉しい。
注目モデル1:Vision F-CELL
燃料電池トラックの展望を示すコンセプトモデル
東京モーターショー2019開催初日の2019年10月23日には、三菱ふそうの代表取締役社長、ハートムット・シック氏が登壇。集まったプレスを目の前に、燃料電池トラックのコンセプトモデル「Vision F-CELL」をアンヴェールした。
同社は2017年から電動小型トラック「eキャンター」の少量量産を開始、さらにはダイムラー・トラックでは電動大型トラックを欧米で試験投入するなど、環境対策をさらに一歩進めた商用車の開発を行っている。
これら電動トラックの開発と並行して、燃料電池技術の有用性にも着目。Vision F-CELLの発表に至った。
サイバーパンクな雰囲気も未来的!
Vision F-CELLは135kwの電気モーターを搭載。燃料電池システム用の水素は3基のタンクから供給される。気になる航続距離は最大300km、2分間での燃料補給が可能と発表されている。
キャビンの基本シェルはキャンターの姿を留めるが、グリルは未来的な造形。リベットが打たれたバンボディが架装されてどこかしらサイバーパンクな雰囲気も醸し出している。アンダーボディに貼られた「ふそう」のひらがなもクールだ。
注目モデル2:スーパーグレート 2019年モデル
レベル2相当の高度運転支援機能を搭載
三菱ふそうブースの真ん中には、同社の象徴でもある大型トラック「スーパーグレート」が置かれている。一見これまで発売されているモデルと同様に見えるが、実は世界初公開の2019年モデル。
注目は、日本の商用車では初となる、SAEレベル2相当の高度運転支援機能を搭載したこと。この機能は、幹線道路における後続車との安全な車間距離を保ちながらトラックを車線内に維持する技術で、「アクティブ・ドライブ・アシスト」と称する。
ダイムラーグループならではの安全技術
そのほか、前方にいる歩行者との衝突回避をサポートする衝突被害ブレーキ「アクティブ・アシスト5」も採用。
三菱ふそうではダイムラーグループ傘下にいる強みを活かした開発が行われており、現在はSAEレベル4の自動運転技術搭載車両の公道実験も開始しているという。
注目モデル3:ローザ&エアロクイーン 2019年モデル
バスも安全機能をアップデート
スーパーグレートの奥には、こちらも三菱ふそうの花形車種である大型観光バス「エアロクイーン」、そして小型マイクロバス「ローザ」の2019年モデルが並ぶ。
エアロクイーンと姉妹モデルの「エアロエース」は、三菱ふそうが製造するバスで初めて「バスコネクト」を搭載したほか、左側の死角にある物体を検知してドライバーに警告する「アクティブ・サイドガード・アシスト」、「ドライバー異常事態対応システム(EDSS)」などクラス最高レベルの安全機能を導入した。
また、ローザも「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)」や「車両安定制御装置(ESP)」といった、安全機能が強化されている。
[筆者:遠藤 イヅル]
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。