ジムニーシエラ(JB74)のパワーに“物足りない”と感じたらショウワガレージの「Powered ECU」がオススメ! 吸排気チューニングより効果を実感できる理由とは?/ショウワガレージ Vol.9
1500ccもあるはずなのにパワー不足を感じるジムニーシエラ
機能美とタフな走りが魅力のコンパクトSUV「スズキ ジムニーシエラ(JB74)」。排気量が1500ccあり、660ccのジムニー(JB64)よりもパワフルで走行安定性も高いため、快適な走りを求める方から人気のあるモデルです。しかし、一部のシエラオーナーからは「1500ccもの排気量があるのに、高速道路でパワーが物足りない」「街乗りでの発進などで軽快さがない」といった声も聞かれます。
同じように悩むシエラオーナーにオススメしたいのが、ショウワガレージのECU書き換えメニュー「Powered ECU(パワードECU)」です。
ECUとはエンジンコントロールユニット、すなわちエンジンの機能を管理するコンピューターのこと。パワーアップを考える際には、まずはマフラーなどの吸排気系をチューンアップするのが一般的ですが、ジムニーシエラの場合はこのECUを書き換えるほうが、“物足りなさ”の解消がしやすいとのこと。
読者の中には「本当にECUを書き換えるだけでパワーが上がるの?」と懐疑的な方もいるはず。そこで当記事では「Powered ECU」にするだけでパワーが上がる理由や、なぜ吸排気系の交換よりもオススメなのかをショウワガレージ開発担当の伊神敬太郎さんに伺いました。
あわせて、「Powered ECU」に交換するとエンジンはどんな特性になるのか、どのようにして書き換えるのかといった情報もご紹介します。
ECUを書き換えでパワーが上がる? 吸排気チューニングよりオススメな理由とは
通常のECUプログラムは、パワーよりも燃費向上の比率が高い制御となっています。その結果、エンジンの潜在能力が制約され、ドライバーに登りや高速道路でのパワー不足やレスポンスが悪いといった“物足りなさ”を感じさせてしまうよう。
「Powered ECU」では、ジムニーシエラのECUにどのような書き換えをおこなうのでしょうか。伊神さんに聞いてみました。
「当社ではエンジンを制御するプログラム、具体的には燃料や空燃比や、点火時期、カムタイミング、要求トルクなどの設定を変更することで、さらなるパワーやトルクの向上を実現しています」
パワーアップのチューンに詳しい人なら、ECUの書き換え以外の方法が頭に浮かぶと思いますが、いずれも効果はイマイチのようです。
「マフラーなど吸排気系の交換によってもパワーアップは可能ですが、ジムニーシエラのエンジンはNA(自然吸気)なので、ターボと比べて劇的なパワーアップは期待できません。アクセルレスポンスを制御するスロットルコントローラーなどのスロットル系パーツもありますが、これらはスロットル開度を適正に調整するための機能であり、パワーアップ効果はありません。ECUに信号を送って燃料噴射量の調整や点火時期などをコントロールするサブコンを追加する方法もありますが、これも特性の変更程度ですし、ECU書き換えほどのパワーアップは望めません」とのこと。
このように、ジムニーシエラのパワーにおける物足りなさを解決するならば、ECUの書き換えがもっとも効率的とのことです。
「Powered ECU」の特徴とは
続いて「Powered ECU」に変更することによる効果をご紹介しましょう。
「Powered ECU」にはレギュラーガソリン対応の「Powered ECU Spec1」と、アグレッシブな走りを求める方に向けたハイオクガソリン対応の「Powered ECU Spec2」の2種類が用意されています。どちらの仕様もエンジンのポテンシャルに合わせてプログラムを変更することで、1500ccエンジンが本来持つ力強さを引き出します。
純正ECUと「Powered ECU」装着によるトルクと馬力の変化が分かるグラフをご覧ください。
ジムニーシエラAT仕様の街乗り時の加速や100km/h巡行でのエンジン回転数は約3000回転ですが、どちらの「Powered ECU」でも3000~3500回転のトルクが向上しており、アクセルを踏み込んだ時に力強さを感じられるはずです。まるで排気量があがったかのように、1段上のギアでも余裕を感じられるほどに“ゆとり”を堪能できるようになります。
パワーチェックのグラフはアクセル全開での計測のため、特にレギュラー仕様は見た目ではパワーアップが少なく感じるかもしれません。しかし、アクセル踏み始めやパーシャル域、アクセルを踏み返した時など、グラフに表示されていない部分でのトルクアップやツキの良さを体感できます。
2枚目のハイオクガソリン対応の「Powered ECU Spec2」のグラフをご覧いただくとわかるように、トルクとパワーが2500回転以上から大きく上昇しています。全域での力強さを求める方には「Powered ECU Spec2」がオススメです。
街乗りでの使いやすさや安全性を追求し、時間をかけて開発
「ピークパワーだけを追求するのではなく、街中や低速走行時に重要な回転領域を重視したセッティングを行っています。他社でも同様の製品がありますが、当社は安全性を特に重視し、長期間の開発に取り組んでいます。街乗りはもちろん、エンジンに負荷がかかる競技会など、あらゆる状況を想定してテストしています」と、伊神さん。
特に街乗りにおいて、「Powered ECU」は注目されており、同社では「乗りやすくなった」という多くのユーザーからの声が寄せられています。大径タイヤの装着によってパワー感が減少したと感じていたオーナーたちも、力強さが取り戻され、走りが大幅に向上したと喜んでいます。このように「Powered ECU」は、カスタマイズの可能性を広げるアイテムとしても注目されているのです。
「Powered ECU」は車検にも対応しており、ディーラーで整備を断られることもありませんから安心して装着できます。
クルーズコントロールの上限速度は120km/hに変更可能
ジムニーシエラで気になるのは、クルーズコントロールの上限が100km/hであること。これだと新東名高速道路や東北自動車道などの制限速度120km/hの区間で、クルーズコントロールを用いた120km/h巡行ができません。しかし「Powered ECU」にすることで、クルーズコントロールの上限速度を120km/hに変更可能です(JCグレードのみ)。
「Powered ECU」への変更はどうやって行う?
「Powered ECU」への書き換えは、愛知県春日井市にあるショウワガレージにジムニーシエラを持ち込んで、作業を依頼することができます(要事前予約)。作業時間は約1時間半程度で完了します。
ECU書き換えプログラムを通販にて購入した場合でも、ECUを着払いで同社に送付し「Powered ECU」に書き換えたものを送り戻してもらえます。着脱時のトラブル防止のため、ECUの脱着についてはジムニーショップや整備工場での作業がオススメです。
お申し込みや予約は同社のWebサイトや電話で行えます。また、全国各地のカー用品量販店でのイベントにも出展しており、その場で書き換えや交換作業もできるため、ショウガレージの出展情報をオフシャルサイトでチェックしてみてください。
- 筆者 夏目 健司
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ショウワガレージとは?
ショウワガレージはスズキ ジムニーを中心に自動車カスタムパーツの開発・販売をおこなうショップ。足回りやマフラーといったチューニングパーツから、インテリア、ホイールなど幅広く取り揃える。またハスラーやエブリィといったスズキ車のパーツも手掛けている。スズキの販売副代理店でもあるため、カスタムパーツを組み込んだ状態でのコンプリートカー販売も行っている。
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