高級セダンやミニバンを上質に仕立てるホイール! WORKの2ピースホイール「シュヴァート SG2」の魅力とは/WORK Vol.13

“リムのWORK”の醍醐味を凝縮した2ピースホイールブランド「シュヴァート」

1977年の設立以来、モータースポーツからストリートまで、日本のホイールシーンをリードしてきたホイールメーカーの老舗「WORK(ワーク)」。レーシングチームと共同開発を行いながら、数々のレーシングホイールを生み出しています。

そんな長年のレース経験から得られた、卓越した技術とノウハウを、市販モデルにフィードバックしているのが、WORKの市販車向けホイールです。その真骨頂ともいえるのが、独自のリム技術。“リムのWORK”と呼ばれ、国内外で高い支持を集めてきました。

独自のリム技術の中でも注目なのが、リム成型時にフランジ(リムの外周)を厚く加工し、強度と剛性を劇的に向上する「WORK SOLID RIM(ワーク・ソリッド・リム)」や、リムのステップ形状(リム外周の外側)に段を設けてシャープに見せる「ダグリップリム」などです。これらは、ワークが持つ独自技術のほんの一例に過ぎません。

そんなWORKホイールの醍醐味を味わえるのが、ディスクとリムが別体のマルチピース(2ピースや3ピース)です。

なかでも1mm刻みのインセット(ホイールリム幅の中心線を基準として、ホイール穴の裏面との距離)を選べる2ピースホイールは、強度と剛性を高めたクオリティの高さに加え、クルマやスタイルに合わせて最適なサイズが手に入ることから、カスタムシーンで高い装着率を誇ってきました。

その代表ブランドが、「SCHWERT(シュヴァート)」です。2ピース鋳造ホイールブランドとして、WORKが持つ強みを凝縮。トヨタ クラウンなどの高級セダンや、トヨタ アルファード/ヴェルファイアのようなLサイズミニバンをターゲットとし、カスタム上級者が信頼を寄せるブランドとして、確固たるポジションを確立してきました。

当記事では、そんなシュヴァートの最新作「シュヴァート SG2」にフォーカス! シュヴァートブランドの来歴から、シュヴァート SG2の特徴やカラーバリエーションなどをご紹介します。

>>WORKのオフィシャルサイトはこちら

エッジの効いた“剣”を彷彿とさせるブランドとして誕生した「シュヴァート」

2008年に誕生したシュヴァートは、エッジの効いた“剣”を想わせるデザインで登場し、一世を風靡しました。

なかでも「シュヴァート SC4」は、鋭い形状をもちいた造形と、5スポークを2つ重ねて生まれる「ダブルフェイス」の立体感が特徴。さらに、ディスク面を切削しクリア塗装を施した「カットクリア」を施した切削面とブラックのコントラストによる美しさが人々の心を捉えました。登場以来、シュヴァートSC4は多くのユーザーから支持をされるロングセラーモデルとなりました。

第2世代シュヴァート クヴェル/シュヴァート レグニッツ

そして、シュヴァートの第2世代として誕生したのが、「シュヴァート QUELL(クヴェル)」と「シュヴァート REGNITZ(レグニッツ)」という2つのモデル。

第1世代のアイコンだった“切削”をあえて封印し、鋳造でしかできない美しさを表現する“鋳造美”をコンセプトに開発されました。

水をモチーフに、流れるようなシルエットで丸みのあるラインを描いた天面が特徴。WORKの高い鋳造技術なくしては実現できない意欲的なモデルです。

切削美と鋳造美を融合させた「シュヴァート SG1」

シュヴァート SC4の誕生から約11年を経た2020年に登場したのが、「シュヴァート SG1」です。シュヴァート第3世代と呼べるシュヴァート SG1は、ブラックカットクリアをベースにした第1世代と、流れるようなラインを描く鋳造美を追究した第2世代を融合。つまり、切削美と鋳造美を融合しながらも、歴代のシュヴァートを凌駕するWORKにしかできない進化を遂げたモデルともいえます。

デザインは、シュヴァート SC4から継承する「ダブルフェイスディスク」がベース。星型に抜いた5ツインスポークを2つ重ねた奥行感に加え、重なり合うディスクの奥側のアンダーフェイスを捻る「ツイステッドデザイン」が合わさることで立体感を演出。

手前側のスポークはホイールセンターに向けて沈むように窪むコンケーブデザインを採用していますが、これはディスクにシャープなラインを求めるための仕掛け。

手前側のスポーク先端と、リムに加飾するピアスボルトを取り付ける座面の高さを抑えることで、リムをより深く見せています。もちろんリムには、強度と剛性を高めた「ワーク・ソリッド・リム」を組み合わせています。

WORK (ワーク)シュヴァート SG1

「ツインスポーク」「ダブルフェイスディスク」「ツイステッドデザイン」という、3つのデザイン要素を兼ね備えながら、シュヴァート SC4から継承した切削美と、繊細かつ丸みのある鋳造美を融合。剣をモチーフとした第1世代のコンセプトを継承し、伝統と革新をカタチにしたモデルが、シュヴァート SG1なのです。

>>「シュヴァート SG1」の詳細や装着イメージはこちら(WORKオフィシャルサイト)

SG1のスタイルを発展した最新モデル「シュヴァート SG2」

シュヴァートブランドの最新モデル「シュヴァート SG2」は、東京オートサロン2022でデビューしました。

剣をモチーフにしたシュヴァート SG1を継承し、ブラックカットクリアを主体とする切削美と、ダブルフェイスディスクを発展させた「トリプルフェイスディスク」を採用。

シュヴァートSG1のダブルフェイスディスクから、トリプルフェイスディスクとなったメリットは、3種類の異なるデザインのディスクが奥行きのある立体感を際立たせ、切れ味の鋭い剣を彷彿とさせる造形美に仕上がっていることです。

では、折り重なるそれぞれのディスクデザインに注目していきましょう。

トリプルフェイスディスクの一番下のアンダーディスクはフィン、中段のセンターディスクは2×5スポーク、そして上段のオープンディスクは開口部が広いワイドオープンメッシュという構成です。

フィンと2×5スポーク、メッシュという3つの異なるデザインを複合的に重ね合せることで、かつてないほどの立体感を実現しています。

これまで以上に“鋭い剣”を想起させるのは、センターディスクの2×5スポークと、アンダーディスクのフィンの薄さによるもの。ディスクへの極細な仕上げにより、切れ味の鋭いブレードを彷彿させています。

オーバーディスクのセンター部の落とし込みも、ディスクを刺激的に見せるのに役立っています。V字交点部より外側は、リムの深さが得られるように内側に落としている部分にもWORKの高い技術力を感じさせます。

究極の鋳造技術が作り出す繊細かつ複雑なデザインは必見

シュヴァート SG2デザインについて、もう少し深堀していきましょう。

WORK (ワーク)シュヴァート SG2

メリハリある繊細かつ複雑な凹凸感のあるビジュアルから、奥行きがあると錯覚を起こしそうですが、実はディスク自体の奥行きはさほどありません。ハイインセット(リム幅が取れない)なホイールしか履けない、ノアやセレナといったMサイズミニバンを考慮し、ディスクの奥行き寸法を抑えながら、いかに立体感を出せるかにこだわったとのこと。

WORK(ワーク)シュヴァートSG2

アンダーディスクのセンター寄りに窪みを設け、アンダーディスクが一番下に配置されていることを主張しています

また、オーバーディスクのV字スポークの真下に、センターディスクのツインスポークを配置することで放射状デザインに仕立てるなど、幾重にも視覚に訴えるデザインが施されていることがわかります。

なにより驚かされるのが、これだけ繊細かつ複雑なディテールの金型を制作しているという点です。WORKのホイールメーカーとして技術力の高さに、改めて感動すら覚えます。

シュヴァート SG2には、メインカラーとなる「ブラックカットクリア」のほか、まったく違う表情を見せる「グリミットシルバー」を標準カラーとして用意。切削美を追究するならばブラックカットクリア、繊細かつ複雑なディテールをアピールしたいならばグリミットシルバーをセレクトしても良いでしょう。

“世界に1本だけ”を実現できるカスタムオーダープラン

WORK(ワーク)シュヴァートSG2

もうひとつ、忘れてはいけないのが、カスタムオーダープランというシステム。オリジナリティにこだわるならば見逃せないオプションです。好みのカラーのリム、ディスク、センターキャップを選択してオーダーができるという、WORKならではの画期的なプラン。

このプランは、シュヴァートブランドのすべてのホイールに適用されますが、シュヴァート SG2であれば、ディスクカラーはペイントからクリア系、マットブラックカットクリア系のほか、セミオーダーカラーも12色用意されています。

WORK(ワーク)シュヴァートSG2

リムアレンジでは、アルマイト系(ブラック/マットブラック/ブロンズ/マットブロンズ/バフ)、粗めな研摩目を残して無骨な印象を与えるブラッシュドなどが選べます。

センターキャップは全6種類で、ディスクやリム、センターキャップの組み合わせは3000パターン以上というから驚きです。世界に1本しかない自分だけのホイールが手に入れたい人は、カスタムオーダープランを検討してみてはいかがでしょうか。

>>「シュヴァート SG2」の詳細や装着イメージはこちら(WORKオフィシャルサイト)

様々なクルマに適合し、価格も魅力のシュヴァート SG2

今回ご紹介をした繊細かつ複雑なトリプルデザインディスクを備えた最新モデル「シュヴァート SG2」。

19インチ×7.5J〜21インチ×12.5Jサイズは、8万1400円〜12万9800円/1本あたり(税込)。高いクオリティから考えれば、リーズナブルな価格といえるでしょう。

オプションによる多数のカラーバリエーションや、さまざまなクルマに合わせられる1ミリ刻みのインセットによって、目指すスタイリングを実現できるでしょう。

クルマの印象を劇的に変えるホイールだからこそ、とことん自分仕様で選びたい。そんなこだわりを持つ方は「シュヴァート SG2」を検討してみてはいかがでしょうか。

>>WORKのオフィシャルサイトはこちら

筆者   岡本 晃
元自動車雑誌編集者/編集長。現在は「オフィス・アヘッド」という屋号で、ライター/編集者として活躍している。自動車雑誌、カスタム系雑誌への寄稿が多く、関西エリアを拠点に活動中。ジャンルを問わず、面白いモノ・コトを掘り起こして執筆することに力を注いでいる。
関連車種
この記事の写真ギャラリーはこちら

株式会社ワークの関連記事

Brand Info - WORK

WORKとは?

WORK(ワーク)は、大阪府に本社を置く自動車用ホイールの老舗メーカー。創業した1977年以来、独創性なデザインと高い品質を兼ね備えたホイールを製造し続けており、日本は元より世界中から高い評価を得ている。ワークは日本国内では3本の指に入る屈指のホイールメーカーであり、乗用車用ホイールから競技車両用ホイールまで幅広いラインアップを揃えており、デザイン・性能・品質共に世界トップレベル。

<お問い合わせ> こちら

Corporate Profile

企業名:株式会社ワーク

郵便番号:577-0016

住所:大阪府東大阪市長田西4-1-13

TEL:06-6746-2859(コールセンター)

企業HP:こちら