たった一人の望みを叶えるホイールメーカー、WORKの秘密に迫る!|WORK【Vol.4】
こだわりのカスタムホイールならWORK(ワーク)一択
神は細部に宿る。とはよく聞くフレーズですが、結論から言いますが、自分なりのホイールにこだわるなら、WORK(以下ワーク)一択で間違いないでしょう。
今回紹介するのは自動車用ホイールメーカーのワーク。物作りの本場、東大阪に本社を構え、国内工場は4か所。長い歴史を持つ国内有数のホイールサプライヤーであり、数々の歴史的ヒット作を輩出してきたメーカーでもあります。車のホイール選びというと、純正ですでに装着されているタイヤとホイールを外し、さらにアフターメーカー品に変える…なんていうと、車に興味のない世の奥様達には「はぁ? なんのため???」なんて大目玉をくらいそうなものですが、今回はさらにその想像の上をいく、ホイールの交換のみならず、そのホイールをあなたのためにカスタムします。というお話しです。
クルマのジャンルを問わず、幅広いマッチングを見せるワークのホイールについては、こちらの記事もチェックしてみてください。
>>アルヴェルなどにオススメ!WORKのホイールで愛車をもっとカッコよくキメる vol.1
>>プレミアムな欧州車に最適!デザインと性能を両立するWORKオススメのホイール vol.2
>>ジムニーやデリカD:5などオフロード車の足元を彩る!WORKが誇る新作ホイールをご紹介 vol.3
さて、最近の車好きにとって、ホイールの重要度はグングン上がっており、車高でみせるスタンス系や、エアロにしても薄いフラップ式、また外観は極力純正風をキープしつつエッセンスとしてホイールの存在感で愛車をアピール! なんてスタイルが主流なのです。またホイール選びにはオーナーのセンスが如実に表れます。その人の趣味趣向やカーライフに寄り添うような上質なホイール選びは、まさに自己アピールの好きな車好きにとっては必須のテーマでもあるわけです。
ただ、ホイールといっても真ん丸なカタチは決まっているし、きちんと走れないといけない重要保安部品の機能パーツなので“なんでもアリ!”というワケにはいきません。でも人と同じものは避けたい。自分だけのホイールが欲しい。そんな希望を叶えてくれるのがワークなのです。今回はカスタムホイールの秘密に迫ることで、そのベースとなる通常ラインアップ自体のスゴさも証明しようと思います。
他社では特殊なことでもワーク社内では普通
独自のカスタムへの探求、オリジナリティ、アイデンティティを追求したいユーザーへ向けてのカスタムをバックアップしてくれるメーカーとして筆頭にあげたいのがこのWORK(以下ワーク)。
難しい説明は今回省略しますが、車にとってホイールのサイズは、排気量や使用用途、走るステージなど、全てバラバラ。国産と輸入車でも取り付け穴のサイズから数まで全て違うといっても過言ではありません。中でもリム部とディスク部が一体成型された1ピースからディスク部とリム部を別々に成型した2ピース、さらにリム部分を外側のアウターと内側のインナーにわけピアスボルト等で組み付けた三位一体構造の3ピースといったホイール構造に分かれます。今回のワークはその中でも2ピース&3ピースのマルチピース構造を得意とするメーカーです。
構成するパーツ点数が多く、それぞれに異なる素材や製法を駆使し機能性やデザイン性に優れたホイールでは、ワークは国内トップブランドといっていいでしょう。1ピースの一部は海外製ですが、マルチピースに関しては100%国産(メイドインジャパン)というこのワーク。では、このワークのやっている事の何が凄いのでしょうか?
ユーザーさんの理想を叶えたいからオーダーを受ける
それは、ひとりひとり、1台ずつのクルマに合わせて、装着するホイールのサイズやカラー、表面のフィニッシュについてオーダーを受け付けているということです。
開発部で多くのホイールを手掛けてきた梅内さんいわく、
「ウチでは日常の作業ですが、他社さんと話をするとかなり特殊なことだとよく聞かされます。つまりそれがワークの強みなんでしょうね。例えば2ピースホイールで、オーダーインセットによる1mm刻みのインセットでの組み込み。他の生産ラインを止めて行う “たった一人のオーダーだけに対応”する作業です。これって、大きな企業には非常に辛いことなんです。ホイールが4本セットではなく、2本ずつで工場のラインの中を流れていく。たしかにかなり特殊なことだと思います」
ワークがそうする理由は、“ユーザーさんの声を反映したい”ということに尽きます。ヨソでないものが“ワークに言えば何かあるぞ”といういう期待感。現在では行っていませんが、昔はボディカラーに合わせてホイールを塗ることもあったそうです。
メイドインジャパンにこだわるワークだからこそ選ばれる
特殊な例はまだあります。輸入車専用ボルトにも対応、という事例。球面ボルトだったり、テーパー角だったり、そのオーダーが入るたびに、ボルトホールを加工変更しているんだそうです。特殊P.C.D.加工ひとつ取っても、その中にはブレーキローターを取り付けるピンを避けるための“ピン逃げ加工”なども含まれます。気軽なオーダーのその裏には、P.C.D.とハブの組み合わせの数だけスゴイ数の加工作業が待ち構えているのです。
例えば、ホイールは変えたいけど“フェラーリの純正ボルトはぜひ使いたい”というオーダーもあります。我々ユーザーには単なるリクエストのひとつですが、それを安全かつ美しく仕上げるための影の努力を進んでやってくれるメーカーの存在があってこそ。まさにこれがワークの戦闘力です。
他社では作れず、最終的にワークにたどり着くユーザーが多いというのはそういう理由でしょう。日本に工場があるのも有利な点です。特殊系オーダーは、海外に工場があってはとても対応できないからとか。海外では4本単位、2本単位でラインに流すことはまずあり得ないのです。だから必然的にメイドインジャパンにこだわっている、というワケです。マルチピースという世界はそれぐらい品質や精度を維持するのが難しいジャンルなんですね。
カタログ掲載しているワークの“カスタムオーダープラン”とは?
カスタマイズのバリーションが豊富というのも特筆すべきでしょう。特殊アルマイト加工、9パターンの「リムアレンジメント」、ディスク面のクリアカラー化、各ホイールブランドに設定されていない色でのカラーリングをカスタムオーダーできる計12色の「セミオーダーカラー」、さらに外国車への装着をはじめとした、幅広い車種への装着を可能にした「特殊P.C.D.対応」と、多岐にわたるその対応力。さらにリムやディスクへのレーザータトゥーなどのカスタムプランなど施工例はまだまだあります。
職人技を必要とするマルチピースホイールの製造
ホイールの製作工程は、フルオートメーションみたいなイメージを持つ人が多いと思いますが、意外と人の手で行われています。検査ひとつ取っても全て人の手で行なっているワケですからね。これも少ロット多品種で対応するであるが故の悩ましい努力。ワークが設定しているリム幅ひとつ取っても5.5Jから16Jまで細かく刻まれているので、これを全てロボットに作らせるのはほぼ不可能。だからこそ、血の通った“職人”の手によるこのカスタムにいかに値打ちがあるかが、おわかりいただけるかと思います。
実はホイール製作の際、真円度を100%に近づける行為がいかに難しい事なのかはあまり知られていない事実です。特にワンピースホイールではなく、パーツ点数の増えるマルチピースホイールで真円に近づけるワークの技術は恐るべし、なのです。
ワークのリムはオンリーワン。マルチピースの“ワーク”と言われる所以とは?
マルチピースのリバース形状リムのアウター側に用意される、盛り上がっている部分=これを“ハンプ”と呼びます。これ、他社ではまずお目にかかれないパート。特許などの関係もありますが、タイヤのビードが落ちないように両側に用意しているのは実はワークだけ。これは部分的にアルミの肉を盛っているのではなく、一体成型の中で盛り上げる独自の技術。片側にはあっても、もう片側に用意しているのはワークだけなのです。
さらにフランジ形状がカタマリとなり強度を上げているところなど、ワーク独自の構造は随所に見られます。リムも輪っかにして溶接するのとは違い、シームレス(つなぎめがない)に作っているため見た目にスジが無い美しさ。強度も高く、フレがない(真円度が高く精度が高い)というのも機能パーツであるホイールには重要なメリット。これもワークのオンリーワンの技術。同じような丸の中には、実に様々な苦労やノウハウ、機能パーツとしての重要な要素が積み重なっているのです。
“マッチング。それがワークの生きる道です。だからウチの強みはマルチピース”とは開発担当者の方から聞けた言葉ですが、まさにこれが魅力の核心部分でしょう。カスタムを極めた人が、ここにたどり着く…という世間の評価も納得です。
2ピースホイールはミリ単位でインセットがオーダーができます。オーダーされるユーザーの車に合わせたセッティングができるので、1ピースなら決まったサイズしかつけられないホイールを、ディスクのキャリパーの逃げを選びつつ、できるだけリムの深さをアピールすべく、出幅の調整をすることが可能です。
またブレーキの断面図を送ってくれたらワークで干渉するかどうかを照合してもらうこともできます。場合によっては、ワークの営業マンがホイールの断面図をショップに持って来てくれて、自分の愛車に当てがって干渉具合を確認するなんてことも。実際に、詳細不明なメーカーのキャリパーがついている車種も数多くありますからこういった対応力、まさに神対応ではないでしょうか。
それでマッチングはクリア。そして次に適合ディスクを決め、あとは車高。これも車高調にエアサスなどユーザーごとに多岐にわたるため、一つ二つのマッチングデータでは追いつかない。だからその“そのお客様のマッチングデータ”をとらないといけないんだとか。つまりミリ単位のオーダーが必要になるというワケです。
カスタムオーダーにも保証がついてくる!
ワークのカスタムプランにはなんと保証が2種類用意されています。一つは外観保証。つまり塗装、リムの腐食など(1年)。二つ目は機能保証。普通に使っているのに、エア漏れがする、リムが割れたなど(3年)。そういった家電的な保証書もホイール1本ずつに付けるというのはワークの自信の表れ。それだけ、カスタムオーダーというスペシャルな作業がワークの中では「普通」になっているということの裏返しなのです。
高い技術力と対応力でユーザーに寄り添うワーク
ひとりひとりのユーザーの想いに応えてくれる。メーカーでありながらここまでやってくれるんだ…というのは本当に驚きです。究極のニッチモデルとして自分だけのカスタムに応えながら、商品として保証もしてくれる。その裏側には、ベースとなる通常モデルが確実なものである、カスタムしてもまったく問題ないという高い製品レベルが下敷きあって初めて成立するというわけです。
カスタムホイールの歴史もまたワークの歴史と言えるほど、そのこだわりは細部に渡って凄まじいものがあります。そこには好きなものだけが知る共感できるテーマが数多く潜んでいます。このワークのこだわりが表現する世界や生み出す効果は案外小さくありません。決して安くはない愛車への投資に全身全霊で応えてもらえる魅力は、まさにこんなメーカーの姿勢に息づいているといっても過言ではないのです。まずはワークのカスタムの世界を覗きにHPへ入ってみるのをオススメします。
さて、ベストなマッチングを提供するワークのカスタムホイールの世界について、紹介してきたワークの記事はいかがだったでしょうか? 自分だけのホイールカスタマイズを求めるユーザーにとっては、強い味方になってくれるに違いありません。続いては、グノーシスブランドの新作、CVXとCVDについて迫ります。次回もご期待下さい!
- 筆者 MOTA編集部
- MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。
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Brand Info - ワーク
WORKとは?
WORK(ワーク)は、大阪府に本社を置く自動車用ホイールのメーカーである。創業した1977年以来、独創性なデザインと高い品質を兼ね備えたホイールを製造し続けており、日本は元より世界中から高い評価を得ている。ワークは日本国内では3本の指に入る屈指のホイールメーカーであり、乗用車用ホイールから競技車両用ホイールまで幅広いラインアップを揃えており、デザイン・性能・品質共に世界トップレベルのホイールメーカーだ。
<WORK オフィシャルサイトはコチラ> こちら