スズキブースでは2018年に20年振りのフルモデルチェンジを受け、登場から約半年が経った今でも長い納車待ちで大人気モデルとなってるジムニーが主役となった。
「機能面はホイールとタイヤをオフロード志向のものに変えただけで、ジムニーがどこまで険しい道に対応できるか?」というコンセプトでカスタマイズされたモデル。
カスタマイズされた部分としてはフロントのウインチ、金属製のアンダーカバー、バンパー、ヘッドライトのカバー、前後フェンダーの金属部分、アウターロールゲージ(A、B、Cピラーのところの黒いバー)、ガラスから鉄板となったリアウインドウ、バックドアに付くハシゴなどが目に付く。こういった仕様のジムニーを見ると、機能面にも深く手を入れた「スズキが造った悪路走破性最強のジムニー」というのも見てみたいところだ。
ジムニーシエラのボディ後半をピックアップトラック化したコンセプトモデルなのだが、同車にしては大きく見えるボディサイズに驚く。ボディサイズとしてはリアのオーバーハングが30cmほど延長されているそうで、見た目の迫力の理由もよく分かる。
機能面はジムニーサヴァイブ同様、オフロード志向の強いタイヤを履いている程度だが、2シーター化された車内は明るい雰囲気で(シート後部にはそれなり使えそうなスペースが確保されている)、荷台にはLEDの作業灯などが装備される。
かつては日本国内でもジムニーのピックアップトラックが販売されていた時期があるそうで、この仕様も楽しそうだが、現時点ではこのピックアップトラックの市販化は考えていないという。しかし反響による後押しや、市販化されなくても延長されたリアオーバーハングを利用した5ドア車の登場なども期待したい。
「コストパフォーマンスも含め素晴らしいホットハッチながら、もうワンパンチがあってもいい」とも感じるスイフトスポーツを、パワーアップなどによるピリリとした味を盛り込んだモデルがあったらと期待される方もいるだろう。
スイフトスポーツイエローレブは、カーボン製のエアロパーツ、1インチ拡大の18インチホイールの装着、インテリアのモディファイ、さらに鮮やかな黄色のボディカラーの採用といった見た目重視の比較的ライトなものというのが少し残念。
次は、パワーアップなどエンジンを含めた機能面にスパイスの効いたスイフトスポーツにも期待したいところだ。
[筆者:永田 恵一 撮影:和田 清志]
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2018/12/19