市販化もアリ!? ダイハツが近未来のコンパクトミニバンを出展【東京モーターショー2019】
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:MOTA編集部
東京モーターショーに毎回“小さいクルマ”にこだわった楽しいクルマを出展するダイハツは、今回の東京モーターショー2019でも4台の夢溢れるコンセプトカーを展示した。
今年のダイハツブースはテーマ「つどい ~みんなの暮らしをあたたかく~」とし、「あたたかな未来の暮らし」をブース全体で表現。ワールドプレミアとなる4台のコンセプトカーも、それぞれの暮らしの中で使われるシーンや使う気持ちをイメージして「IcoIco(イコイコ)」「TsumuTsumu(ツムツム)」「WaiWai(ワイワイ)」「WakuWaku(ワクワク)」とオノマトペでネーミングされているのが面白い。まずはこの中から2台のピープルムーバー「WaiWai」「IcoIco」をご紹介しよう。
「WaiWai」はモダンフレンドリーなジャストサイズミニバン
丸いヘッドライトと白×ブルーのカラーリングも鮮やかな「WaiWai」は、心地よい広さを持つ3列6人乗りジャストサイズミニバンだ。
親しみやすいモダンフレンドリーなデザイン、運転しやすい全長約4.2mというサイズによって、女性が積極的に自分からクルマを選び、アクティブに使って欲しいという願いが込められているという。余談だが、以前ダイハツで発売していた3列ミニバン「パイザー」は、全長約4mだった。
ミニバンにしては低めの屋根には、大きな開口部を誇るダブルのキャンバスサンルーフが備わって開放感も抜群。
コンパクトだが車内は広く、ワイドに見せるためにダッシュボードは水平基調のデザインを採用している2列目と3列目はダイブダウン式で折りたためるため、いざという時にも大量の荷物を積むことができる。
また、タントのようにフロントドアとリアドアの間にピラーがない大開口のミラクルオープンドアになっており、乗降性もよさそうだ。またパワートレーンにハイブリッドを用いるなど、コンセプトカーながら実用性重視かつ、実現度が高めなのが特徴といえる。
自動運転タイプのパブリックトランスポーター「IcoIco」
「IcoIco」は「パブリックトランスポーター」。女性オーナー・マイカーユースを想定したWaiWaiとは異なり、ファーストワンマイルやラストワンマイルでの活躍を目指している。
左側のみに備わる、大きな両開きアウタースライドドアの開閉に連動して車高が下がり、床下に格納してあるスロープも展開、クルマ椅子の人や大きな荷物を抱えた旅行者などの乗り降りにも対応する。
スロープに使用されるパネルの面積は大きく、車高を下げることもあって角度はゆるやか。クルマ椅子での乗降もラクそうだ。
車内には向かい合わせの4座があり、このうち前の2座は180°回転して前方を向かせることもできる。自動運転を想定したクルマのため、メーターもステアリングもペダル類も存在しないのが特徴だ。行きたい場所があれば、付属のロボット「ニポテ」に話しかけることで、移動に関する生活をアシストする機能も有する。
[筆者:遠藤 イヅル]
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