日常でもリモートワークにも使える! ミニバン・軽ワゴンの気軽なキャンピングカー「ワーケーションカー」/KWORKS【Vol.6】
ミニバン以上、キャンピングカー未満。仕事もできるワーケーションカー
名古屋のK-WORKS(ケイワークス)は、ハイエースがベースのバンコンを複数ラインナップし、革新的なモデルを世に送り出しているキャンピングカービルダーだ。
ケイワークスでは、コロナ禍以前からオフィス機能に特化させた仕様の「オフィスカー」「オフィストレーラー」を開発・販売していたが、今回コロナでの需要の高まりもあり、よりミニバンと軽ワゴンをベースとしたライトな仕様を用意。それが、仕事だけではなく日常やアウトドアにも使える「ワーケーションカー」だ。
・自由な車中泊の旅を楽しみながら旅先でリモートワーク(テレワーク)をしたい
・家にいると落ち着いて仕事ができないので、自分だけのオフィスが欲しい
・買い物などの普段使いもできる気軽なキャンピングカーが欲しい
・災害時にも電源が利用できて、家族で寝られる防災シェルターに興味がある
上記に当てはまるという方は必見だ。
ケイワークスでは「ミニバン以上、キャンピングカー未満。仕事もできるワーケーションカー」と呼ばれるこのクルマは、一体どのような仕様なのかご紹介しよう。
普段使いもこなせるミニバン・軽ワゴンがベース車両の気軽なキャンピングカー
ワーケーションカーは、「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」の融合がコンセプト。観光地やリゾート地、キャンプ場や屋外で休暇を楽しみながら、その場所で仕事ができることを目指した
また購入のハードルを下げられるようにと、普段使いもできるミニバンや軽ワゴンをベースとして車両を開発。カムロードベースの本格仕様やハイエースベースのバンコンを運転するのが不安、駐車や路地などでの取り回しが気になるという声に応えた形だ。
さらに、購入費用を抑えたいというユーザーのために、ライトな仕様としたのもポイント。
ラインアップは、ミニバンの三菱 デリカD:5、トヨタ ノア/ヴォクシー、軽ワゴンのズスキ エブリイワゴンの3車種となる。
エンジンを始動しなくても電源が利用できるリチウムイオンバッテリーシステム「メビウス」を搭載
ワーケーションカーの各モデルには、ケイワークスが開発したリチウムイオンバッテリーを使用した電源システムである「MEVIUS(メビウス)」を搭載。
標準仕様で100Ahの大容量のバッテリーと100Vのコンセントなどが使用できるので、パソコン、テレビ、DVD、湯沸し用ケトル、ポータブル冷蔵庫といった家電が利用できる。もちろんWi-Fiやスマホの充電も可能だ。エンジンの始動や外部電源の接続も不要なので、好きな場所を拠点とすることができる。
車内スペースの関係上、エブリイワゴンは100Ahのリチウムイオンバッテリー1個の搭載だが、デリカD:5とノア/ヴォクシーなら2個まで搭載可能なので、さらに余裕をもって家電の利用ができる。
また、走行せずともバッテリーに充電ができるソーラーパネルや、エンジンを停止していても暖房が使用できるFFヒーターといった多彩なオプションも用意されている。
普段は8名乗車でフルフラットベッドも展開できる「トヨタ ノア/ヴォクシー」
では、それぞれの車両の特徴を見ていこう。
まずはファミリー層から人気のミニバン、トヨタ ノア/ヴォクシーがベースのワーケーションカーからご紹介。
・フルフラットになるベッドキット
・リチウムイオンバッテリーシステム「メビウス」
・脱着式のテーブル
・回転シート(運転席・助手席)
を標準装備。
こちらは2020年12月に完成したばかりの新型車両。フロア下スペースにメビウスを搭載しながら、純正と同じように8名の乗車定員を確保し、日常シーンでは普通のミニバンとして使用が可能だ。
運転席、助手席の1列目シートに回転式を採用することで、1・2列目シートを対面対座に展開、ONではテーブルを囲んでのプチ会議、OFFなら一家団欒スペースとして使用できる。
自動車メーカーがよく「寝られる」と謳っているフラットなシート展開は、凹凸もあって実際には寝にくいという印象も強い。ワーケーションカーは、キャンピングカーブランドが開発した車両だけあって、純正よりさらに快適なフルフラットのベッドスペース、快適な居住空間が確保できる。
悪路も走れてアクティブに使える! 常設ベッド展開で5名乗車「デリカ D:5」
続いて、三菱 デリカD:5。
こちらはリアのベッドキット下スペースにメヴィウスのサブバッテリーシステムを搭載するため、乗車定員を7/8名から5名へ変更。ノア/ヴォクシー同様に、リアにベッドキットと脱着式テーブルを装備している。
脱着式テーブルの天板は、バックドア内側に装着して収納できる。また1・2列目シートを対面対座に展開できるのはノア・ヴォクシー同様だ。
ノア/ヴォクシーとの違いは、ベース車両の走破性だ。デリカD:5はミニバンのようなボディでありながら、悪路も走れる本格SUV。雪山、砂浜、林道などで、アクティブに使える魅力のモデルだ。
ノア/ヴォクシーが入って行けないような路面でも気にせず走れるため、多彩なアウトドアシーンで楽しめる。ちなみに、ケイワークスが提携しているJAOSの外装パーツで、ワイルドにカスタムすることも可能だ。
遊びの幅を広げたいという人にはデリカ:D5、そこまでの悪路走破性は求めない、6名以上が乗車するシーンがある方はノア/ヴォクシーという選択肢となるだろう。
小さいけれども快適! 小回りの利くエブリイワゴン
そして唯一の軽ワゴンベースとなるエブリイワゴン。
こちらはケイワークスの人気軽キャンパー「NEDOKO」をベースにワーケーションカーとして開発。ノア・ヴォクシー以上に小回りの利く、使い勝手に優れたモデルだ。
乗車定員は4名で、メビウスやベッドキットを標準装備する。人気のポップアップルーフをオプションで追加すれば、縦(上)へと広い開放感を得られるため、室内でもゆったりと作業ができる。
ソーラーパネルやFFヒーターなどもオプションで搭載可能。コンパクトでリーズナブルなキャンピングカーが欲しい方には最適だ。
日常でも気軽に使えて、リモートワークや車中泊の旅、避難シェルターにもなるワーケーションカー
メビウスで駆動するエアコンなどを装備したハイエースベースの「オフィスカー」は、法人需要も視野に入れた2名乗車仕様の移動オフィスとしての機能性に特化させている。対して、今回紹介した「ワーケーションカー」は普段使いも違和感なくこなしながら、リモートワークや車中泊にフォーカスしたモデル。装備は必要最低限なので、低コストというメリットも享受できる。
おおよそのコスト感としては、デリカD:5やノア/ヴォクシーならベース車両+100万程度、エブリイワゴンでは2桁台で、メビウスやベッドキットなどの装備をプラスできる。このワーケーションカーは、ベース車両が用意できれば1ヶ月程度で架装できるため、乗り出しが早いのも魅力だ。
「キャンピングカーまでの装備は必要ない、キャンピングカーほどのコストは掛けられない、でも車中泊やパソコンなどが使える移動可能な仕事場所を確保したい」という人には、まさに最適な1台となるはず。
また、ワーケーションカーであれば、いざという時の避難場所の確保も可能だ。毎年のように起こる台風や地震などの自然災害。もしもの時を乗り切れる「防災シェルター」の確保ができるという点にも注目し、家族の安全・安心のために検討してみてはいかがだろうか。
- 筆者 木村隆之
- 自動車カスタム誌編集長を経てフリーランスへ。多くのドレスアップカーやカスタムシーン、アフターパーツを取材し、ウェブ・雑誌媒体に寄稿。アウトドアやキャンプ好きで、自ら改造した軽バンでキャンプに出掛けることも。
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ケイワークスとは
愛知県豊橋市に拠点を構えるキャンピングカーメーカー。代表の黒田氏がバイクをワンボックスカーに積載してレース活動を行っていたことから、レースマシンではなく人を乗せて楽しむことができたらと考えて創業。三河地方の職人の手による丁寧で上質な木工家具を始め、独自開発したオフグリッドシステムを全車搭載するなど、ハイクオリティなキャンピングカーを製作している。また日本の道路事情にフィットしたトレーラー「トレイルワークス」や、アメリカ製のキャンピングトレーラー「エアストリーム東海」も展開している。
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