アウディ・Q3
Q7、Q5に続く第三のモデルとして登場したQ3は、アウディのSUVラインナップの中で大・中・小の『小』にあたるクルマ。VWティグアンとは姉妹車の関係にあるが、アウディらしさがふんだんに盛り込まれ、プレミアム・コンパクトに相応しいSUVに仕立てられている。最新のアウディらしく、シングルフレームグリルやLEDを組み込んだヘッドライト、リアコンビランプといったアウディ独自のアイデンティティを感じさせるデザインを採用し、一目見ただけでアウディのニューモデルであることが分かる。加えて、クーペのようなルーフラインとサイドに回り込むテールゲートが「Q」シリーズであることを強くアピールし、コンパクトながらも抜群の存在感とプレミアム感を放っている。
インテリアもまたエクステリアに通じるラウンドしたデザインでまとめられ、上質なプレミアム感が演出されている。日本仕様は2.0ℓ直噴ターボを積む2.0TFSI クワトロのみとなるが、チューンの異なる211ps仕様と170ps仕様をラインナップ。どちらにも電子制御式油圧多板クラッチを用いた4WD『クワトロ』が備わり、路面状況に関わらずスポーティなドライビングを楽しむことができる。今、最も「オシャレー」なSUVの1台である。
ニッサン・ジューク
SUVにカテゴライズするのが難しいところだが、それほど国産モデルとしては珍しい個性派のジューク。このジューク最大の魅力は、やはりデザインスケッチから飛び出してきたかのようなルックスだろう。「コンパクト・スポーツ・クロスオーバー」を名乗るだけあり、エクステリアはスポーツカーさながらの抑揚の効いたデザインにSUV的な力強さをプラスしたモノ。特徴的なフロントマスクと相まって、他のどのクルマにも似ていないジューク独自の世界観が表現されている。さらに生物を想像させる、有機的なデザインのインテリアも個性に溢れる仕上がりとなっている。中でもバイクのタンクを模したというセンターコンソールは、かなり目を引き、個性的な外観に負けない独自の世界観をインテリアでも表現している。
エンジンは1.5ℓNAと1.6ℓターボの二種。軽量コンパクトなCVTは新設計となり、燃費性能の向上に貢献している。基本的なラインナップはFFモデルがメインだが、1.6ℓターボモデルには『All MODE 4×4i』と呼ばれる4WD仕様も用意される。
インテリアでは、センターパネル下部に『インテリジェントコントロールディスプレイ』が備わり、エアコンの操作とドライブモードの切り替えができるのも面白い。ドライブモードには『ノーマル』『スポーツ』『ECO』と三つのモードがあり、モードを変更するとエンジンやCVTが統合的に制御される最新の技術も、このコンパクトグラマーなボディに盛り込まれている。