ルノー・ジャポンは東京モーターショー2017に、2017年でF1参戦40周年を記念してF1ショーカーをはじめ、新型メガーヌGTや、ルーテシア ルノー スポール シャシーカップ、トゥインゴ GTなどスポーツモデルのみを展示している。
ここまでルノーがスポーツモデル一択で押しているのには理由がある。というのも、今年2017年はルノーがF1(フォーミュラ1)に参戦を開始してから40周年を迎える記念すべき年なのだ。初参戦は1977年。F1初のターボエンジン搭載マシン「RS01」によるものだった。1990年代のウイリアムズ・ルノーの強さも記憶に残るところ。また、F1のみならずルノーのモータースポーツへの挑戦は実に115年以上の歴史を誇る。
そしてブースの中心には、黄色い新型メガーヌが…。GTではなさそうだが…おおっ、これはまさか!そう、今年の9月にフランクフルトショーで発表されたばかりで、欧州でもまだ発売が開始されていない「新型メガーヌR.S.」(ルノースポール)ではないか! メガーヌGTの迫力あるスタイルは大きな開口部を持つバンパーと別モノの拡大されたフェンダーによってより一層高性能モデルらしさを醸し出す。そのボディに積まれるエンジンは280psを発生する1.8リッターターボだ。
メガーヌR.S.といえばイエローのイメージが強く、新型でもイメージカラーは目に焼き付くような鮮やかなイエローをまとう。でもよく見ると少し色味がさらに黄色が濃いのだ。この色は新色の「オランジュ トニック M」で、従来のルノー・スポールの代表色「ジョン シリウス M」とはまた違った雰囲気を見せる。
ルノー・ジャポンによれば、この色は光を当てると白っぽくなってしまうため展示の際に「黄色さ」を出すことが大変だったという。たしかに展示してある新型メガーヌR.S.は、光に照らされているのにこってりとしたイエローがよく出ている。再現出来た秘訣はライティングにオレンジ色を混ぜた、とのことで、ルノーブースに行ったらメガーヌR.S.を照らすライトにも注目して欲しい。
新型メガーヌR.S.に先行して、昨年9月に本国でフルモデルチェンジを受けて新しく生まれ変わったメガーヌ(メガーヌIV)は、来る11月9日(木)より国内発売が行われる。そのため先日10月初旬に都内で国内発表が行わればかりで、まだまだ見られる機会が少ないだけにルノーファンならずとも、このクラスのハッチバックに興味がある人は要チェック。
ルノーは新型メガーヌのイメージをスポーティに特化しているため、ラインナップはスポーツモデル「GT」を軸としている。「R.S.(ルノー・スポール)」の快適版ともいえる内容を持ち、高い性能と快適性を高い次元でバランスさせている。開発はR.S.同様ルノー・スポールが行っていることもポイントだ。
また、RRレイアウトのコンパクトスポーツモデルという異色の肩書きを持ち注目されるトゥインゴGTも、日本国内で発表されたばかりのホカホカのニューモデル。3代目でリアエンジン・リア駆動のRRレイアウトとなったトゥインゴは日本でも好評のモデルだ。エンジンは0.9リッターターボ(90ps)と1リッター(71ps)の2モデルが用意されるが、RRレイアウトによる優れたハンドリングにもっとパワーがあればさらに面白いクルマになるのでは?という声が多かった。
トゥインゴGTはまさしくその希望を叶えるモデルで、0.9Lターボは吸排気系の見直しなどによって+19psの109psまで高められている。足回りも強化されている。これらのチューニングを担当したのはルノー・スポールによる。17インチホイールの採用、ボディ上面にも走るストライプ、追加されたエアインテークなど外観上でもスポーツモデルらしさをアピールする。「ホットハッチ」という少し懐かしい言葉がぴったりのクルマだ。
価格は224万円。限定200台というスペシャルモデルである。
[Text:遠藤 イヅル]
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