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試乗レポート 2017/7/11 16:28

ルノー 新型ルーテシア ルノースポール(R.S.)試乗レポート|デビュー4年目で益々円熟味を増した“ホンモノ”のスポーツハッチ

関連: ルノー ルーテシア Text: 森口 将之 Photo: 和田清志
ルノー 新型ルーテシア ルノースポール(R.S.)試乗レポート|デビュー4年目で益々円熟味を増した“ホンモノ”のスポーツハッチ

ルーテシアR.S.が新採用した、フォグランプの意外過ぎる形状とは

この手があったか!

ルノー新型ルーテシア ルノースポール(R.S.)に初めて対面して、思わず口に出たのは少々使い古されたこの言葉だった。

マイナーチェンジはボディの基本骨格やドアパネルは基本的に変えられない。その中でいかに新しさを出すかがキモになる。ここでルノーのデザイナーは大きな仕事をやってのけた。ヘッドランプの下に位置するフォグランプがチェッカーフラッグスタイルになっていたのだ。ルノースポールは以前からこのグラフィックを多用してきた。かつてはボディの一部にデカールであしらった車種があったし、現在でもプロモーションビデオの最初に使われている。でもそれをフォグランプに起用するとは。

しかも説明を見るとこれ、フォグランプだけでなくデイタイムポジションランプ/ハイビーム/コーナリングランプとしても機能する。そのため「R.S.ビジョン」という名前が与えられた。

今回のマイナーチェンジではヘッドランプがフルLEDとなってもいる。R.S.ビジョンと形をそろえた3個のライトをCシェイプが囲むレイアウトで、ロー/ハイビームを担当する。合わせてフロントバンパーも一新した。

灯火類は明るさや角度などの基準が厳しく決められていて、自由な造形ができるわけではない。その中でここまで遊び心を盛り込んだルノーはさすがだと思うし、従来型のユーザーは後付けしたくてたまらないだろう。

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スポーツモデルR.S.の中だけで3グレードもわざわざ用意する理由

新型ルーテシア ルノー・スポール シャシーカップ
新型ルーテシア ルノー・スポール シャシーカップ

箱根で行われた新型ルーテシア ルノースポール(R.S.)試乗会で用意されたのは、3タイプが用意される車種のうち中核となるCHASSIS CUP(シャシーカップ)だった。これも今回のニュースだ。デビュー当初にCHASSIS SPORT(シャシースポール)とともに設定していたものの、TROPHY(トロフィー)と入れ替わりに販売終了となっていたシャシーカップが復活したのである。

つまり新型ルーテシアR.S.は3グレードある。国産スポーツモデル並みのワイドバリエーションだ。さらにうれしいのは全車値下げとなり、シャシースポールは284万円と、300万円を大幅に切ったことだ。日本は世界で3番目にR.S.が売れている国という話を以前聞いたけれど、さらに上を目指すようだ。ちなみにシャシーカップは309万円、トロフィーは329万円となる。

5ドア右ハンドル2ペダルという仕様は以前と同じ。インテリアはシートのファブリックが少しざらっとした、滑りにくそうな素材になり、ヘッドレストに入るR.S.の文字が赤くなったことが以前との違いだが、それよりも毎度のことながら、スポーツモデルらしからぬ快適性に感心する。

シャシースポールとカップが200ps、トロフィーが220psという1.6リッター直列4気筒ターボエンジンと、ルノーではEDC(エフィシエント デュアルクラッチ)と呼ぶ6速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせたパワートレインは以前と共通だ。

でもひさしぶりに乗ったルーテシアR.S. シャシーカップは以前より静かに感じられた。旧型から引き継がれた“R.S.ドライブ”をノーマルモードにセットすると、サウンドの雑味がなくなり、上質感が増した。スポーツモードに切り替えると、エンジンやトランスミッションのレスポンスが鋭くなるとともに、アクセルペダルを閉じるとボボッというレーシーな響きを届けてくるのだが、これもクリアに聞こえるようになった。

デビュー4年を経ても依然として高い剛性感、そしてクラストップの鋭いハンドリング

新型ルーテシア ルノー・スポール シャシーカップ

新型ルーテシアR.S. シャシーカップはまず、デビューから4年を経たボディが、依然としてしっかりした剛性を備えていることに感心した。シャシーカップのサスペンションは、3mmのローダウンに加え、フロントサスペンションを27%、リアサスペンションは20%ハードなセッティングに変更(シャシースポール比)するなど相応に固められているけれど、入力に対してはしっとりストロークするし、素晴らしいシートのおかげで、固さを心地よさとして味わえる。

ハンドリングのR.S.らしさもそのままだった。普通のルーテシアは後輪のグリップがどっしり安定しており、ステアリングの切れ味は穏やかで、ノーズが外にふくらむことで限界を教えてくれるけれど、R.S.はそうではない。

ステアリングの切れ味はあきらかに鋭く、前輪の接地感は数あるホットハッチの中でもトップクラス。コーナー中にアクセルペダルをコントロールしたり、ステアリングを切ったり戻したりすることで、ドライバーが前後のグリップの状況を自在に操り、車体の向きをコントロールできる。五感を通して本物感がジワジワ伝わってくる。

何も知らずに山道で乗った人は、普通のルーテシアとのキャラクターの違いに驚くかもしれない。当然だ。車体は共通部分が多いけれど、中身はルノースポールという別のブランドが作ったクルマなのだから。

もっとハードなテイストが欲しい人はトロフィー、ファミリーユースの中で楽しさを味わい人にはシャシースポールをオススメするけれど、マイナーチェンジ前の2車種に乗った経験から言えば、基本的な性格は同一線上にある。

前に書いたようにそれは、単に速いルーテシアではない。さまざまなモータースポーツ経験から導き出したホットハッチの最適解だ。R.S.に惚れたらR.S.以外あり得ないと多くの人が思うんじゃないだろうか。

[レポート:森口将之/Photo:和田清志]

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新型ルーテシア ルノー・スポール主要諸元

ルーテシア ルノー・スポール 主要諸元
主要諸元シャシーカップ
価格3,090,000円
駆動方式2WD(FF)
トランスミッション6速EDC
全長4,105mm
全幅(車幅)1,750mm
全高(車高)1,435mm
ホイールベース2,600mm
乗車定員5名
車両重量1,290kg
エンジン直列4気筒DOHC 1.6リッター直噴ターボ
排気量1,618cc
燃料無鉛プレミアムガソリン
エンジン最高出力147kW(200ps)/6,050rpm
エンジン最大トルク240N・m(24.5kgf-m)/1,750rpm

筆者: 森口 将之

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