MOTAトップ ニュース/記事 特集 東京モーターショー2017 三菱、e-EVOLUTION CONCEPTをワールドプレミア|AIを搭載したクロスオーバーSUVタイプの新世代ハイパフォーマンスEV【東京モーターショー2017】
三菱自動車ブースの目玉となる「e-EVOLUTION CONCEPT」は三菱自動車が得意とするi-MiEVで培ったEV技術、ランサーエボリューションやアウトランダーPHEVで磨いた4WD技術を結集した、三菱自動車の将来の車作りを示唆するEVの高性能クロスオーバーSUVである。「e-EVOLUTION CONCEPT」も前回(2015年)の東京モーターショーでワールドプレミアされた「eX Concept」に続くEVのSUVであるが、パジェロからSUVを得意とする三菱自動車だけに、ブースの目玉がSUVというのは実に三菱自動車らしい。
まずデザインはSUVクーペであることは「eX Concept」と同じであるが、「e-EVOLUTION CONCEPT」は、フロントマスクが現在販売されている三菱車のアイデンティティとなっているダイナミックシールドと呼ばれるデザインコンセプトではないものとなっている点が目を引く。近未来の三菱車は「e-EVOLUTION CONCEPT」のようなフロントマスクになっていくのかもしれない。
EVのパワートレーンはフロントに1つのモーター、リアに2つのモーターを搭載するトリプルモーター方式の4WDだ。特にリアのモーターはAYC(アクティブヨーコントロール:旋回性能を上げるための制御)の機能を持つ「デュアルモーターAYC」を採用しているのが大きな特徴で、それが後輪左右で行われるというのだから、悪条件下でも意のままにかつ安全に走れるに違いない。また、駆動用バッテリーも大容量のものが搭載されており、長距離ドライブにも対応する航続距離を確保しているだろう。
三菱 e-EVOLUTION CONCEPTは車載AIを積極的に使っていることも大きな特徴だ。具体的には多くのセンサーから道路環境や交通状況を認知し、その瞬間のドライバーの操作からドライバーの意志を読み取った運転アシストと、車載AIによりドライバーの運転技量を把握し、練習メニューを考え音声対話を含めたアドバイスを行い、新しい形の安全と楽しさを提供する。
三菱 e-EVOLUTION CONCEPT自体の市販化はさておきとして、e-EVOLUTION CONCEPTに使われた各技術やデザインが近未来の三菱車に盛り込まれることを期待したい。
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