2006/5/29 12:39
【F1 第7戦】マクラーレン、モントーヤが2位獲得
ファン-パブロ・モントーヤ (2位) 「この2週間というもの、競争力を高めようと、マクラーレン及びメルセデスのスタッフが懸命の努力を続けてきた。それに報いる結果を出すことができてとても嬉しい。モナコではいつもトラフックに悩まされる。今回もフェルナンドの後ろでずいぶん時間をロスして、せっかく前がクリアになってももう手遅れ、という状況だった。クルマはすごく良かったから、巡り合わせさえ良ければ今日は勝てていたと思う。でも、まったく予測不可能なのがモナコの特徴で、いいときにいい場所にいないと、えてしてこういことになる。間違いなく進歩はしているわけだから、この調子で頑張っていきたい。まだまだ先も長いことだし、差し当たって次のブリティッシュGPに大いに期待しているよ。」
キミ・ライコネン (リタイア) 「こういう日もある、ということだ。作戦的には、2度目のピットストップ絡みでリードを奪う、という方針で進んでいた。ところが、セーフティカーが出てきて、その計画を台無しにされてしまった。その後、ヒートシールドが原因で小さな火災が発生し、その熱でケーブル類が入った容器がダメージを受けてしまった。リタイヤは、自分にとってもチームにとっても大変残念なことだ。まして、勝てるチャンスがあるとなれば、悔しさも倍加する。ただ、着実に進歩していることは慰めになる。今日はクルマも本当に速かった。次のシルバーストンでいいところを見せたい。」
ロン・デニス チーム代表 「ファン-パブロはいい仕事をした。勝つチャンスもあったと思うが、最後のスティントでセーフティカーが出ていた際、彼とフェルナンドとの間にいたバックマーカーに邪魔されてしまった。2度目のスティントに入った段階で、キミはフェルナンドより7周多く走れるだけの燃料を搭載していた。タイヤとエンジンを労りながら走っていれば、自ずとキミに勝機が訪れたはずだ。しかし、ウェバーがコース上で立ち往生してセーフティカーが出動し、我々のアドバンテージは完全に失われてしまった。2度目のストップでキミのエグゾーストが過熱気味だったことは分かっていた。コースインしてすぐ、セーフティカーのスロー走行に捕まってしまい、効果的に冷却できなかった。その熱でワイヤリング・ルームが燃えたのがリタイヤの直接原因だ。少なくとも競争力があることは証明できた。あとは、続くシルバーストンに向け、それをどう生かしていくかだ。」
ノルベルト・ハウグ メルセデス・ベンツ・モータースポーツ、バイスプレジデント 「週末を通じて速さは申し分なかったと思う。勝利の可能性を最大限に追求する作戦、という意味でも概ね成功していた。ヒートシールドに火が出てリタイヤさせてしまったことは、キミにすまないと思っている。一方、手堅い走りで2位を得たファン-パブロにはおめでとうと言いたい。結果はこの通りだが、何より手応えを感じられる週末だった。この流れを止めずに、次のシルバーストンにつなげていきたいと考えている。」