2006/4/21 10:48
GM、2006年度第1四半期販売台数が4.4%上昇
GMは、2006年度第1四半期において前年同期比4.4%増の220万台以上を全世界で販売した。これは、アジア・パシフィックおよび南米地域で販売が好調だったことによるものである。北米地域を除くGMの販売台数の上昇率は業界の成長率(7.4%)の倍以上の15.9%(14万8,000台増)を記録している。
自動車業界第2位の市場であるアジア・パシフィックにおいて、
シボレーの販売台数は前年と比較して62%増となった。これは同地域における業界成長率9%を大幅に上回るものである。この
シボレーの成長率に大きく貢献したのは、中国(180%増)とインド(19.3%増)である。
今年の後半には、小型SUV「シボレー・キャプティバ」が欧州、アジア、南米、中東市場で発売される予定で、これにより同ブランドのグローバルな販売台数がさらに上昇することが期待される。
北米におけるシボレーの販売台数はやや減少したが、完全にリニューアルされたフルサイズSUVの2007年型「タホ」、レトロなスタイルのワゴン「HHR」、そして中型セダンの「インパラ」など、最近発売されたシボレー・モデルの需要は予想を上回った。
GMが誇るグローバル高級ブランドである
ハマー、
サーブ、
キャデラックもまた、世界的に販売が成長した。
ハマーのミッドサイズSUV「
H3」の好調な販売実績を背景に、同ブランドの販売台数は前年同期と比較して202%上昇した。このハマーの売上増に貢献した地域は主に北米(185%増)だが、カナダ、ドバイ、サウジアラビアでも販売実績が堅調に推移した。北米では、エントリー・ラグジュアリーSUVセグメントにおいて
H3のセールスリードの開拓を図り、今年度の始めから現時点までに同セグメントの70%のシェアを獲得している。今年末に南アフリカで生産予定の左ハンドル・バージョンの
H3の投入により、北米以外の地域でのさらなる成長が予想される。
サーブの販売台数も記録的なペースで伸び、2006年第1四半期、全世界および欧州での販売台数で新記録を更新した。全世界における
サーブの販売台数は前年同期と比較して23.2%上昇した。これを支えたのは販売が好調だった欧州(27.7%増)と米国(12%増)だが、スウェーデンにおいて最新式の2.8 V6ターボエンジンが投入されたことや、同国で「
サーブ9-5バイオパワー」が発売され、環境に優しいエタノール車として最高の販売を記録したことも要因として挙げられる。
米国外における
キャデラックの販売台数は、カナダ(32%増)と中国(246%増)に後押しされ、前年同期比19.4%増となった。4月初めに欧州で発売された新型「
エスカレード」と新型高級セダン「キャデラックBLS」を世界市場に投入することで、第2四半期にはさらなる急成長が期待される。