2006/4/2 20:41
【F1 第3戦】SUPER AGURI FORMULA 1、チーム初のダブル完走
スタート直後から、何台もの接触事故やクラッシュが続出。佐藤はそれらを見事にかいくぐり、序盤8周目の時点で12番手を快走する。井出も17番手に付けている。その後井出は18番手に後退したが、佐藤はバリチェロ、D・クルサード(レッドブル)らを抑えながら、13番手に付ける。
佐藤は23周目に最初のピットインに向かい、レース中盤の時点で16番手。その後ろを井出が走る。佐藤はその後ピットインを2回行い、最後はホイールの問題でさらにピットインし、レースを12位でフィニッシュ。井出も13位で今シーズン初めての完走を果たし、チームは3戦目にしてダブル完走を果たした。
■コメント
佐藤琢磨(12位) 「スタートでは何台ものクルマとサイド・バイ・サイドでポジションを競い、集団の真ん中あたりまでポジションを上げることができた。とてもエキサイティングで本当に楽しかった。今日は3回もセーフティカーが導入になったが、ぼくたちにとっては良い練習になったし、戦略もうまく行ったのでうれしく思う。左フロントホイールに問題が発生して、レースの終わり近くにピットインしなければならなかったのは残念だった。その次の周回の終わりにもホイールに問題が生じた。今度は右フロントだった。それで、ピットレーンでのフィニッシュになってしまった。チームも本当に良く頑張ってくれたので、チェッカーフラッグを受けられなかったことに少しがっかりした。しかし、今日はチームにとって素晴らしい一日だった」
井出有治(13位) 「今日は、初めて琢磨選手とぼくが一緒にフィニッシュできたレースだったので、そのことに関してはハッピーだ。しかし、他のドライバーに比べると、ぼくはまだ、とてもコンペティティブとは言えない。ドライビングスキルを磨き、次のレースのサーキットのことをできるだけ早く学びたい。1週間後にバルセロナでテストを行なう予定なので、もっと走り込んで、自分に欠けている技術的な部分を学びたい」
鈴木亜久里 SUPER AGURI F1 TEAM チーム代表 「本当にドラマチックなレースだった。ぼくたちのチームのクルマも含めて、いろいろな出来事があったが、チームの最初の目標だった2台揃っての完走を達成することができてうれしい。小さな目標ではあったが、目標を達成できるというのは良い気分だ。ドライバーにとってもチームにとっても難しいレースだったと思う。頑張ってくれた全員に本当に感謝している」