2005/12/7 19:14
フェラーリ、熱狂的な顧客向け「フェラーリFXX」世界初公開
フェラーリは、特別に選ばれた、熱狂的な顧客向けの車である「フェラーリFXX」をボローニャモーターショー(12月1日〜11日)で世界初公開した。
史上初の顧客テストドライバーを起用したサーキット専用モデルで、オーナーである顧客自身がテストドライバーとして、フェラーリ社の技術開発プログラムに参加。さらにこの顧客ドライバーには、プロドライバーによるドライビングレッスンの受講や、国際レベルのサーキットで行われるイベントに参加する権利などが与えられる。
「FXX」は、フェラーリによる特別限定モデルの製造ノウハウの集大成であり、これまでにマラネロで製造された中でも、特に卓越した性能を誇るマシン。その走行は現在実施中である研究開発プログラムの一環としてサーキット走行のみに限定される。
エンジンは、8,500回転で800馬力以上を生み出す6,262cc V12を搭載。ギアボックスは、F1の技術を継承し、ギアチェンジに要する時間は100ms以下を達成。これは、現時点で成し得る技術の極致であり、まさにF1マシンに並ぶ速さとなる。車体重量は1,155kgでパワーウェイトレシオは1.44kg/hp。そして、フィオラノコースで1分18秒以下というラップタイムは、この車の真の実力と並外れたパフォーマンスを物語る。
「FXX」のパッケージには、今後2年間にヨーロッパ、北米そして日本で行われる国際レベルのサーキットでフェラーリにより運営される14イベントに参加する権利が含まれ、中には2006年のスパやニュルブルクリンクでのミーティングが予定されている。各イベントの際には、フェラーリのオフィシャルテクニカルチームが顧客テストドライバーのアシスタントやサポートを務めることになっている。
「FXX」の製造台数は29台。デリバリーは11月中旬に開始し、来年の4月末までには残りの「FXX」をオーナーの元にお届けする予定。
なお、「FXX」本体と関連パッケージの費用は合計150万ユーロ(税込、日本円で約2億円)となる。