未来のタイヤはこうなるの!?【東京モーターショー2019】

  • 筆者: 井口 豪
  • カメラマン:佐藤 正巳
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  1. 斬新な3本のコンセプトタイヤを展示したグッドイヤー
  2. ブリヂストンはゴムのデメリットを克服した新素材を発表
  3. デジタル化やシステム開発にも積極的なコンチネンタル
  4. 実は奥深くて面白いモーターショーのタイヤメーカーブース

自動車メーカーのような派手さはないけれど、世界各国のモーターショーで常に興味深い発表を行っているタイヤメーカー。東京モーターショー2019でも、未来を想像させる新技術やコンセプトタイヤが披露された。

斬新な3本のコンセプトタイヤを展示したグッドイヤー

近年、いつも「その手があったか!?」と感服してしまうコンセプトタイヤを発表しているのがグッドイヤーだ。

2018年3月のジュネーブ国際モーターショーでは、サイドウォールに苔が付いた「Oxygene(オキシジェン)」を発表。オキシジェンは、苔の光合成による二酸化炭素の吸収と酸素の放出を第一テーマにしたコンセプトタイヤだったのだ。

続いて度肝を抜かれたのが2019年3月のジュネーブモーターショーで発表された「AERO(エアロ)」だ。まずスポーク構造のサイドウォールを見て、単なるエアレスタイヤだと思った筆者が浅はかだった。確かにエアレス構造ではあるが、この空洞はプロペラとしても機能するという。「ツーインワンタイヤ」がコンセプトのエアロは、空飛ぶ自動車用として開発されたコンセプトタイヤだったのだ。

そして、今回の東京モーターショーだ。世界初公開された「グッドイヤーコンセプトタイヤ」は、サイドウォールから見ると扁平率の低いタイヤ。トレッド方向から見ると、内側に何やらフィンの付いた円筒がある。グッドイヤーコンセプトタイヤはLEXUSのEVコンセプトカー「LF-30 Electrified」に合わせて開発されたもので、このフィンでLF-30 Electrifiedの4輪に搭載しているモーターを冷却するという。

ブリヂストンはゴムのデメリットを克服した新素材を発表

東京モーターショー2019でブリヂストンが発表した新素材の「SUSYM」は、ゴムと樹脂を分子レベルで結び付けた世界初のポリマーだ。釘で刺しても伸びて力を吸収し、穴が空いてしまっても熱を加えると簡単に修復できる特性を持つ。低温耐衝撃性も高いので、低温環境下でもしなやかさを保つことができる。

デジタル化やシステム開発にも積極的なコンチネンタル

コンチネンタルが2019年9月のフランクフルトモーターショーで発表した「Conti C.A.R.E.(コンチ・ケア)」は、専用アプリと連動してタイヤやホイールの性能管理を行えるシステムだ。トレッドの溝の深さや損傷の可能性、タイヤ温度、空気圧に関するデータをタイヤ内に組み込まれたセンサーが生成し、継続的に評価する。その情報は情報管理者に提供される。また、ホイールに組み込まれた遠心ポンプを活用して空気圧を能動的に調整するシステムも搭載。さまざまな運転状況に応じて空気圧を即時に調整できる。

実は奥深くて面白いモーターショーのタイヤメーカーブース

モーターショーといえばどうしても自動車メーカーのコンセプトカーや新型車に目が行きがちだが、実はタイヤメーカーのブースにも見どころが多い。

個人的にはまずパンクと無縁のエアレスタイヤの実用化が進んでいくと思っているが、驚くような新技術が登場することも十分考えられる。その兆しを探りにタイヤメーカーのブースに足を運ぶのも、筆者のモーターショーにおける楽しみだったりする。

[筆者:井口 豪/撮影:佐藤 正巳]

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井口 豪
筆者井口 豪

1975年4月29日生まれ。血筋は九州の埼玉県出身。自動車雑誌編集部員を経て、2004年にフリーランスに転身。多彩な趣味を持つウンチク好きの性分を生かし、自動車関連、ファッション、スポーツ、ライフスタイル、医療、環境問題など、幅広い分野で執筆活動を展開している。器用貧乏を地で行くフリーライター。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

新車の見積もりや値引き、中古車の問い合わせなど、自動車の購入に関するサポートを行っているMOTA(モータ)では、新型車や注目の自動車の解説記事、試乗レポートなど、最新の自動車記事を展開しており、それらの記事はMOTA編集部編集長の監修により、記事の企画・取材・編集など行っております。MOTA編集方針

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