ダンロップが世界初となるセルロースナノファイバー配合タイヤ「エナセーブNEXT III」を発売【東京モーターショー2019】

  • 筆者: 井口 豪
  • カメラマン:佐藤 正巳
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  1. 高性能バイオマス素材のセルロースナノファイバーを採用
  2. 水素添加ポリマーの採用により高い性能持続性を実現
  3. 環境性能の向上も実現したエナセーブNEXT III

東京モーターショー2019で、世界で初めてセルロースナノファイバーをタイヤに採用した「エナセーブNEXT III」が発表された。

エナセーブNEXT IIIは、住友ゴム工業が展開するダンロップのフラッグシップ低燃費タイヤだ。性能持続技術も向上。従来のポリマーとはまったく異なる「水素添加ポリマー」を用い、ウエットな路面におけるグリップ性能の低下を半減させている。

高性能バイオマス素材のセルロースナノファイバーを採用

エナセーブNEXT IIIに採用されているセルロースナノファイバーは、国が重点産業として推進している高性能バイオマス材料だ。エナセーブNEXT IIIでは、日本製紙株式会社のセルロースナノファイバー「セレンピア」を採用。三菱ケミカル株式会社の製造技術を活用し、高次元でセルロースナノファイバーを分散させている。これにより、タイヤの回転方向と径方向で異なる剛性のコントロールが実現。セルロースナノファイバーを回転方向に配列することで、回転方向には硬く強く、径方向には柔らかい、相反する性質の理想的な分離が実現しているのだ。

水素添加ポリマーの採用により高い性能持続性を実現

また、水素添加ポリマーを採用することで、ゴム内部の分子の強い結束力と切れても戻る結合を実現。ウエットグリップ性能の低下を従来品と比べて半減させることに成功した。従来品は走行距離2万km時点のウエット路面ブレーキ指数が新品の状態と比べて100から90に低下していたが、エナセーブNEXT IIIは95に抑えられているのだ。

この高い性能持続技術を開発するにあたり、住友ゴム工業は独自のAI技術の「Tyre Leap AI Analysis」と新材料開発技術の「ADVANCED NANO DESIGN」を駆使。タイヤの摩耗や経年による性能低下のメカニズムを分子レベルで解明したという。

環境性能の向上も実現したエナセーブNEXT III

これら新素材の採用によって性能の向上を果たしているが、環境面における貢献度も高い。セルロースナノファイバーの採用は原材料面で低炭素社会の実現に貢献しており、水素添加ポリマーによる性能持続技術はタイヤの交換サイクルを遅らせることが期待できるからだ。

2019年12月1日全国一斉発売

発売は2019年12月1日。195/65R15 91Hのワンサイズ展開。希望小売価格は2万5100円(税別)。

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井口 豪
筆者井口 豪

1975年4月29日生まれ。血筋は九州の埼玉県出身。自動車雑誌編集部員を経て、2004年にフリーランスに転身。多彩な趣味を持つウンチク好きの性分を生かし、自動車関連、ファッション、スポーツ、ライフスタイル、医療、環境問題など、幅広い分野で執筆活動を展開している。器用貧乏を地で行くフリーライター。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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