11月1日はスーパーカーの日 その理由とは!? スーパーカー協会に聞いてみた【東京モーターショー2019】

東京モーターショー2019を華やかに彩る数々のスーパーカーたち

東京モーターショーにフェラーリ、ランボルギーニなどのスーパーカーメーカーの出展がなくなって久しい。今年はポルシェ、VW、BMWなどドイツ車勢も出展中止となり、海外完成車メーカーはメルセデス・ベンツやBMWアルピナなど数社のみとなった。

しかしこのような状況の中、フェラーリやランボルギーニ、アストンマーティン、ロールス・ロイス、テスラなど超ゴージャスな車がずらりと顔をそろえた出展エリアがある。東京ビッグサイト南棟2階の「ホール3」の一角がそうだ。

イタリアの名門レーシングコンストラクター、ダラーラ・アウトモビリが初めて手掛けた市販モデル「ダラーラ・ストラダーレ」の展示(世界初の正規輸入代理店アトランティックカーズが出展)もあった。

TOKYO SUPERCAR DAY 2019 特別企画

のべ50台以上が屋外に!

滅多に見ることのない希少な車は、屋外にも多数展示された。

2019年10月30日~31日には「TOKYO SUPERCAR DAY 2019 特別企画」として、東京ビッグサイト会議棟正面前の「石と光の広場」に、往年の名車を含む美しいスーパーカーたちが2日間でのべ50台以上展示されたのだ。

参考までに、出展された車両のリストを下記に挙げておこう。

展示車両<2019年10月30日 水曜日>

■Aston Martin DB9 GT Last of 9 by Q/カンバーランドグレー

■Aston Martin DBS Superleggera/インテンスブルー

■Aston Martin DBS Superleggera/サテンザノングレイ

■Ferrari 458 Italia/ロッソマラネロ

■Ferrari 458 Spider/ビアンコイタリア

■Ferrari California/ロッソスクーデリア

■Ferrari F40

■Ferrari F50/赤

■Lamborghini AVENTADOR SV/バルーンホワイト

■Lamborghini AVENTADOR SVJ/エメラルドグリーン

■Lamborghini AVENTADOR SVJ/マッドグリーン

■Lamborghini DIABLO GTR/白

■Lamborghini HURACAN Performante/ガンメタ

■Lamborghini HURACAN Spider RWD/真白

■McLaren 570S/メタリックブルー

■McLaren 650S Spider/ボルケーノレッド

■McLaren 675LT/シケイン

■McLaren P1/緑

■Nissan GTR/ピンク

■Porsche 911・997 Carrera 4S/白

■Porsche CAYMAN S/アマランスレッド

■RollsRoyce DAWN/ミッドナイトブルー

■Saleen S7/赤

展示車両<10月31日 木曜日>

■Aston Martin DB9 GT Last of 9 by Q/カンバーランドグレ

■Aston Martin DBS Superleggera/インテンスブルー

■Aston Martin DBS Superleggera/サテンザノングレイ

■BMW i8 roadstar/ダークグレー

■BUGATTI Chiron

■Ferrari 308 GTS quatrovalvole/ネロ

■Ferrari 348/ブルー

■Ferrari 360 Modena/ロッソ

■Ferrari 458 Italia/ロッソマラネロ

■Ferrari 458 Spider/ビアンコイタリア

■Ferrari California/RossoScuderia

■Ferrari TESTAROSSA/ロッソコルサ

■Lamborghini AVENTADOR LP700-4/マットグレー

■Lamborghini AVENTADOR S/バルーンホワイト

■Lamborghini AVENTADOR SVJ/マッドグリーン

■Lamborghini DIABLO GTR/白

■Lamborghini GALLARDO Spider/白

■Lamborghini HURACAN Spider RWD/スカイブルー

■Lamborghini HURACAN Spider/ブルー

■McLaren 675LT/シケイン

■McLaren P1/緑

■Nissan GTR/ピンク

■Porsche 911・991 GT2 RS/シルバー

■Porsche 911・991 GT3 RS/オレンジ

■Porsche CAYMAN S/アマランスレッド

■RollsRoyce DAWN/ミッドナイトブルー

■ADVAN Porsche 962C (※Rothmans Porsche 962C から変更)

■Williams FW12(F1)

平日でもスーパーカー前の人波は途切れず

歓声、感嘆、じっくり撮影

一般公開前のプレスデー来訪の後、筆者も10月30日に再び東京モーターショー2019の会場に足を運んだ。天気も良く、青海エリアを起点に様々な車たちを眺めながらビッグサイトを目指した。平日にも関わらず結構な人出があることに驚きつつ、最後の展示棟前の広場で、その驚きがさらに大きくなった。

大勢の人々がスーパーカーを前にして2列にも3列にもなって歓声を上げたり、しみじみ感嘆の声を漏らしていたのだ。時間をかけて撮影をしている人も少なくなかった。

生の声をインタビュー!

現場で熱心にスーパーカーを見ていた数名の方々に話を聞いてみたところ…

■「今年のモーターショーは海外のメーカーがほとんど出展しなくなって寂しいと思っていましたが、まさかまさかのスーパーカー大集合で感激しました! 知らずに来たので本当にラッキーでした」(愛知県/男性)

■「Twitterなどで、今年のモーターショーはつまらない、移動が大変と聞いていくのをやめようと思っていたのですが、大好きなフェラーリF40が展示されていると聞いて、とりあえず来てみました。そしたら今日は無料エリアに展示がされていて、他にもたくさんスーパーカーがあって驚きました。これからチケットを買って中に入ってみようと思います」(神奈川県/男性)

■「昨年は東京SUPERCAR DAYに来てとても素晴らしかったので、今年もモーターショー鑑賞を兼ねて高知県から来ました。サリーンに再会できて嬉しいです」(高知県/男性)

などなど、喜びの声で埋め尽くされていた。

11月1日はスーパーカーの日?

「日本スーパーカー協会」とは

2日間の屋外展示、そして南3ホールのスーパーカーに関わる全ての展示を仕切っていたのは、「一般社団法人日本スーパーカー協会」という団体である。2017年3月1日に「全日本スーパーカー連絡会」(2015年設立)から移行して活動を開始した。

代表理事の須山 泰宏さん(SuperCar Club Japan代表)によると、「日本のスーパーカー文化のさらなる発展と、社会的スーパーカー活動の推進を理念とし活動を行う」ことを理念として設立したそうだ。

これまで数々のスーパーカーイベントを開催しており、2015、2016、2017年はスーパーカーの日フェスティバル、2018年はスーパーカー250台を集めて「TOKYO SUPERCAR DAY 2018 in お台場」を開催し、3万人の来場者で大盛況だった。

11月1日を記念日にした由来を聞いた!

ところで、「11月1日 スーパーカーの日」とはどういう記念日なのだろうか?

こちらも、日本スーパーカー協会の前身である「全日本スーパーカー連絡会」によって制定されている。

「スーパーカーは、パフォーマンスNo.1、スタイルNo.1、エモーションNo.1(性能・デザイン・気持ちがNo.1)、よって1が3つ並ぶ毎年11月1日を『スーパーカーの日』と制定しました。スーパーカーの魅力を広く発信するのが目的です」(須山さん)

なるほどそれで11月1日に決めたということか。

1月11日ではダメ! その切実な理由とは

ところで、1が3つ並ぶなら1月11日でも良いのでは? と思う方もいるかもしれないが、1月11日と言えば厳冬シーズンで凍結もありうる時期。こんな時期にスーパーカーを走らせるオーナーはほぼいないだろう。諸々の活動もやりづらい。

このようなスーパーカー特有の事情によって、気候もちょうどよく活動に適した11月1日を「スーパーカーの日」に制定した経緯があったのである。

「2015年9月に『スーパーカーの日』は一般社団法人 日本記念日協会にて認定されました。認定証授与式には協会前身の団体「全日本スーパーカー連絡会」の発足式にて実施され、多くのスーパーカーオーナー様立ち合いのもと、認定証(登録証)の授与が行われました」(須山さん)

南3ホールではスーパーカーグッズの販売も大盛況!

正規ライセンス品の掘り出し物も!?

さて、南3ホールには希少なスーパーカーが展示されているが、スマートフォン周辺アクセサリーを取り扱う株式会社エアージェイによるグッズ販売も掘り出し物が多く、魅力的な車グッズに出会える可能性が高い。

フェラーリ、ランボルギーニ、メルセデス・ベンツ、BMW、アルファロメオなどの輸入車ブランドの他、国産自動車メーカーのロゴが入ったiPhoneケースなどのグッズ類、ミニカーなどが格安で販売されている。もちろん、すべて「正規ライセンス品」なので安心だ。

「クルマイベントには何度か出展してきましたが、東京モーターショーは初めて。こんなにたくさんのお客さんが来てくれるとは! とても驚いています」と、こちらもスーパーな売り上げ(?)に喜びの声が上がっていた。

ガイドブックに載らないクルマに会いに行こう

主催者が配布する会場案内や公式ガイドブックなどには、南3ホールは「日本スーパーカー協会」とあるだけで、どんな車が出て、どんなものが販売されるかなど詳細は記されていない。

東京モーターショー2019にこれから行かれる方、スーパーカー大好きな方はぜひ、南3ホールを訪れてみてはいかがだろうか。

[筆者:加藤 久美子/撮影:加藤 博人]

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加藤 久美子
筆者加藤 久美子

山口県下関市生まれ 自動車生活ジャーナリスト 大学時代は神奈川トヨタのディーラーで納車引き取りのバイトに明け暮れ、卒業後は日刊自動車新聞社に入社。出版局にて自動車年鑑、輸入車ガイドブック、整備戦略などの編集に携わる。95年よりフリー。2000年に第一子出産後、チャイルドシート指導員資格を取得し、チャイルドシートに関わる正しい情報を発信し続けている。 得意なテーマはオリジナリティのある自動車生活系全般で海外(とくにアメリカと中国)ネタも取材経験豊富。愛車は22年間&26万km超の916アルファスパイダー。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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