2017年10月19日に、2代目(セルシオ名義の頃から数えると5代目)となるレクサス新型LSが発表されたばかりのレクサスブースに突如現れた大型セダン。その名は”LS+ Concept”。LSの将来像を示唆し、最先端技術を搭載したコンセプトカーとアナウンスされた。
LEXUSのデザインフィロソフィー「L-finesse(エル・フィネス)」に基づいた次世代デザインの方向性を示すとともに、フラッグシップとしての威厳ある表情を創出し、より大胆に進化したスピンドルグリルは、大型グリルシャッターにより冷却性能と空力性能を両立させたというが、EVであればわざわざグリルシャッターを用いて温度をコントロールする必要がないことから、冬季にエンジンが冷えすぎることを防止するためにシャッターがついているのではないだろうか? そうなるとパワートレインはエンジンとモーターを用いたハイブリッドであることが予想できる。
自動車専用道路において入口ランプウェイから出口ランプウェイまで自動走行することを可能とし、実際の交通状況に応じて車載システムが適切に、認知・判断・操作することにより、自動車専用道路での合流、レーンチェンジ、車線・車間維持、分流などを実現する自動運転技術「Highway Teammate」を採用したというこ”のLS+ Concept”。これは国が定める自動化のレベルで言うと「レベル4」の高度自動運転にあたるもの。
なお、他社のレベルでいうと現在販売中のセレナやリーフに装備される日産の”プロパイロット”がレベル2、今回の東京モーターショーで日本初披露となる”新型アウディ・A8”が市販モデル初のレベル3となる。
2020年の実用化を見据えた自動運転技術の搭載など、LEXUSの先見性を象徴するモデルとして開発されたというが、2020年となれば3年後ということになるため、現行モデルは短命に終わってしまうのだろうか? それとも先代のように途中でフルモデルチェンジに近い大規模な改良を施し、そのタイミングで今回のようなデザインに生まれ変わるのだろうか。
もしくは、現行型と並行してフルEVのLSが発売されるのだろうか。どのような結果になるかは分からないが、今回の”LS+ Concept”を発表したLEXUSの意図には今後も注目していかなければならない。
[Text:小鮒 康一]
【お車の買い替えをご検討中の方へ】